いつも応援ありがとうございます。
昨今、日本において格差が拡がっている、との話題を見かけることが
度々ありますけれども。
いかがお考えになりますでしょうか。
格差といっても、色々な格差があります。経済格差、教育格差、医療
格差、などなど。
話題として挙げられる格差とは、主に経済格差のことであり、その他
の格差はそれに付随して発生するもの、との認識がされているように
思います。
実際はそれだけでなく、地方と都市部の医療格差など経済的理由だけ
では覆せない部分もありますが(お金があっても都会へ引越しできる
とは限りませんので)。
この場で取り扱う「格差」とは経済格差を意味するものとしてお読み
頂ければと思います。
経済格差が広がっているかどうか、といえば、実際に昔よりも拡大を
してきているのは事実かと思います。
統計データ的には、「ジニ係数」という一般的に格差の指標とされる
数字はじわじわ上昇していて。ジニ係数の上昇だけを以ってして単純
に格差が拡がっているとの判断は危ういものではありますけれども。
デフレによる賃金の下落、雇用体系の変化による非正規雇用の増加等、
(実際に格差が拡大をしているかどうかはともかく)格差拡大を感じ
やすい状況にはなってしまっています。
しかしこの格差拡大について、当事者は私たちですから言葉を聞いて
感情的になってしまわずもう少し冷静に考えておく必要があるように
思います。
衣食住の満ち足りた現代日本
実際に格差について思案する前に、少し頭の隅に入れておかなければ
ならない点があります。
それは、本当に格差が開いているかどうかは基準によって判断が違う、
ということ。
テレビ、新聞、インターネット上で格差拡大が声高に叫ばれている為、
いかにも「そうである」と思い込まされてしまっている面があるのは
疑いようもありません。
しかし実際にはどうでしょうか。
昔は格差がひどい問題でした。何しろ物が無く、社会保障も不十分で、
文化的な生活をするにしても最低限のお金がないと得られない。
その最低限のお金すら得られず、餓死したり、定住場所がなかったり
など「衣食住」が確保できない人が多数発生していたからです。
今でもそのような方々は存在しますが、日本では手厚い生活保護制度
があり、物もサービスも溢れ、プライドが邪魔さえしなければ正常な
認知能力があればほとんどの人が何とか生きていけるはずです。
餓死者が出れば全国ニュースになる事もある環境となっています。
今はかつてよりも遥かに恵まれた環境にあります。世間からは保護を
しすぎだといわれるほどに。生活保護に対する厳しい声は、ネットを
中心によく聞かれます。
個人的には、セーフティネットのレベルを引き下げようとするよりも
不正受給や非合法な労働の取り締まり強化を主張する方が健全では、
とは思うのですが。
それはともかく、今や物は溢れ、質の差はともかくとして世間的には
貧困と呼ばれる人々でもインターネットで愚痴を言えるような状況に
ある時点で、格差は昔よりも小さい、とも考えられます。
昨今の消費税増税、及びそこを絡めた反政府キャンペーンが目立って
いる為に、格差が拡大していて問題である、と思わされている部分が
あるように感じますが。
日本における「格差問題」とは、国家として今すぐ解消すべきという
レベルからは当の昔に脱している事実は認識しておかなければ、誤認
から洗脳されてしまいますのでご注意下さい。
マスメディアでも、インターネット上のコメントでも、スパイ天国の
日本では常に多方面からの「工作員」が暗躍していますから。
格差が固定してはいけない
その上で、実際に文化人間での経済格差が拡大している、との前提で
格差拡大についてよく考えてみましょう。
正直なところ、日本は資本主義国家ですので経済格差が開くのは当然
であって、そこを是正する事は今のところ不可能です。
やれる事があるとすれば選挙で何とかする以外にありません。共産党
が少ないながらも一定の支持を獲得しているのは、その共産主義的な
思想からきているのも要因と思います。
しかし、全体からすると共産党の支持率は決して高くなく、多くの人
はそこまでして共産主義に憧れは持っていないのだと思います。
共産主義こそ、格差を考える上で最も問題となる「格差固定」の原因
となるのだ、という現実を多くの方が知っているのかもしれません。
そう、格差問題を考える上で、最も議論すべきは「格差固定社会」に
ならないような仕組みを構築・維持すべきである、という点です。
資本主義は、資本家が労働者を賃金契約の元に支配する構図。一つの
資本システム内にいる限りは、その優位性は覆せません。
日本は労働者が相当に法律で保護されており、その他の資本主義国家
と比べて格差は小さい方ではないでしょうか。
また、基本的な自由は尊重されており、どの資本システムに入るも、
出て行くも誰もが許されています。
自分で新たな資本システムを作るのもまた自由。
法的に許されているなら何をやってもよい、という環境であり、格差
が固定される要素はシステム的には存在しません。少なくとも表向き
には。
では何が問題で格差が拡大しているのか。その原因はどこにあるのか。
そこを追求することで、格差の是正を図るためには何をすべきかが、
はっきりしてくるのではないでしょうか。
次回に続きます。
宜しければブログランキングも応援クリックお願いします。
この記事へのコメントはありません。