2016年を振り返って。個人的にはとても苦しい年でした。

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2016年も残すところ僅かとなりました。皆様にとってどのような
年になりましたでしょうか。

 

僕にとっては、なかなかに苦しい1年であったと感じます。昨年末
に4月からの職場変更が突然決定し、そこから怒涛の如くの展開で。

懐で温めていた計画を急遽発動、その瞬間2016年を人生の転換点
として方向性まで決まる、シビアな選択を迫られました。

医局から離脱し、一人の医師として完全に独立するという選択肢。
サラリーマンでいえば新卒時から就職した大企業を退職し、フリー
ランスとなってやっていくと決断するのと同じ。

 

僕の場合は家庭の事情でいつかは選択しなければいけない道でした
ので、事前に色々と想定していた為に急な話でも何とか対応でき、
1年を無事乗り越えられましたけれども。

起こした変化を軌道に乗せるまでに要した労力は、想定以上に体力
を消耗する結果となりました。途中で大きく体調を崩したりせずに
済んで良かったです。

人生を転換させるというのは、本当に大きなエネルギーが必要だと
強く実感しました。長生きをしたいなら、あまり何度もこんな事を
するべきではありませんね。

改めて、同時に複数の変化を起こそうとすべきではないと強く実感
させられました。人生の軌道修正は、一つひとつ丁寧にクリアして
いくべきです。

2016年は近年まれにみる苦しい年でした。

貯蓄の切り崩しをした年

一番厳しかったのは、お金です。

急な話でしたので、計画を発動させる為の資金を分けて事前に蓄積
しておけなかった。どれくらいの資金が必要かと見積すらできては
いなかったです。

手元のリソースで生きる道を探すしかない。真珠湾攻撃をせざるを
得なかった旧日本軍も、もしかしたらこのような気分だったのかも
しれないとは大袈裟ですけれども。

 

正直なところ、後1,2年ほどは猶予があるかなと考えていました。
ですので、その間に自由資金を大幅に貯蓄していけるだろう、と
の想定の下動いておりました。

タイミングは正に、準備資金を貯め始めた矢先の話。

医局を辞める前に最後の「御奉公」をしなければならず、その間
は収入が激減です。支出はそう減りません。子供の教育費なんて
今更削れず、貯金を切り崩す生活へ突入です。完全に準備不足。

 

しかも資金の要求は生活費だけでなく。不可抗力的に増えていた
診療所の負債によりバランスの崩れていた収支を改善させないと
いけない状況に直面し、資本の投下を行わなければならなくて。

本当にギリギリを余儀なくされました。自由資金が20万円以下に
なってしまう瞬間もあって、しばらく電卓が頭から離れなかった。

 

ですが幸いにも、僕は不動産投資をスタートしてから数年経過を
しており、賃貸経営は極めて安定しておりました。そちらの資金
がある程度まとまった金額となっており。

危機を乗り越える燃料として利用が可能でした。例えるならば、
いざという時に日本が海底資源を探し、温存しておいてある現状
のようなものです。

もしも不動産投資をしていなかったら、生きるか死ぬかの綱渡り
になっていたかもしれません。不動産投資をしなければ自由資金
はもっとあったと思いますが、到底足りなかったと想像します。

 

もっとも僕の人生は常に綱渡りでしたので、ギリギリであるのは
今に始まった話ではないのですけれども。

今回は、東日本大震災を起点として始まった人生の転換点である
「不動産投資のスタート」に救われました。追い詰められた際の
直感的決断は、正しかったのだと確信をしました。

そして2016年の年初に迫られた決断も、1年を通して振り返ると
正解はそれしかなかった、と感じます。

 

何とか、乗り切ったかもしれません。

 

次に備え力を溜める

一難去ってまた一難、とのことわざがあるように、もう老後まで
安心、とは全くいきません。

お金を稼がなければ人間らしく生きていけない環境にある以上、
経済的な悩みとは今後もぶつかり続けるでしょうし。

お金以外の面での悩みも多数生まれるでしょう。子供が成長する
につれて教育問題は大きくなっていくはずですし、親の老齢化も
僕を悩ませるに違いない。

 

その中で、また今回のように大きな人生の転機が必ず訪れます。
数年以内には。

今はまた、エネルギーを溜める時期です。流石に1年間で燃料を
使い果たしました。数年間を掛けて、再度燃料補給を行っておく
必要があります。

 

エネルギーを溜めるといっても「休む」ではなく、今やれる事を
やって実力を蓄える、が正しいイメージ。

経済的な意味合いでいえば、再投資可能な金融資産を蓄えて次の
チャンスに備えるとか、そういった感じです。お金は休んでいる
だけでは増えず、頑張って仕事をしなければいけませんよね。

 

僕の場合、結局のところ解決すべきはお金です。僕のやりたい事
にはお金が掛かり過ぎる。

診療所をきれいに修繕するにも、拡張して新たな医療サービスを
地域にもたらそうにも、新天地で医療を提供しようにも、全く別
の世界へ飛び出そうにも。

2016年にようやく軌道へと載せられたのですから、脱線をしない
ように注意深く、しかし運転を「続け」なければいけません。

 

年末までも、来年になっても歩みを止めず、頑張ります。皆さん
にピンチを乗り切る気持ちを抱いて頂くためにも。

 

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