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不動産投資に限らず、意識を改革して欲しい事が一つあります。
情報の値段について。
基本的な部分から。情報そのものに価値なんて一つもありません。
情報伝達の手段が限られていた昔ならまだしも、インターネット全盛の
今の時代、欲しい情報は誰でも手に入れられます。
紙媒体が売れなくなるのも当たり前。日々、私たちは膨大な量の情報と
顔をリアルタイムで突き合わせており、公開速度も情報量も劣る新聞や
雑誌など、無用の長物。
国家レベルで規制の掛けられている情報でもない限り、場合によっては
そういった情報すらも、私たちはほぼ全て費用なく得られます。
ですが、情報に価値を付加する事は可能です。
手に入れるのは「可能」であっても、それを自分の理解できる形として
「現実的なもの」とできるかは話が別である為で。
例えば現代医学の知識については全てにおいて無料か、非常に低負担で
手に入れられますが、それによって病気を診断したり、治療をしたりに
役立てるのはなかなか難しい。
医師という職業の仕事の一つは情報をまとめて的確に伝える事にあり。
まさに、情報に付加価値を与えて対価を得ているわけです。
情報を買う、とは
株を購入したいと思っても、どの銘柄を購入すればいいのかを判断する
のは難しいですよね。
インターネット上には全ての情報が存在します。ありとあらゆる企業の
経営情報から、細かなニュースまで。それを自分でまとめられるならば
一切の費用負担なく、株では百戦百勝のはず。
しかしそれができない。だから、情報を買うんです。証券会社は情報を
餌に契約を得ようとするし、株の上がり下がりを独自の理由付けをして
まとめ、売る人も沢山います。
トレード方法を情報商材として売る人もいます。情報のまとめ方の情報
をまとめる事で付加価値をつけているんです。
不動産投資においても同じですよね。
不動産投資のポータルサイトはほとんどが無料で使えますが、利用料は
最終的に不動産価格に載せられており、受益者負担が生じています。
これは、ポータルサイトが情報に付加価値をつけているから、で。
収益不動産に関する情報に「わかりやすくまとめる」という付加価値と、
「広く大勢に広告する」という付加価値をつけて収入を得ている。
そこには価値が存在するからこそ、お金のやり取りが生まれています。
情報にお金を出すのは、情報そのものを知る為にお金を払うのではなく、
自分の能力不足を補ったり時間や労力の浪費を省くためにお金を払って
いるのだと認識をして下さい。
誰にでもタダで手に入る情報を売り利益を得ているのではなく、その人
の手間暇、能力に対してお金を払っているのだと。
そうすれば、目の前の情報を得るのにお金を払うべきかどうかを正確に
判断できるようになると思います。
「何が」よりも「誰が」を重視
さて、そこで考えて欲しいのが「情報の値段」について。
先ほど言ったように、情報そのものには価値はありません。いわゆる、
「ここだけの情報をお教えします」といった「情報」そのものに値段を
つけているようなものを購入するのは愚の骨頂。
情報そのものには価値はありません。ただ情報を並べてあるだけのもの
にお金を出すのはあまりにももったいない。
よほど鮮度が重要であるのならば別ですが、そうやって販売されている
情報の大半は詐欺的なものですので、ご注意下さい。
情報の値段を考えるに重要なのは、「誰が」発信しているか。
情報を買う意味は、自分に欠けている部分を補完してくれるかどうか、
にあります。どのように情報を集め、まとめ、解釈し、翻訳するか。
それはつまり、発信者そのものとも言えるもので。
洋書の翻訳版を読む場合、翻訳者が読み手に強く影響を与えるように。
一つの音楽を誰がカバーするかで全く印象が変わるように。
「誰が」情報発信をしているか、誰に価値を見出すか、が非常に重要と
なります。
云わば、情報につけられた値段というのは発信者につけられた値段です。
もし情報を購入しようと思った際に提示された金額が妥当かどうか、を
判断しかねるならば。
その発信者が誰であるか、を意識して、お金を払えるかどうかを考えて
みて下さい。
意外にもすんなり支払えたり、切り捨てたりできるようになるものです。
不動産投資では要注意
僕はまだ自分に情報発信者としての価値が、金額を提示できるほどには
あるものと全く思っていません。むしろ読む為に要する時間ほどの価値
があるものかどうか、疑問に思っています。
いつか、値段をつけても買ってもらえるような存在になりたいものです。
それこそ、本の出版をするような形でも。
ただ、不動産投資では情報の値付けが特殊でして。
不動産投資に関する情報も、値段をつけて売られているものは数多く、
僕もいくつか当サイトで紹介させて頂いておりますが。
実際にお金で買うほどの価値があるのは数少ないように思います。前述
の評価基準で考えると尚の事。
なぜかと言えば、非常に価値の高い情報(発信者)が無料で情報発信を
していらっしゃるからなんですね。
もちろんそれは先ほども書いたように、ポータルサイトなどを経由して
不動産価格に広告費として上乗せされていて、受益者負担の形で回収を
されているのですけれども。
商習慣としてこのような形がとられている不動産投資の業界では、情報
を欲している側もそれを意識して、無駄に情報収集にお金を掛けぬよう
気をつける必要がありそうです。
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