投資とギャンブルの違いとは【1】

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ギャンブルにはリスクがある。

これは誰でも理解していることです。何かを失うリスクを背負うことで
自分が結果として正しかった時にリターンを得ることをギャンブルと言います。

投資にはリスクがある。

これも誰でも知っていることです。投資した先が失敗すれば、
投資したものは失われます。

 

ギャンブルと投資。この二つにはリスクが伴うことから目を逸らして
いる人はいても、リスクがあることを知らない人はいないでしょう。

競馬でも株式投資でもFXでも、失敗すればお金を失う。
麻雀の修行でも資格試験の勉強でも、本番で失敗すれば
使った時間を失う。

これは常識中の常識です。

 

ではお尋ねします。

ギャンブルと投資。この二つの差はなんでしょうか?

 

僕は国語の先生ではありませんから言葉の定義を訪ねているのでは
ありませんし、競馬はギャンブルで株式は投資だ、なんて一般論を
お聞きしたいのではありません。

ギャンブルと投資の間にあるもっと本質的な違い、です。

 

自分なりの答えを考えてから、この先をお読み下さい。

ギャンブルと投資は同じものであり、全く違うものでもあります。

ギャンブルと投資の違い

ギャンブルと投資の違いを明確にできている方は意外と少ないのでは
ないかな、と個人的には感じています。

例えば「FXはギャンブルじゃない、投資だ」と主張をされている方も
いますし、「FXなんて丁半博打でしょ?」と批判される方もいます。

 

FXは相対的に価値が上がると期待できる通貨を購入する「投資」であり、
経営が上向くと期待できる企業の株を購入することと同じような行為。
であればFXは投資であるかのように感じます。

為替の動きは上がるか下がるかしかなく、チャートを見ながら上か下かを
賭けているだけ。コイントスで表が出るか裏が出るかを予見することが
できないのと同じだと言われると、ギャンブルであるかのように感じます。

どちらもそれなりの言い分があり、どちらも正しい。

しかし、これはギャンブルと投資の違いを明確にしているとは言い難い。
ギャンブルと投資の共通点をお互い主張し合っているに過ぎません。

 

では、ギャンブルと投資の違いは何かと問われれば、僕はこう考えます。

リターンに対しリスクが大きいならばそれはギャンブルである。
リスクに対しリターンが大きいならばそれは投資である。

リスク>リターンであればギャンブル。リスク<リターンならば投資。

これならば、非常に明確にギャンブルと投資を切り分けることができます。

 

ちなみにリスク=リターンであれば?

それはショッピングです。等価交換ですから。

 

全ての行為は3つに分類できる

この定義を用いると、世の中の全ての行為はギャンブルか投資、
あるいはショッピングであると言うことができます。

 

食事一つをとっても。

街中に新しく出来たレストランに入るか否か。

いつものお気に入りの店にいけばいつもの価格で期待通りの満足が
得られるはずで、ショッピングとして食事を終えることができる。

事前に何の知識もなしに何となくレストランに入れば、食事という
楽しみと失ったお金に見合う満足が得られない可能性は高く、
これではギャンブルである。

よく下調べをして、信頼できるレストランであり料金にも納得が
いくことが事前に分かっていれば、十分な満足が得られる可能性は
高く、投資であると言える。

 

これはつまり、自分がどのような考えを持ってどのように行動するかで、
どんなものもギャンブルになり得るし、どんなものも投資になり得ること
を示唆しています。

前述のFXがある人にとってはギャンブルであり、またある人にとっては
投資であるのにも納得がいきます。

興奮してリターン対しリスクが高くなり過ぎていることに気が付かなければ
FXだろうと株式だろうと不動産投資だろうとただのギャンブルです。

確率計算して賭けたお金に対して得られるお金の期待値が1を超えていれば、
競馬だろうと麻雀だろうと投資といって一向に構いません。

 

以前、自作の競馬予想プログラムを組んで実際に高い期待値が得られ、
大儲けに成功をされた方がいました。

その人が有名になったのは、競馬の勝ち負けに伴うお金が必要経費に
あたるかどうかで国税と争いになり、裁判となったからでした。

法律的にどちらが正しいかはともかく、それだけ高い期待値が得られるなら
その人にとって競馬は投資であると言って間違いありません。

 

不動産投資をギャンブルにしてはいけない

投資をするに当たってギャンブルをしたくないならば、
この考え方を叩き込んでおく必要があります。

それは不動産投資でも同じこと。

得られる最終益に比べて最初に支払うお金が多かったり、融資額が多くなり
金利負担によって最終赤字が予想されるような収益不動産を購入するのは、
どこからどう見てもギャンブルです。

勝つためには不動産価格が高騰することに賭けるしかないのですから。

 

ではどうすれば不動産投資を投資とできるのか。

続きます。

 

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