融資条件は成績表。自分の現状を真摯に受け止め、より積極的な努力を。

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最近は本当に低金利が進んでいて。

自分の支払っている金利が高すぎるのではないか、と錯覚をして
しまう昨今です。

不動産投資をスタートして3年目の終わりごろに借り換えを行い、
1%前半の金利を確保しているので、決して悪いとは感じません。

が、ここのところの低金利が本当に羨ましいですね。付き合いも
ありますのでそうホイホイと借り換えたりはしませんが、何とか
今の時期にもう一段階金利の引き下げに向かいたいところです。

できれば、金利をさらに半分に。

 

借りている金額が金額ですので、もしも金利を半分に引き下げる
事ができれば結構な負担軽減に、イコールそれは利益の増大へと
繋がります。

僕が借り換えを実施したのはマイナス金利政策が始まる前でした
ので、正直なところ昨今の金利下落の恩恵を最大限に受けられて
いません。

それでも、プロパーローンとして扱って頂いていますので、通常
の金利よりも相当に優遇をされていて、不満は無いのですが。

 

本来であれば借り換えて2年過ぎ、不動産投資の収支や資産状況
は当時よりさらに改善していて、金利の引き下げや借り換えへと
行動してもいいのかもしれませんけれども。

当該金融機関には他にも色々とお世話になっており、またお世話
になるだろうと思われるので、もう少しおとなしくしていようか
と思っています。

僕個人というより、僕が関わろうとしている事業全体の経営状況
が良くならなければいけませんから。金融機関から見放されたら
今の僕は存在できません。

 

現在色々と税理士さんも交えて今後の相談や事業計画作成をして
いる最中です。その中で丸ごと借り換える提案が出てくるならば、
その時はひと頑張りしようかな、と思います。

いずれにしろ、全体的な収支を大幅に改善するのが先であって、
僅かな金利削減を焦るべきでは無いかな、と思っています。

頑張った分だけ成績は貰えますし、実力が不足すれば評価は上がりません。

タイミング次第な面もあり

金利の高低は、タイミングも結構あります。借り入れを行った時
にどの程度の金利相場であるかが重要で、その後は変動金利でも
しばらくはそう変わりません。

ですから時に後1年遅く借り換えていればもっと低い金利で融資
を受けられたかもしれないのに、という事も発生しうる。

それ故、今の僕のような錯覚を覚えてしまったりて、焦り始める
結果となります。

 

その辺りは水物として考えざるを得ないでしょう。

もう一歩進んで考えると、もし1年借り入れが遅かったとしたら
借り換えでは1年余分に高い金利を払い続けることになりますし、
購入であれば物件を購入する機会を喪失してしまいます。

前者では直接的な収支の差が出るでしょう。後者もその機会損失
は前者以上に大きな金額となる可能性が高い。

借り入れ金利の低下は、投資利回りの低下と並行して起こるもの
ですから。

 

後で金利を引き下げられるのであれば、投資利回りが下がる前に
購入し後から金利引き下げを狙う方が実は有利ですし、一番重要
なのはスタート時の金利ではありません。

最終的に自分がどの程度の金利で融資を引き出せるか、が大切。

もしも全体的な金利の上昇局面に入った時に、金利の引き上げを
提案されにくい実力を身に着ける事こそ、先々のために私たちが
目指さなければいけないところです。

 

金利の上昇は不動産投資家が最も恐れるものの一つ。デフレ脱却
はまだ先が見えませんが、5年後10年後は分かりません。

少なくとも現状、デフレが最も酷かった時よりは物価は上昇気配
にあり、今後インフレが進まないとも限りません。インフレ傾向
が強くなれば、必ず金融引き締めが始まります。

即ち、政策金利の上昇。マイナス金利政策も、いつまでもやって
いられるわけでもないでしょうから。

 

時流に乗って低金利を獲得しただけでは、政策金利が上昇すれば
同水準かそれ以上のペースで金利上昇を迫られるでしょう。

そのような時に備えて、金融機関とは良好な関係を築きつつも、
いつでも揺さぶりを掛けられるように準備しておくのが定石です。

金利引き上げの提案は、金融機関にとっても顧客を失う可能性を
孕んだ諸刃の剣。関係が良好で、尚且つ収支も資産状況も優良な
顧客には提案しにくい。

 

そうした実力をつけ、見せつけられるようになるには、なるべく
早い段階で投資をスタートした方が有利です。特に、今のような
金利が底を打っているタイミングでは。

待てば待つほど、時間的猶予を失うのを忘れてはなりません。

 

成績表と思って

だからといって焦ってあまり好ましくない物件を購入してしまう
のは本末転倒ですので気を付けなければいけないのは当然です。
以前も書いた通り。

そこは誤解なきよう。

 

ただ、どうしても多額の融資を受けざるを得ない決断をするには
二の足を踏みますよね。それは致し方ないのですが、この業界は
チャンスがそう多くないのも思い出して下さい。

賃貸需要が期待できる立地に、利回り的にも資産価値的にも十分
投資に耐えられるような物件が目の前に現れ、金融機関が低金利
で融資してくれる案件と巡り合うのは、年に何回あるものか。

こだわる部分はこだわりつつも、柔軟な対応を心掛けなければ、
不動産投資で成功をするのは困難です。

 

既に金融機関は金融庁の動きから融資に及び腰になっている所も
あるのが現状。

他人の融資条件を知ると羨ましくなり、自分も、と思ってしまう
かとは思いますが、自分は自分、他人は他人。

ベストが獲得できなかったのは実力不足と認識し、ある程度妥協
をしつつ力を蓄えることを優先する方が、将来を考えると有利な
場合の方が多い気がします。

 

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