食品異物混入事件から考える、経営者側の「選別」の必要性

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最近、妙に食べ物の中の異物混入が話題になっていますね。

ぺヤングのゴキブリ混入事件はネット発で有名となってしまいましたし、
それに続いてスパ王にもゴキブリが混入、とのニュースが流れました。

そして今度はマクドナルドです。ナゲットからポテトまで、異物混入が
報道されました。日本の食の安全神話は、実は嘘だったのでしょうか?

 

正直、安全であるとの意識が根付きすぎて、皆が期待しすぎてしまって
いるのが本当のところだと思います。

少なくとも中国産やらと比較すれば、平均的には日本の物の方が安全度
が高いのは間違いなさそうですが、他国と比較すると緩い部分も見受け
られます。

代表的なのはトランス脂肪酸ですね。アメリカなどではトランス脂肪酸
の含有量表示は義務化されていますが、日本ではまだ規制がありません。

トランス脂肪酸の過量摂取には人体への様々な悪影響が報告されており、
現代日本で健康被害が発生していてもおかしくない。

いえ、恐らく関係のある健康被害は発生しているでしょう。発覚はして
いないだけで。

 

異物混入しても、100%防ぐ方法はありません。世の中目に見えない存在
なんていくらでもあります。

虫の卵が身体についていて、100%除去することなどできるはずがない。
除菌のCMでも「99%除去」との謳い文句で、イメージでも少し汚れを残し
たりしますよね。そういうことです。

混入率を下げることはできますが、それには莫大なコストが掛かる。客
がそのコスト上昇を受け入れるかというと……受け入れないですよね。

消費者側の主張ももっともだけれども、消費者側としてもある程度受け
入れることができなければ消費者が損をする、非常に悩ましい議論です。

 

食の安全なんて、ある程度の許容範囲の中で守られているものですから、
あまり騒ぎすぎない方が身のためのような気がします。

これ以上、食品物価が揚がって嬉しいのでしょうか?

たまに陰謀論も聞くことですし、ね。

異物混入の可能性は常にあるものです。

消費者の意見はもっともではあるものの。

ただ、顧客の一部にその対策コストを受け入れられないにもかかわらず
厳しいことを要求してくる方々がいます。

モンスタークレーマーまでとは言いませんが、企業努力で何とかしろ、
と無理を通そうとしてきます。

そのような方々はコストで動きますので表面上問題が無ければより安い
ものへと移っていく。

 

顧客の行動としてそれは悪いことではありません。安さを求めることは
当たり前の話です。

しかし普通の経営者としては、そのような方々に合わせ商売を展開する
ようなことはやめた方がいいのではないかな、と思います。

元々安さを売りにして戦略を練った上でスタートしているならともかく、
そうでなければ結局いつか無理がきて痛い目をみることになるでしょう。

 

応召の義務がある医師の診療でも無い限り、経営者にも顧客を選ぶ権利
があります。

あまりにも厳しいことを言う方、無理難題を要求する方とは係わり合い
にならない方が良い。

法的に問題がないならば、対応をするにはあまりにコストが掛かる部分
については顧客側に受け入れて頂く。受け入れて頂ける方のみを相手に
ビジネスをするのも選択の自由のうちです。

 

不幸にも法律に準拠した対策をすり抜けて問題が発生してしまった場合、
個別に対応をして収めるのが良いと思われます。

そこでおかしな対応をしてしまうのは問題ですが、問題発生後の対応を
間違えなければ大きな損失を招く事態にはならないはずです。

 

最近はツイッターなどを中心とした個人の情報発信から、これまでなら
個人に対する補償のみで済んだものが大事になることが頻繁に起こり、
企業にとっては戦々恐々な時代ではありますが……。

一般論で言えば、極々わずかなリスクを潰すために、競合他社と比べて
価格を高くせざるを得なくなって価格競争力を失い、シェアを失うより。

経営側の都合を多少なりとも顧客側に承知して頂き、競争力のある価格
で戦う方が、経営者にとってもほとんどの顧客にとっても幸せではない
であろうかと思います。

経営者である以上、時に切り捨てなければいけないものもある、と。

 

入居者も選り好みすべし

不動産投資も客商売です。本音を言えば入居者さんが100%安全で、100%
満足のいく部屋を提供した上で利益を得たい。

ですが、そんなことは不可能。新築でなければいけないと主張する方の
ために退去者が出るたびに新築を作り直せるはずがない。

 

私たち経営者はリーダーですから、多少のわがままを通してもいいのだ
と僕は思います。

提供している部屋に自信を持っていいと思います。不満があるならば、
入居しなくていい。そのくらいの気持ちで経営を行っていいのではない
でしょうか?

いえ、そのくらいの自信がなければ、まともな経営なんて成り立たない
のではないでしょうか。

 

僕は結構、入居者を選びます。といっても好みに関してを管理会社さん
に伝えて、ほとんどはお任せしていますが。

入居欲しさに怪しい人を入れて、他の入居者さんに迷惑が掛かることの
方が一室空室があるよりも僕にとっては恐ろしい。

入居時にあれこれ細かい注文をつけられれば、お断りします。後々から
様々なクレームがつく可能性が高いからです。

 

現状、高い入居率を誇っていますから、僕は十分魅力のある部屋を提供
できていると確信しています。

であれば、こちらが許容して頂きたい部分があくまで許容できない。と
する方に無理に入居して頂かなくてもいいのではないか?

それを許容してくださる方のところへ行って頂いたほうが誰もが幸せに
なるのではないか?

そんなことを思う昨今です。

 

あ、決して入居者さんとトラブルがあった訳ではありません。(笑)
最近の異物混入事件の乱発を見て思った限りですので、ご安心下さい。

 

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