好景気は待つものではなく、追っていくもの

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株価が上抜けしてきました。

2015年に1ドル125円辺りでつけた日経平均株価20952円を、今回
は1ドル111円~113円で超えています。

これは、日本企業の価値が着実に上がっている事実を示していて。
指標によって強弱はあり、まだ総楽観とはいかない状況ですが景気
は決して悪くはない証拠の一つと言えるでしょう。

 

企業が強くなければ労働者個人は守られません。企業が潰れれば、
労働者だって困ります。

株価の上昇は企業の内部留保増加も影響しており、労働者にとって
自分たちに還元されない企業価値の上昇にありがたみなど感じない
かもしれません。

けれども労働力不足がこのまま続き、労働者の奪い合いが起これば
必ず待遇は向上します。今は働き方改革ということで労働時間短縮
などの面で待遇改善が多くの企業で進んでいるのはご存知の通り。

これから自分の価値を企業へと見せつけてやれば、今度は賃金上昇
の機会が必ずやってきます。

 

株式投資をしていない人間にとっては、株価の上昇は自分には何も
関係ないと思ってしまいがちですけれども、企業価値が上昇すれば
それだけ自分の足場は強固になるんですから喜ぶべきでしょう。

株価の上昇だけでこうした恩恵があるわけで、景気が緩やかながら
も回復が続いているのはどれほど恩恵があるものか。

僕自身は医療業界がメインの職場ですのであまり景気回復の実感を
感じる場は少ないです。それでも例えば企業の労災対応が以前より
徹底されているなどで、景気回復、労働環境の改善を感じます。

 

逆に、今「全く」景気回復を実感しないとか、むしろ悪くなる一方
だと感じるのであれば。

むしろ自分が特異な立ち位置にいるのだ、と考えた方がいいように
思われます。

自分の置かれた境遇や己のしてきた事、している事を見直し、景気
回復の恩恵を感じられる立場になっておかなければ、先々自分だけ
取り残されてしまう事態に陥りかねません。

 

景気は、確実に、着実に回復しています。

好景気は待ってくれません。

発展地域は局地化が進む

これから東京都心の一部マンション、例えば豊洲エリアにある新築
タワーマンションなどは、かなり値崩れをする可能性があります。

物件によっても違ってくるでしょうけれども。

その理由は東京都心の新興住宅街を潤わせていたのが外国人投資家
を含む投資家による投資資金がメインだったからです。主に中国人
投資家が購入をしていた物件は、今その多くが売りに出されていて。

不動産価格が今後下落をすると考えている人が多い現状、そうそう
成約もせず値下げ合戦となっていくと思われます。

 

それを見て、日本の景気は下り坂だ、と論調のメディアが出てくる
(というか現時点で出てきている)のは間違いありません。

本当でしょうか。

確かに、それら投資マネーの流入で思い違って高値で東京の不動産
を購入してしまった方は厳しい状況に陥ると思われますけれども、
そうでない大半の人間には全く無関係です。

 

タワーマンションの売却に失敗して外国人投資家が損失を出しても
それはただの投資の失敗なだけであり、日本の景気には何の影響も
ありません。

外国人投資家の視点から見ると円相場の変動も利益に影響するため、
損していそうで実は利益が出ている場合もありますが、利益が出て
いたとしてもそれもまた日本の景気には何の影響もない。

東京バブルは主に外国人投資家からのマネーを燃料として発生して
いたものですから、国内景気とは切り離して考えるべきでしょう。

東京バブルといっても、実際にバブル的であったのは本当に東京の
極一部ですしね。

 

視野を広げると、読売新聞の報道では愛媛県松山市では4年前から
マンション販売価格が1000万円上昇したそうです。

昨年頃、松山市の物件を紹介された機会がありましたが、勿体ない
ことをしましたね。

こういった動きは全国的に拡大していくと思われ、景気回復をより
実感させてくれる材料となるはずです。

 

積極的に景気を追いかけること

政府から発表される景況感というのは、全体の平均で決まります。

いくら景気が良い時期でも、倒産寸前の企業関係者からすると景気
が良いとは感じないのは当然です。そして、どんな状況であっても
倒産する企業はゼロになりません。

もしも景気が悪いと感じてしまう場合は、まず自分の置かれた環境
を疑ってかかるところから始めるべきでしょう。本当に勤め先企業
は健全な経営がされていますか?

 

企業自体は健全な状況にあっても、貴方自身が会社に合っておらず
十分な評価が獲得できていないかもしれません。

己の能力が活かせない職場にしがみついても悲観的な気持ちが強く
なるだけ。悲観的な気持ちは景気を悪く感じさせます。

早いところ別の職場を探すとか、自分の生きる道、生きやすい道を
探した方が経済的にも精神的にも健全でしょう。

 

景気が良いと感じられないと、なかなか幸せを実感できません。

高度経済成長期が羨ましいのは、景気が良かったために幸せを実感
しやすかったところにあります。

「景気が良い」と感じられる環境作りは、自身の幸せのため、に他
なりません。

 

今、景気回復の恩恵を全く感じられないのであれば、まずは自分の
境遇を見直して下さい。

必ず改善すべき点が見つかりますから。

 

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