ビジネスの源泉は自分の感性にあり。コスト面をどうクリアするか。

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新規のビジネスをやる際に、比較的成功率が高い方法があります。それは
一体なんだと思いますか?

自分自身が不合理であると感じ、それを解決した経験を世間に広めること
です。ヒットするアイデア商品なんかも、スタートは不便だから自分の為
に作った、というものが多いですよね。

逆に、自分では使ってもないのに「こんなのどうでしょう、便利でしょ?」
なんて商品はすぐに飽きられてしまったり、全く売れなかったり。

 

市場の要求を敏感に読み取り、具体化できるスーパービジネスマンならば
それでもヒット商品を売り出せるでしょうが、大半はそうではなく。

私たちのような普通の人間がビジネスで成功しようというのならば、自身
の体験談をヒントにするのが一番簡単で信頼性が高くなります。

なぜならば、一般人だからこそ「他の一般人」と同じ感性を持ち、同一の
悩みや疑問を持つものだから、です。

逆に、一般人なのに奇抜な発想で新サービスを実行しようとすると、大概
は大変なことになるもので。

例えば政府及び官僚が主導してシステムを作ろうとすると、いつも非常に
使いにくくてユーザーに不親切なものとなりますよね?

結局、実務をしている人間が皆、スーパービジネスマンほどの資質を持ち
合わせてないのに小難しいものを作ろうとするから悪くなっているんです。

 

政府はお金を無駄にしたところで税金の無駄だと叩かれる程度で済みます。
が、民間でビジネスをやろうとしている私たちはそうもいきません。

失敗したら、それなりの損失を被ります。

余裕がないうちは無謀な取り組みをしようとせずに、自分が経験上不便を
感じるものを解決するアイデアを元に始めるのが、無難に思います。

ペットOKも立派なユニークさですが、さすがに目新しさはなくなってきました。

自分が欲しいと思ったら

不動産投資においてもそれは同様で。

例えばワンルームマンションを所有しているなら。ご自身が一人暮らしを
している時に「これは不便だ」とか、「ちょっと我慢ならない」といった
経験をされてはいませんでしょうか?

それが解決された部屋を提示すれば、それなりに反応が得られるはずです。

 

簡単な話「ペットが飼えないなんてあまりにも残念すぎる」といった内容
でも十分なアイデアになります。

それが、ペット可マンションであり、またそこを拡張したアイデアとして
何度か取り上げた『猫付マンション』であるんです。

 

また、ペット可マンションに住んだ経験があれば、ペットに関する不満を
感じたりもするでしょう。

猫が部屋を間違えるとか、部屋がペットの毛を掃除しにくいとか。

些細な事でいいんです。そういった細かな積み重ねが、入居者の満足感を
生み、空室率の低下に繋がるもの。

 

放し飼いのペットが部屋を間違えなくなるように、ドアの模様をそれぞれ
部屋ごとに変えてみたり。

掃除グッズを定期的に各部屋に配るサービスを始めてみたり。

ちょっとした感動が得られれば、意外なほどに顧客満足度は上昇します。
不動産賃貸ではこれといった独自サービスを取り扱うケースがほぼゼロで、
ほんの僅かな工夫で大きな効果が得られるのは珍しくない。

 

入居者向けにプレゼントを用意するだけで、こんな工夫をしている事業者
もいますとメディアで取り上げたりもしていますね。

消耗品のプレゼントなど、フリーレント1ヶ月分よりもコストは低いのに。

ビジネスとはこうあるべきだと、僕は強く感じます。

 

コスト面が最大の課題に

具体的にどのような工夫が効果的か、については未知の領域です。誰かが
効果があると言うと皆がいっせいに真似し始めて競争力が失われます。

むしろ、徐々に「必須の存在」へと変わり、私たちにはコストプッシュ
しかならなくなってしまったり。

無料インターネットなんてまさにその典型例。ニュースでも取り上げられ、
あるのが当たり前のように扱われてしまうかもしれません。そうなると、
同サービスが無い場合は値下げまで求められてしまう。

横並びで真似をするのは、本当に意味がありません。

 

重要なのは本当の意味でのオリジナリティ、ユニークさ、です。

自分が「賃貸住宅はこうあるべき」と思うサービスを実行し、それを世に
わかりやすい形で提示する。

ビジネスなのですから、私たちは自分の考えを持って顧客を先導する役目
を担わなければいけません。リーダーとして。

そこには、自分が「どうあるべきか」を示し、魅せる事が必須。住宅賃貸
とはいえビジネスをしているのですから、お気楽な不労所得なんて勘違い
していたら、あっという間に敗北者になりかねません。

今後、参入者が増えれば増えるほど、優秀なビジネスマンが集まってくる
のは間違いなく、需要減も相まって厳しくなる一方です。そんな中勝ち目
を探すのならば、リーダーとしての資質を見せる以外にない。

 

問題点として、やはり徐々にコスト高へと向かっている点が挙げられます。
体力勝負となってしまうと、個人では厳しい戦いになってしまう。

やはりまだ余裕のあるうちに、低コストで高い競争力を発揮できるような
アイデアを蓄積し、備えておかなければならないでしょう。

こうあるべきだと考えに至ってもいきなり全てを出したりせずに、ここぞ
というタイミングでサービスを提供できるよう、長期戦略を踏まえた経営
をしなければならないのだと思います。

考えれば考えるほど、長期的なビジネスとは難しいものですね。

 

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