「年収500万円以上」の人が豊かなまま早期リタイアを果たす実践マニュアル レビュー

この記事は3分で読めます

いつも応援ありがとうございます。



 

本日は献本を頂きましたので、
ご紹介させていただこうと思います。

献本の書評は初ですね。

献本して頂いたとはいえ、僕にとっては
僕の記事を読んで頂いている皆さんの方が大事です。

ということで、書評というよりはいつも通りの
記事を読んでいる感覚でお願いします。

 

早期リタイアにこだわった一冊

頂きましたのは、自衛隊大家こと佐藤一彦さんの初出版本、

『「年収500万円以上」の人が豊かなまま
早期リタイアを果たす実践マニュアル』

です。

「年収500万円以上」の人が豊かなまま早期リタイアを果たす実践マニュアル―“瀕死の激務”だった私が、自由の旗を揚げられた資産


内容は早速、すべて拝見させて頂きました。
まず、前提です。

普段の僕と自衛隊大家さんは、考え方がまるで違います。
それもそのはず、見据える目標が違いすぎるからです。

 

僕はそもそも、早期リタイアを目指していません。
仕事好きですから。

医療が好きというよりは新しい仕事を見つけて
のめり込むのが好き、という感じですね。

また、毎日のように家にいる父親の姿を見せるより、
新しいことに常にチャレンジする後ろ姿を
子供が見て育ってくれるといい、と思いますから。

 

自衛隊大家さんも、早期リタイアに固執していたのは
実はリタイアして数ヶ月程度で、きっと今は新しいことに
取り組んでいることでしょう。

本にバックエンドも仕込んでいるところをみると、
自衛隊大家さんの野心が垣間見えますね。(笑)

 

もちろんこれは悪いことでも何でもなく。

不動産投資で稼げているからこそ次の事業を立ち上げ、
キャッシュポイントを増やし、より事業を安定させましょう
というのは常日頃僕が言っていること。

うまい方法かどうか、うまくいくかどうかは別として、
ぜひ頑張ってブランディングし、価値を生み出して
頂きたいところです。

 

本から感じる著者・自衛隊大家さんのイメージ

さて、肝心の本の内容ですが。

医学研究用語でいえば、症例報告という感じですね。
『アパート投資で早期リタイアをした一例』
なんてイメージです。

ノウハウ本というよりは、自伝に近い。

 

本を読んで感じた自衛隊大家さんのイメージは、3つ。

1.元自衛隊員らしく、管理に厳しく男性性が強い
2.元公務員らしく、細かく表にまとめるのが好き
3.日本人らしく、決められた範疇で何とかしようと考える

細かいイメージはもっとありますが、
強く感じるのはこの3つです。

 

例えば目標を決める時にはまず具体的な数字を決めています。
何年でリタイアしよう、とか、リタイアにはいくら必要、とか。
退職金の換算のくだりでもそうでしたね。

具体的な数字が決まったら、
とにかくその数字を達成するために尽力する。

ルールを変更しようとは思わず勝利を目指し
前へ行動するスポーツマンタイプなんでしょう。

とにかくルールを作る側に立ちたがるタイプの
姑息な僕とは大違いですね。(笑)

 

また、本の中では具体的な表やチャートがいくつも出てきます。
あたかも戦争の作戦計画を立てているようです。

びっしり書き込まれていて、僕はこの部分は全く読めませんでした。

細かいことを書くのが嫌いで常に頭の中だけで
処理をしようとして、スケジュール帳すら持たない
僕とはこれまた大違いですね。

 

あと、自衛隊大家さんが非常に強い行動力を持っていることは
非常によく分かります。

本文中では一般的な仕事に比べれば大した仕事量ではない
とのようなことを書かれていますが、
それでも3年間物件が買えなくても諦めずに
続けるなんて、普通じゃできません。

 

僕も自分のことは変態的な人間であると思っていますが、
行動力という意味では自衛隊大家さんも大概だな、と思います。(笑)

でも、短期間で何らかの成果を出すには
これくらいの行動力が必要だという見本でしょう。

 

ノウハウが細部に渡り具体的であることが魅力

ノウハウの部分に関しては、
かなり具体的な部分にまで触れています。

リフォームについて、入居付に有効なアイテムだとか、
どれくらいのコストをかけているとか。

 

自衛隊大家さんは木造アパートに活路を見出したようで、
新築木造アパートの設計から中古木造アパートへの投資まで
細部に渡って解説しています。

この辺りに関して極めて目新しい何かがあるわけでは
ありませんが、あまり不動産投資の本を読んだり
したことがないなら、役に立つ情報でしょう。

 

僕は新築木造アパートに否定的な立場ですので
同調する意見を出すことはできません。

ただ、新築でも工夫をすれば十分な利益を上げられる、
正解は決して一つではない、ということもまた、
僕に賛同をしてくださっている方にも知って欲しい。

 

ノウハウとしてこの世に出てきたもので間違っているものは、
嘘を言っていなければ一つもありません。

しかし、どんなノウハウも正確に再現できなかったり、
時代が違っていたりで失敗することがある。

そういった意味で、自衛隊大家さんの症例報告を
読んでいただくことは、有意義なことかと思います。

 

気になるところはあるものの、初心者には良書

最後にちょっとだけ苦言を。

 

気になる点は「嘘」についての言及部2か所と、「短縮」です。

後者は紙面に乗せるには長くなりすぎるから、
と好意的に解釈もできますが、無料の短縮サービスを
利用しているため、いつ消えるかも分かりません。

前者の「嘘」についての部分は、ちょっと個人的には
釈然としないものがあります。
この部分だけは受け入れがたいですね。

どこについて言っているかは、ご自身でお確かめ下さい。

 

全般的には不動産投資初心者、特に文系の方に優しい作りに
なっています。

最初にお伝えしたように、僕とは全くと言っていいほど
考え方が違います。

僕の記事や理屈に納得いかなかったり、不安を感じるようなら
一度読んでみてはいかがでしょうか。

 

「年収500万円以上」の人が豊かなまま
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    • なべみつ
    • 2013年 6月12日

    この本、長津田・青葉台で探したけど、ないんだよね。ま、あっても5分立ち読みだけどね。
    RC1棟、木造アパート、区分マンション、戸建賃貸、不動産投資は、生き残ればどれも正解だよね。
    投資で死なない事が一番!

      • きりのき
      • 2013年 6月13日

      なべみつさん

      結構売れているみたいですよ、自衛隊大家さん自身が
      フェイスブックで喜んでいました。

      ほんと、生き残ればなんだっていいし、あらゆる選択肢を
      排除しないのが重要だと思います。

      その中で好き嫌いを選ぶのがいいですね。
      区分で生き残れる経験が僕としてはうらやましいです。
      一番難しいと思いますよ、区分は……。
      いくら計算しても僕では生き残れる気がしない。(笑)

      RCなんて短期的には甘えですから。

    • 川村
    • 2013年 6月12日

    桐の木様
    こんばんは

    今日の記事で 気になったことですが、不動産の利回りについてどうお考えでしょうか? 私は最低12%ないと投資しません。なぜなら よほど キャッシュを厚くしないと 調達コストによりますが、税引き後キャッシュフローシュミをやると キャッシュアウト するからです。

    そこらへんは如何お考えでしょうか?
    今年の賃貸フェア ビッグサイトでも財務のセミナーをやりたいと思っておりますので
    川村

      • きりのき
      • 2013年 6月13日

      川村さん

      こんにちは。

      細かいことを聞かれると、僕の化けの皮が剥がれるんですが。(笑)

      利回りの話をすると「利回り」の定義が曖昧で荒れがちですので
      少し詳しく僕の感覚を書くと。

      中古RCマンションで初期費用、取得税、大規模修繕費用、
      及び空室の大幅なリフォーム費用を含めた金額で
      表面利回りが大体11%を超えるくらいがめどでしょうか。

      リフォーム費用などは概算なので、計算がかなりいい加減です。

      利回り15%とかをバリバリ買われている方を見ると
      目が飛び出ますね~。その分苦労をされているんでしょうけど。

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