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残るは鉄骨造についてです。
正直な話を言うと、私は鉄骨造があまり好きではありません。
中途半端だからです。
RCより強度が低く、法定耐用年数も短い。
木造よりも高く、収益性も低い。
よく言えば多くのニーズを満たすものですが、
こと投資をすると考えると
中途半端というのが一番良くないです。
ニーズが薄いというのが分かっているのか、
RCや木造と比べて物件数も少ないですね。
ただ、最初から「なし」と決め付けるのも
もったいない話ですので、一応考察をしておきます。
重量鉄骨造はRC寄りの正確です。
比較的強固、やや高層化が可能、資産価値が期待できる、と。
RCよりも価格が買いやすい割りに積算は出ますので、
銀行の融資も通りやすいでしょう。
築10年程度のものであれば、RCと同じような感覚で
考慮して良いかと思います。
築20年過ぎてくると、残存耐用年数が10数年に
落ち込んできます。
その分積算が低くなり、担保力も落ちますから
徐々に収益性重視に切り替える必要がありますね。
収益性重視で考えるには修繕費などがかかるため、
ちょっと扱いにくくなってきます。
積算評価、収益評価のバランスをみて、上手く価格の
折り合いが付くようなら購入しても良いでしょう。
軽量鉄骨は、木造と比べて工賃が高いため、
収益性にやはり劣ります。
法定耐用年数が木造とほぼ同じ程度であるのは
短期の収益性を考える分には良いですね。
軽量鉄骨造の木造建築に対するアドバンテージは、
良い間取りを作ることができることでしょうか。
材質自体が木よりも強度が高いため、柱の数が
少なくて済み、広い部屋が設計可能です。
資産性は低く、収益性も劣るような収益不動産を
買うには、それなりのメリットがなければ
厳しいです。
間取りが良く、客付けがしやすいか、
までよく調べて、購入を検討しましょう。
あ、シロアリにやられることがないのは利点ですね。
ただ、重量鉄骨にも軽量鉄骨にも言えることですが、
敵は錆び、です。漏水などに気をつけなければ
いけません。
鉄骨が錆びてしまえば、あっという間に
建物としてダメになってしまいますから。
防水工事や水道管の状況などは、よく確認してください。
いずれにしろ、購入の可否を決定するのは、
建築様式ではなく不動産評価です。
(それだけではないですが)。
自分があまり好きではないと思うなら、他の人も
そう思っているかもしれません。
そこに優良物件が潜んでいる可能性は十分ありますから
一つ一つ、じっくり検討していきましょう。
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