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これまで散々、適正な価格で買うように、
ということを繰り返しお伝えしてきました。
ここで出てくる疑問は、一体いくらが適正価格なのか? です。
不動産投資が他の投資と異なるのはここです。
収益不動産は、購入する際に、価格交渉ができるのです。
株などは人気投票のようなものですから、
需要があれば価格も高騰し、ダブついてくると安くなっていきます。
需要での値動き自体は不動産投資でもありますが、
収益不動産には絶対的に決められた価格がない、という特徴があります。
売り手の言い値が提示されてはいるものの、
必ずしもその価格でしか買うことができないわけではありません。
直接売主サイドと価格交渉をする。
不動産投資の世界では、これを指値(さしね)と言います。
指値という言葉は、株やFXにもあります。
その意味合いは「この値段になったら買いますよ」と予約をいれる行為です。
しかしその価格変動は、売主と交渉をして決めるわけではなく、
条件の良い案件より順に処理されて、自分の番が来るのを待つだけです。
不動産投資における指値は、まさに価格交渉です。
売主側の主張に対して買い主は「◯◯円だったら買う」と宣言します。
その可否を決めるのは、売主側自身です。
そして、価格だけで決まるわけではなく、その他の条件も合わせて、
売主が手を挙げている購入希望者から売る人を選ぶという流れになります。
誰一人条件が合わなければ、売らないことだってあり得ます。
これには、不動産の値段の付け方が非常に難しいことに起因しています。
不動産投資家ですら、人によって価値基準が異なり統一された価格を
つけることは不可能ですから、素人ならば言わずもがな、です。
こういった不動産の値付けの困難さが、不動産投資で騙されたとか、
そういった噂話となって広まっていくのでしょう。
そう、売主は素人かもしれないのです。
ただ親から遺産として相続した、とか、土地を持っていたため、
投資マンション建設を勧められるがままに作った、とか。
そういう人たちはいっさい勉強せずに人任せですから、
売る時も人任せです。
ただ、買った当初の値段はだいたい皆覚えています。
今より物価が高かった時期が多いでしょうし、
そもそも不動産の値段がどれほど落ちるものかも知りません。
こういった事情で売値設定は極端に高くなることがあります。
売却査定会社が入ればマシにはなるでしょうが、
それでも売却会社としては高い方が自分たちの報酬も増えますから、
高く売ろうとしてきます。
羊とオオカミが入り混じったこの業界。
いったいどう指値をすればいいのでしょうか。
続きます。
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