牛丼値上げへの市場の反応とその問題点

この記事は3分で読めます

いつも応援ありがとうございます。



 

吉野家の牛丼が並盛380円に値上げされたとか。

デフレの象徴であった牛丼の価格が値上げされることは、個人的には
良いことではないかと考えています。

 

同じ牛丼チェーンの松屋は先行して380円に値上げしていましたね。
松屋はただ値上げしたのではなく、高級路線(他チェーンと比べて)
でやっていきますという名目でしたが。

先行して値上げしてしまった分、客離れが起こってしまったがために
売り上げが落ち込んでしまっているのは残念です。しかし松屋は勇気
ある決断で業界を救ったと考えます。

松屋には学生時代大変お世話になりましたし、今後も頑張って欲しい
ところですね。

さて、この牛丼の値上げ報道の中で気になる意見がありました。街頭
インタビューによる街中の声、です。

「サラリーマンにとっては痛いですよね」
「サラリーマンだときついかな」

何でこんなにサラリーマンを強調するのかな、と。自営業だったら、
牛丼が値上がりしてもきつくないのでしょうか。

 

正直なところ、このような街の声というのは報道各社にとって都合の
良いものだけを選んで報道していますので、馬鹿正直に信じ込むのは
止めた方がいいものではあります。

街頭インタビューを装って特定の人物に尋ねる「やらせ」が存在する
ことは証拠も揃っていますし。

今回も偏ったメッセージを感じなくも無いですが、そこは敢えて目を
瞑ることとして。

 

この感想の問題点を取り上げていきます。

牛って可愛いですよね。

予算編成に積極的に関わるのが第一歩

まず、なぜ「サラリーマンにとってきつい」なんて言い方になるのか。

これは世間の多くの家庭で「小遣い制」が取られていることが原因で
あると思われます。

世帯の稼ぎを妻が一括管理し、その中から配給されているのだと思い
ます。僕は何でこんなことをするのかがまるで理解できません。

 

会計を誰かが行うことについては反対意見はありません。一括管理を
した方が資産管理はしやすいですからね。僕も資産の管理は全て僕が
行っています。

問題は、その予算編成。小遣いが少なくて、などと子供のようなこと
を言っている方は予算編成にしっかりと関わっているのでしょうか?

 

会計はあくまでお金の出入を管理する存在に過ぎません。会計にお金
の使途を自由に決める権利などどこにもない。

もしお金の使途、予算編成まで含めて任せてしまっているとしたら。
それは国政で言えば「内閣を完全掌握され、独裁政権を樹立」されて
しまったようなものです。

こうして言い換えればその危険性、恐ろしさが分かりませんか?

 

夫婦だからこそ、予算編成はきっちりとしなければいけません。お金
は時に命よりも重くなる存在。もし夫婦間トラブルを起こしたくない
場合、その使途や資金管理の実態は透明性を高めるべきです。

ご自身で頑張って稼いできたお金です。家に果たしていくらの預貯金
があるか知っていますか? 月にいくらの収入があり、いくらの支出
がされているのかご存知ですか? 何に使われたかは?

 

小遣いが少ない、そう思う前にまずはお金の管理に関わって、それを
改善していく努力が必要です。奥さんとしても、稼ぎ頭の夫が無理を
し過ぎて身体を崩すのは本意ではないはず。

使途について疑ってかかるような言い方をするとそれこそ喧嘩に発展
しかねませんので、お金について真剣に考えたいとの思いを伝えつつ
予算編成に関わるようにしてみてはどうでしょうか。

そうして少しでも主導権を取り返さなければ、小遣いの上昇など到底
得られるものではありません。

 

デフレの危険性は「我慢比べ大会」にある

次に、値上げが厳しい、と語る口。

それはそうです。お金の総量が極めて限定されている庶民にとって、
いえ庶民でなくてもモノは安く買えたほうがいいに決まっています。
逆に値上げされたら嫌だなと思うのは当然のこと。

 

問題は事業者側が値上げ恐怖症に陥ってしまっていることです。

値上げをすることで消費者が離れるのは致し方ない。ですが、それを
恐れるあまり値上げをできなくなってしまっている。

何しろライバルが同時に値上げをしてくれるかは分かりませんから。
自分だけが値上げしてライバルが値上げせず頑張ったら、顧客を全て
取られてしまうのではないか。

そんな恐怖心が値上げを躊躇させます。

 

そうなると上がるコストを転嫁するために品質を悪化させたり、量を
少なくしたり。利益率は変わりませんから自分や従業員の賃金を上げ
ることはできません。

そうこうしているうちに品質の悪化から客離れが起こり、賃金上昇が
起こらないので財布の紐はどんどん固くなり。

いつまで経ってもデフレから脱却できず、コスト削減の限界を迎えた
企業から倒産していく。

 

価格が低値でしばらく維持されたとしても、消費者にとっていいこと
は何一つありません。

何かしらの変化が起こる時は、どこかにしわ寄せがいくもの。庶民で
ある以上、その影響を受けることは不可避なのですから諦めて値上げ
を甘受するしかない。

消費税増税の便乗値上げがよく問題視されますが、企業にとって実に
よいきっかけだったんです。今後順調に少しずつインフレが進めば、
賃金も伸び日本の景気は回復していくでしょう。

サラリーマンという世間に流され生きる道を選んだのですから、今後
もこれまで通り流されていれば何とかなりますよ。

苦痛がいつ解消されるかも、人任せになってしまいますが。

 

人には無限の可能性があっても、サラリーマンには限界がある

そんな人生は嫌だ?

でしたら、自ら切り開くしかありませんね。実現している方は山ほど
います。不動産投資の世界にはそれこそ腐るほどに。

 

不動産投資もデフレは非常にきつい。家賃が下がり、資産価値が下落
していくのは破綻を予期させます。

デフレから少しでも早く脱却するために僕ができることは、こうして
世界の仕組みを少しでも広めることだけ。

あとは、日本経済の運命はあなたに懸かっています。

 

宜しければブログランキングも応援クリックお願いします。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. ATM維持に2兆円かかっているそうな。
  2. 迷った時にどのような行動を取るか。
  3. 株式といえば投資の代表的存在です。
  4. 周囲を見渡す限りは子供が少ないとは感じないのですが。
  5. どのような変化が待っているのでしょうか
  6. 今頃、世界中の投資銀行は大慌てでしょう。
  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

このサイトについて

不動産投資を中心に、金融・経済、そしてビジネスについてコラムを書いています。

きりのきについて


人気ブログランキング参加中です。お楽しみ頂けたら応援お願い致します。



楽待不動産投資新聞様にて時々コラムを書かせて頂いております。

2014年4月不動産投資を始める際に最も重要なリスクヘッジの仕方。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る