2014年の不動産投資市況を読み解くヒントは為替の変動にあり?

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本格的に世界経済に変動が起こるような気がしてまいりました。

今回のポイントは為替です。為替市場で、重大な変化が起こっています。

 

日本円についてはここ最近はさほど大きな変動はありません。
そのため、日経平均株価も狭いレンジで上下を繰り返しているだけ。

新聞や経済誌は上昇期待を煽ってみたり、アベノミクスの失敗を期待して
みたりと忙しい動きをしていますが、正直な話、現段階では日本の動向は
あまり関係ないというのが僕の見解。

消費税増税によりどうなるかと思った日本経済も、思ったよりも落ち込みが
小さく済んでいるようですし、悪いニュースもあればよいニュースもあると
いった感じで大きな波は起こりそうにありません。

 

世界経済の奔流は、日本ではないんです。

日本にいると、為替と言われるとドル/円か、せいぜいユーロ/円までしか
見ない方が大半と思います。テレビの株価と為替で報道されるのは日経平均、
TOPIX、NYダウ、ナスダックとドル/円、ユーロ/円だけ。

もちろんそこは一番重要ですから、観察はしておかなければいけません。

 

しかし金融市場がグローバル化し、貿易のライバルも増えてきた現代では、
いわゆる世界三大通貨ばかりを見ていればいい訳がなく。

ローカルカレンシー、特に近隣諸国の為替についてはある程度注目を置いて
おく必要があります。

特に日本の近隣には厄介な、しかも日本経済とは天秤の関係にあるような国が
2つもありますから。

ローカルカレンシーとはいえ近隣諸国となるとその変動の影響力は無視できません。

注目を浴びるローカルカレンシー

注目すべきは中国韓国。色々な意味で話題のこの二つの国です。

中国のバブルが崩壊真っ最中であるのはご承知の通り。小さなものですが
今年に入っていくつかの案件でデフォルトを繰り返しており、今後世界に
大きな傷跡を残す震源となり得る国です。

安全保障面でも最大の脅威である中国を無視することはできません。

 

が、今回は敢えて話題から外します。というのも今回のテーマは為替。
中国人民元はドルペッグ制を採用していますので、話題にできる部分が
ありません。

そこを話題にしようとすると、結局のところ不当に人民元を安く維持している、
公平性を保つために人民元を切り上げるべきだ、なんて結論にしかなりません。

中国人民元は観測地点にはならないのです。

 

面白い動きをしているのは、韓国の通貨であるウォン
今、ウォンがデッドラインを超えて動き始めました。

李氏朝鮮時代を含めると、韓国は歴史上2度の破綻を経験しています。
2度目の破綻はごく最近で、1997年のこと。IMF(世界通貨基金)の管理下に置かれ、
経済の再編が為された結果が今の韓国経済界です。

2度目の破綻の原因は、アジア通貨危機。結局のところ十分な信用が構築されて
いなかったがために、ウォン相場が急落したことが経済破綻を引き起こしました。

 

2度目の破綻からから20年弱経過した今、結構前から3度目の破綻が間近であると
言われていますが、執拗な為替介入によりかろうじてそこを免れてきました。

韓国がウォンのレートを安定させるために闇介入をしているのは公然の秘密。
ウォンチャートの不自然すぎる動きを見れば、一目瞭然です。

なぜそんなことをする必要があるのか。それは、韓国企業の体質に理由があります。

 

限界を超えるウォン高

韓国経済は外需中心です。GDPのうち5割以上が外需という、貿易に強く依存した
体制となっています。

輸出をして外貨を稼がなければ、国のお金が回らないんです。
韓国の大企業の輸出が滞ってしまったら非常にまずい。

つまり過度のウォン高を防がなければいけない。ウォン高になれば輸出時の
価格競争力が弱まり、企業の経営に大きく響きます。

 

ただ、問題がもうひとつ。韓国はスマートフォン、自動車といった最終財産業や
加工品が中心となっていますが、部品産業が全くといっていいほど育っていない。
また、資源が豊かなわけでもない。

つまり、部品や資源を輸入に頼らざるを得ないんです。

すると、過度のウォン安になってもらっても困る。部品価格や燃料費などが
莫大になってしまいますから。

 

韓国という国の経済が今の体制のまま生き残るには、微妙な為替の調整が必須であり、
それを維持するために闇介入を繰り返しています。

しかし闇介入には国際的な批判が強く、IMFから警告が発せられている状態。
資金的な問題もあると思いますが、外交的な面でも介入に限界がきているのが
現在です。最近、アメリカも公に韓国の闇介入に対して非難を始めています。

 

ここ最近はウォン高がずいぶんと進んでいましたが、つい最近デッドラインと思われ
介入でも非常に強く守っていた防衛ラインが突破されました(ウォン/ドル)。

韓国が許容できないレベルのウォン高が進行しているんです。

 

通貨高がどれほど苦しいかは、つい一昨年まで日本が身をもって体験したばかり。
民主党時代の円高不況、デフレ不況を忘れた人はいないでしょう。

地力のない韓国がどれほど耐えられるか?
注目せざるを得ません。

 

日本の受ける影響は。

中国なり韓国なりで経済的な問題が発生すれば、日本もある程度の余波を受ける
ことを覚悟しなければいけません。

ただ、それがどのような方向に動くかは予想が難しいところ。

安全通貨だ、リスク回避だと叫ばれ円が買われ、再び円高株安となるのか?
近隣国で日本経済もダメージを受けると円が売られ、円安が進行するのか?
それとも両方の考えが混ざり大きく動かないのか?

基本的には「天秤の関係にある」ことを重視してよいのではないか、と僕は考えて
いますから、長期的には……ご想像にお任せします。

 

いずれに向かうとしても、不動産投資家としてはやることはひとつ。
考えうるリスクを想定し、それに対する準備をするだけです。

今年中か、来年頃には大きな問題が複数発生していそうなアジア経済ですが、
どうなろうと生き残るために、あらゆる可能性を模索しておきましょう。

 

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