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不動産価格が上昇してくると、こんな疑問が生じてきます。
今から不動産投資を始めても本当に稼げるのだろうか。
もうスタートするには遅すぎるんじゃないだろうか。
現在の日本不動産市場は底値から反転上昇をし始めており、
それとともに利回りは低下しています。
加えて消費税増税などの影響でキャッシュフローは以前と比べ
悪化をしているのは事実。
もっと早いうちに始めておけば……との思いが出てしまうのは
理解できます。アベノミクス前に株を買っておけばよかった、
と思ってしまった人は少なくないでしょう。
ちょっと過去を振り返ってみれば、その不安が杞憂であることは
すぐに理解できます。
不動産投資は一時的な流行をついた商売ではありません。
参入するタイミングを見計らっているくらいなら、1ヶ月でも
早くスタートの準備をした方がメリットは大きいでしょう。
上がったものは下がる
かつての不動産バブルでは、多くの方が損をしました。
バブル経済はチキンレースです。できるだけ我慢して、崩壊する
ギリギリ手前で真っ先に逃げ出した人間が生き残り、ブレーキを
踏み損ねた人は大きな損失を出します。
見方を変えるとチキンレースで真っ先に離脱した人物が、バブル崩壊の
引き金を引いたとも言えます。その中心は常に市場のメジャープレイヤー、
即ち機関投資家であったり、経済界のトップであったり。
一介の個人にはそこまでの影響力は無く、メジャープレイヤーにより
動く市場の動向を読み取り、おこぼれを得るしかできない。
バブル経済の犠牲者はいつも一般の個人です。
私たち日本人の心には未だその杭が突き刺さっており、上昇トレンドの
相場に参入することは恐ろしいものであると刷り込まれています。
買った瞬間に暴落したらどうしよう、との不安が非常に強いんですね。
報道各社の報道の仕方にも問題があります。マスコミはインパクトの
ある記事を好みますし、ネガティブな印象のニュースを好みます。
日経平均株価が上がった時はさらっと流しますが、同じ幅で下がると
火がついたように報道します。日本は終わりだ、と言わんばかりに。
いえ、実際にそう印象付けたい報道機関もあるのでしょうが。
このような環境ですから、前述のように市場が上昇トレンドに入ることは
好ましいことであるにも関わらず、自分が市場に参入するとなると及び腰に
なってしまいがち。
上がったものは下がりますから、多少の不安を覚えるのは当たり前ですが
上がったものは下がり、下がったら下がり続けるなんて偏った意識が
根付いてしまっているんです。
非常にもったいない。
何故そう思うか?
リスクにより慎重な意識を持っているあなたこそ、不動産投資では成功を
収めやすいのが真実だから、です。
バブル経済を期待してはいけない
不動産投資で失敗しやすいタイプは、上昇トレンドの発生に食いついて
不動産投資をスタートすることを即決してしまう方。
言ってみればこの手の人はバブル経済となることを期待しています。
個人でも勘の良い人は迅速に逃げられる株式やFXであればともかく、
売却に時間が掛かり、また価格も裁量取引となる不動産売買において
個人がバブル経済で上手に立ち回るのは極めて困難。
不動産売買の経験が豊富ならばいざ知らず、今から始めようとする素人が
そんな期待感を抱いて市場に参入しようものなら、市場の養分となる姿しか
想像できません。
僕も何度も書いていますし、他の著名な不動産投資家もまともな人は誰一人
キャピタルゲインを優先した投資を薦めたりしないことを考えれば、これが
いかに浅はかな考えであるかはすぐに推測できることでしょう。
キャピタルゲインを狙うことが悪いことではありませんし、やり方によって
上手に利益を上げることはできますが、前提として安定したインカムゲインが
得られなければ問題外。
逆に考えると、インカムゲインで十分投資資金を回収できるようであれば
不動産投資として十分に成り立つ。
たとえ売却が不可能な物件であってもインカムゲインで投資資金以上の利益を
得ることができれば、何も怖いことはありません。
そんな考え方ができているならば、今から不動産投資に参入することに対し
何も恐れることなんてないと思いませんか?
とはいえ、リスクに慎重な人間はリスクを乗り越える決心をすることがなかなか
できず、タイミングを逸することが多いのもまた現実。
リスクに対するバランス感覚を養う必要があります。
焦らず確実な物件を探すことと、チャンスを逃さないこと
誰でもすぐにインカムゲインが十分得られる物件を見つけることができますよ、
とは言いません。
優良な収益不動産は情報が流れて30分、1時間後には買い付けが出てすぐに
売れてしまいますし、非公開物件でも多くは上流で情報を得られる人物に
買われてしまうことでしょう。
しかし裁量取引である不動産売買においては交渉により優良物件を生み出したり、
競売などで勝ち取ったりすることができます。
また、素早く情報を得て買い付けを入れるのは大半が不動産売買事業者で、
セッティングをして転売をしていることも多い。
条件が合えば、転売事業者から購入するのはアリです。
購入する価値のある物件と出会えるなんて、1年に数度あれば良い方。
1年間物件が買えないなんて当たり前に起こることですから、いかに粘り強く
収益不動産の情報を集め続けることができるかが、成功の鍵です。
不動産投資を始める時期なんて関係ありません。確かにタイミングに有利不利は
あるかもしれませんが、嘆いたから有利になるはずがないことは言うまでもなく。
株取引と異なり、ゆっくりと腰を据えて行うのが不動産売買。
焦らず、研鑽を積みながら時を待ちましょう。
今からでも不動産投資が遅くないことをすぐに実感できるはずです。
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