都市・地方都市のベッドタウン化が地方の生き残る道

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最近は災害の報道や世界経済不安のニュースが多く、先行き不透明な話ばかりで
少し食傷気味だったのですが。

久々に自分の所有している物件近隣についてのニュースや地価などを調べ直して
みたところ、ちょっと元気が出てきました。

 

まず1棟目も2棟目も、近隣(というほど近くもないですが)に新駅ができるとの
予定が購入当初よりありました。

ただ、駅の建設は非常に大きな影響があるものですから、どちらも色々と揉め事
が多く、未定事項がとても多く本当に駅ができるのだろうかと不安もありました。

ここへきて、1棟目のところの駅は多少の遅れがあるものの順調に建設が進んで
います。地下駅になるみたいですね。

2棟目もちょっと検索をしてみたところ、昨年末~今年初めに掛けて駅の建設が
合意に至り、決定したとのこと。5年後完成との話を聞いていたので最近あまり
関心を持っていなかったので調べていませんでした。

駅の建設とともに周辺の区画整理も行われるとの事で駅と合わせて40億円以上の
お金がそれだけで動きます。

人口の流入も進み、周辺地域も少しは賑やかになってくれることでしょう。

 

将来の展望が開けると、少し気持ちが落ち着きます。人間が生きていくには希望
がなければ楽しくないですよね。

ベッドタウンとなれるかどうかが地方生き残りの境目のような気がします。

地方創生は地方再編

今後の人口減少社会を迎える日本において、地方の再編が行われることは恐らく
間違いないと思います。

地方創生を掲げて政策を進めている自民党ですが、全ての地方に活気を与える事
は到底不可能です。浮き沈みは必ずあるでしょうしその中には消滅をする自治体
も少なくないでしょう。

何の産業も仕事も生み出せない地方に若者が残るはずがありません。

 

それは多少都市に近い地方であっても起こりえることです。今後起こるであろう
地方の再編のうち、最初に隆盛するのは「都市のベッドタウン」として選ばれた
町ではないかと考えます。

平均寿命の延長による医療・介護費の増加、国家財政再建のための増税、その他
生活スタイルの変化で一つの世帯が生きるための費用は増える一方。

それとともに所得が増加すればよかったのですが、ご存知の通り所得は逆に減る
一方だったこれまでです。今も数字上は増えていますが物価高により実質賃金は
未だ減少が続いています。

 

しかし一度手に入れてしまった利便性はなかなか手放せないもの。多くの人々は
都市部から完全に離れることは困難でしょう。

するとどういう行動に移るかと言われれば、住むに不自由なく、交通の便の良い
ベッドタウンへと住まいを移すという選択をすると思われます。

家賃が大幅に減るとか、同じ価格でもずっと広い部屋に住めるというメリットを
求めて地方ベッドタウンがたくさん生まれるだろう、という予測です。

 

ベッドタウン化できるかどうかが大きな別れ道

ベッドタウンとして選ばれなかった地方は、かなり厳しいことになるでしょう。
何しろどうにかして地域の特色をアピールし観光客でも何でも呼び込まなくては
いけないのですから。

そんなことはどこも、これまでも何とか町興しをしようと頑張ってきたんです。

成功例はあります。例えば僕の地元はB級グルメで大きく成功しました。地域が
一体となって工夫し、アピールした結果です。

他にも町興しに成功した事例はたくさんありますが、それも別に多額の補助金が
あったから成功したわけではありません。潜在的な魅力が元からあり、草の根的
に行ったアピール戦略が功を奏しただけ。

 

今それができない地方が、果たして補助金を得たからといって急にできるように
なるでしょうか?

もはや、創生できるほどの人的資源は残されていないのではないでしょうか?

可能性があるとすれば外部から人を入れる、つまり移民です。ですが、移民流入
は地方の特色を失うのと同じこと。

アメリカの地方の小さな町が一つの民族の移民だらけになり、議会までほとんど
乗っ取られてしまったなんて珍しくありません。

 

移民を入れずに50年後に人口1億人を維持すると政府が目標を掲げています。が、
それは読み替えれば今よりも2000万人は減るということ。

ベッドタウンになることができず、魅力的な町興しをすることが叶わなかった
地方は静かな死を迎えることになるでしょう。

 

投資価値のある地方を見定める一つのパラメータとして

これは、今後の不動産でどこの地域に投資をすべきか、を読むに繋がる話です。

僕は間違いなく「ベッドタウン化」がポイントになってくると思います。

 

そのために必要な条件は「生活インフラと治安」及び「交通機関、特に鉄道」
が十分に便利であることと、再開発、区画整理の計画が現時点で立っており、
十分な資金が投じられる予定であること、です。

もしこれからの地方投資に興味があるならば、このような視点からベッドタウン
の候補となり得る地域を探し当てるのがいいのではないでしょうか。

駅の建設なんて、ベストです。多少駅から遠い物件であっても新駅が建設され、
地域に活気が残るならば投資するに足る地方となるかもしれません。

 

気になる地方があるようであれば、ぜひとも一度そのあたりを調べてみて下さい。
きっと良い話も悪い話も見つけることができるはずです。

 

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