法人設立による分散効果と節税効果で経営は安定する

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ようやっと、医療法人化の目途が立ちました。

あれこれとかなりありましたけれども、書類は完成し、県とも綿密
に税理士さんを介してやりとりをしましたから、大丈夫でしょう。

合同会社を作るのと比べると、あまりにも大変ですね。医療法人に
なっても実はさほど恩恵はありませんので、詳しい方からは何故に
それほどこだわるのか、とも言われますが。

僕としては、経営の長期安定化を最優先として臨みたい、と考えて
いるものですから、とかく医療法人化をここ1年の最大の目的とし
頑張ってきました。

 

さほど恩恵はない、というのは『個人』を中心とした考え方の場合
です。医療法人は非営利法人ですので、稼いだお金を個人へと配当
として回すことはできません。たとえ設立者であっても。

個人にお金を渡そうと思ったら、それは給与所得となります。給与
となれば給与所得控除が受けられますから多少は税金も減りますが、
昨今はそこも引き締められていますし。

ある程度以上になると累進課税がきついカーブを描き、大きな差は
無くなります。

 

しかし経営の観点から見ると大違いで。

法人の実効税率は引き下げの傾向であり、また最大値も個人よりは
多少マシ。しかも法人税が課せられるのは個人への給与を支払った
後の金額で、いわば収入の分散先が一つ増えたようなもの。

法人にお金を残す方向で考えれば、納税総額は目に見えて減少する
のが僕には魅力的に映ります。そのお金を将来の設備投資などへと
充てられるのですから。

経営を安定化させるには、まず手厚い内部留保を残すべきだという
のは、多くの日本の経営者が考えている通り。僕も賛成です。

 

個人で資産を増やしたいなら医療以外で何とかします。不動産投資
をこれまで頑張ってきたのもそれに大きく貢献してくれるでしょう。

ようやっと、自分の理想実現の第一歩を踏み始めました。ここまで
想定をしてから6年。長い道のりでした。

大変でした、本当に。

二つの仮面

こうした医院経営を盛り立てていこうという姿勢は不動産投資にも
好影響を与えています。

金融機関からの融資が安定するんです。

 

個人事業主が収益不動産を購入しようとすると、よほど安定経営が
出来ていないと「属性の悪さ」を理由に融資を断られてしまう場合
が少なくありません。

しかし既に収益不動産を所有していて、安定した利益を上げてきた
実績があり、その積算評価にも余裕があるとすると。

本業の方も将来性が十分期待できるとなれば、相乗効果で高い評価
を獲得できます。

 

順序が逆だと色々と大変ですが、サラリーマンの間に不動産賃貸業
として安定化させておくことで、本当にやりたい事業にも、不動産
投資にも良い条件での融資を引き出し易くなり。

またキャッシュフローの蓄積される速度もずっと早くなりますので
資金繰りも楽になっていきます。

資金の貸し借りは可能ですからね。どちらからどちらへと貸す方向
によっては金利の支払いが必要になったりしますけれども。

 

受ける融資の金額が大きくなるのも、逆に武器となります。

不動産投資は担保ががっちりとしているのと、入居が悪くなった際
に助ける方法があまりないのとで、資金繰りが厳しくなって返済が
困難となった時点で取り立てをしてくるのみです。

が、いわゆる事業だと担保をある程度取っていても収益性に期待を
している面が強く、また資金注入により短期間で業績が改善をする
可能性もあるため、信頼関係が築けていると結構助けてくれます。

融資総額が増えると金融機関としては助けざるを得なくなる。よく
雨の日に傘を取り上げると言われはしますが、そこは金融機関との
付き合い方次第かもしれません。

 

借り換えをされたくないという気持ちも融資総額が多いとより強く
出てきますね。

下手な対応をして借り換えされ、全て他行に持っていかれてしまう
のは、担当者としても避けたいところでしょう。

不動産投資と一般的な事業、特に医院経営のような安定していると
いうイメージが強い業種は、とても相性が良いように思います。

 

信頼を得る事を重要視して

もちろん、己の力を過信し過ぎないのは重要だと分かっています。

大切なのは「信頼関係の強固さ」です。時にはそれを維持するため
敢えて損な選択をする場合だってあります。

融資担当がお金を借りて欲しい雰囲気で訪れた際に、手持ち資金で
何も問題は無かったとしても借りてあげて、金利を少しばかり払う
のもたまにはいいのではないでしょうか。

 

受けた恩義は意外に覚えているもので、またそうした歴史があると
上客として認識してもらえやすくなり。

困った時に助けてもらえる確率はグンと上昇します。

融資担当が義理堅いタイプで信頼におけるかどうかは、こちらから
もしっかりと観察して、気に入らなければ切る方向で動くのも大事
であると思います。

信頼関係とは、お互いの気持ちが大事なのですから。

 

僕としては、とにかく自分が信頼してもらえるよう内部留保の増大
と経営の安定化をつきすすめるだけです。

それだけで、不動産投資も安定し、金利の引き下げによる利益率の
上昇も期待できるのであれば、願っても無いこと。

医療法人が確固たる地位を築けるまで頑張ります。

 

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