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投資において僕が最もしてはいけない、と思っていることがあります。
それは、稼ぎに関して他人と比較したり競争をしたりする事。
ビジネスにおいて時に競争心は必要ですが、それは他社がライバルである
から。ライバル企業に業績で勝つのは社員のモチベーション上昇にも役に
立ちますし、株価上昇にも寄与します。
不動産投資もビジネスであるのだから、競争をしたっていいのではないか
と思われるかもしれませんが、僕はそうは思いません。
不動産投資は確かにビジネスで、近隣のマンションなどはライバルである
のも確かな話。
ですが、近隣のマンションのオーナーが誰であるかすら知らないのが普通
ではないでしょうか?
それに、不動産賃貸においてはライバルマンションも含めて満室になり、
経営努力をした皆が最高にハッピー、という状態がありますので、他所の
マンションを敵視する意味はあまり存在しません。
稼ぎを争うなんて、なおさら意味がない。
稼ぎを比較するとなると、僕のように情報発信をしている人間を対象に、
となります(僕は自分の稼ぎまでは公開していませんが)。
著名な投資家がいたとして、あの人のようになりたい、とか、あいつには
負けたくない、といった感情を抱いてしまうのは、実はリスクがあります。
目標として羨望する人物を挙げるのであればまだいいのですが、こんな人
にもできるのだから自分にできないはずがない、みたいな気持ちとなって
しまうと非常に問題。
無駄に射幸心を煽られ、リスクを取り過ぎてしまう。
投資において、レバレッジ管理ができないのは致命的。それは株式投資の
信用取引で責任を負いきれないほどの損失を出す人がやってきた投資法を
観察してみれば容易に合点のいく話。
これまで何度も述べていますが、不動産投資でもなんら変わりません。
騙しの手口とセールスは紙一重
不動産投資を煽るようなセールスレターを未だに数多く見掛けます。
多くはフルローン、オーバーローンで次々と利回りの高い物件を買い増し、
年間家賃収入○万円です、投資総額○億円です、なんて言葉が飛び交った、
普通の思考回路で読むと怪しいとしか思えないもの。
なんでこのようなセールスレターが廃れないかといえば、セールスに関し
知識のある人なんてほとんどいないからで、またこのような直球の言葉に
惹かれる方はその後もうまく乗り続けてくれるから、です。
要するに騙されやすい人が釣られやすいようになっている、と。ちょっと
言葉が過ぎる気もしますが、事実です。
問題は、最近ではセールスの手法も非常に込み入ってきており、まともな
ビジネスをされている方でも同様の方法を取らねば顧客がついてこない為、
まともな商品すら変な煽り文が必要になってしまっている点ですね。
どこがまともな事業者であるのか、セールスからはさっぱり分からない。
だからこそ、冷静な判断を下せるような状態でなければいけません。
果たして、提示された物件の適切な価格はいくらだろうか、建物の状態は
悪いところがないだろうか、入居は十分高いレベルで望めるだろうか。
その他、収益不動産ひとつ買うまでに把握し、考え、判断を下さなければ
ならないものはたくさんあって。
自分自身すらも冷静に見つめられるようでなくては正しい選択をするのは
困難でしょう。
射幸心を煽られ、冷静さを失った状態でそんな難しい事できるはずがなし。
言葉巧みに心を支配、感情をコントロールし、過大に期待を抱かせリスク
を過少に思わせるのは、詐欺師の常套手段です。
比較は損失しか生まない
ですから不動産投資において他人と稼ぎを比較するなど、騙されるリスク
を自ら大幅に引き上げているに過ぎません。
比較対象は同じ不動産投資のみならず。架空の人物像すらも危険です。
よく話題に上がる、年収1000万円。正直言って年収1000万円程度でセレブ
なんて記事を見ると呆れ返ってしまうのですが、何故か日本国内において
年収1000万円信奉が強い。
どのような生活を想像しているのか分かりませんが、そういった偶像崇拝
を抱えてしまい、自分もそうなりたいと自らを煽ってしまうと、これまた
厄介で。
誰からも間違いを訂正してもらえないし、訂正される機会すらない。
お金なんて、自分の満足いく程度にあれば十分なんです。人と比較をする
ようなものではないと思いませんか?
僕は、不可抗力を含めて背負ったものをクリアしつつ自分の人生の充実を
図るために相当なお金を必要としています。
ですから、まだまだ稼ぎたいし稼がなければならない。稼ぐために負える
リスクはギリギリまで背負う。それが現状。
では人に同じ道を勧めるかといわれれば、強く勧めることは絶対にない。
大概の人は、僕が望むほどに収入を増やさなくても充実した人生を送れる
だろうから。
基本的に、僕は不動産投資を勧めることには慎重です。ただ本当に人生を
変えたいと思っているなら良い手段である、と言っているだけで。
やるにしても、できるだけリスクを抑えた方が良いと思っています。
他人との比較、まるで意味がありません。自分にはどれ程のお金が今後の
人生において必要となるのかが大事な部分。
そこをしっかりと考えれば、冷静なまま不動産投資と向き合えるはず。
射幸心を煽られている瞬間は、胸に手を当ててみればすぐ分かるものです。
自身が冷静かどうか、常に確認を怠らないようにして下さい。
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