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野村証券がついに中国不動産バブルの破裂を認識しているとの見解を公表するに
至りました。以下にソースのリンクを貼っておきます。
僕は以前から中国のバブルはとうの昔に崩壊をしていると書いていますが、
それは素人の戯言であるから許されるのであって。
しっかりとした調査・裏付けがされる以前に証券会社がそんなレポートを
書いていたら信用を失いますから、タイミング的に遅れるのは致し方ない
ことでしょう。
ですがそれをついに公表したと言うことは、です。
証券会社や金融機関の発表は、一部悪質な煽りであったりすることもありますので
慎重に検討をする必要がありますが、これに関しては僕は信用する価値があるかな、
と思っています。
どうせ中国経済については僕はノーポジションですから直接的な被害はないし、
真実であってもなくても僕ができることはありませんので、日本にどのような
影響を与えるかを対岸より観察していればいいだけ。
世界経済には大きな変動をもたらしますから、株や為替市場に参加している方は
所有ポジションをどうすべきか、今のうちに決定しておくことをお勧めします。
フィルター越しに見える景色ばかり見ていませんか?
一方で、一部「プロの住宅ジャーナリスト」とやらが今の日本の不動産価格上昇を
「マンションバブル」などと書いた記事もあります。
これは経済誌でもなんでもない、ただの週刊誌に掲載された記事です。
まあ、なんというか……ジャーナリストというのはお気楽な商売だな、と。
何でもバブルと言っていればいいものではありません。
正直な話、僕はこの手のジャーナリストだとか経済評論家と名乗ってメディアに
出てくる人の話は信用をしていません。
正確には、「メディアを介して」伝わる評論家の話は信用していません。
よく考えてみて下さい。フィルターが2重に掛かっていると思いませんか?
経済評論家がしていることは、各種の公表されたデータなどを集め、レポートを読み、
それを総合的にまとめて自分の意見として評論すること。
メディアがしていることは、自分たちの思想に合致するような内容を選択し、また時に
表現をコントロールして多くの人に意見を届けること。
討論会などでもメディアが出演者を意図を持って選択しているのは明らかなこと。
何かしらのメディアが関わる以上、どちらの方向性にしろフィルターが掛かって
しまっている意見であることを忘れてはいけません。
前述の野村証券のリポートとは全く性質が異なるものです。
政府発表資料なんかもそうですが、報道などで知った知識と実際に読んだ感想では、
全く意見が変わることはよくある話。
フィルターを増やして物事を正確に知ることは大切ですが、フィルターが掛かった
ものをそのままに信じ込んでしまうことはよくない。
ましてや複数のフィルターが掛かってしまっていると、真実はすりガラス越しに
見ているようにしか見えません。
投機と投資の違い
本当に今の日本がマンションバブルを起こしているかどうかに関しては、
あなたはいかがお考えでしょうか?
確かにマンション価格は上昇傾向にあります。収益不動産も利回りが低下し、
良い物件が見つかりにくくなっているのは事実。
バブルの定義とは「不動産や株式をはじめとした時価資産の資産価格が投機によって
実体経済の経済成長以上のペースで高騰し続けている経済状態」のことを指します。
定義に当てはめれば、実質経済成長はまださほど進んでいないにも関わらず株価や
不動産価格は上昇していますので「日本はバブル経済真っ只中である」と言っても
嘘とまでは言えません。
が、ちょっと待ってください。今は「実体経済を浮揚させるための道程」です。
金融がこれほど発達している現代、どこかしらから資金が投資されなければ
実質経済成長が得られるはずがないことは誰でもお分かりでしょう。
そのための異次元の金融緩和ですから。
即ち、今為されていることは「投機」ではなく「投資」です。
中国で行われているのは「投資」ではなく「投機」です。
この違いが分からないようであれば、経済評論家なんて辞めてしまえと。
経済素人に「投機」と「投資」を混同させようなどと考えているなら、
もっと悪質です。
こんな記事を載せている時点でこの週刊誌は信用に値しません。
(元々一片たりとも信用していませんが)
このような記事を掲載されていることを見過ごしているようなジャーナリストも
信用に足りません。証券会社のアナリストも大概ですが、どちらから得た情報を
信じるかと言われれば、自明ではないでしょうか。
所詮僕の書くことも素人の戯言ですから、信用する根拠はありません。
一個人投資家の見解に過ぎないし、それこそ不動産についてはポジショントークの
域を脱することはできません。
どこの誰を信用するべきか?
ご自身で最終的に判断して下さい。それが投資の本質です。
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