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世の中、極端に税金の支払いを嫌う人がいらっしゃいますけれども、
個人的にはそれがあまり理解できません。
特に税金を払いたくないがために無駄な支出をするのは、全く意味の
ない行為です。意味がないどころか、害悪でしかない。
支出に強い理由があるなら良いんです。
典型的なのは自動車。特に理由もなく節税といって高級車を購入する
経営者は少なくありません。自動車が好きというわけでも、高級車で
なければいけない理由があるわけでもなしに。
ただ4年落ちの中古車は一括償却できるため実質安く買えるとの話を
知って、これは得だと飛びついただけの人は少なくない。
もしこれが、特定の車種を所有したり、運転したりするのが夢だった
とか、売却まで含めて数字上プラスになる計算だったりとか、顧客に
対するハッタリの為とか、何かしら明確な目的があるならいいです。
ですが、単に自身の移動手段の確保をしたい、本当は何でもいいし、
こだわりもない。でもせっかく実質安く買えるなら良いクルマがいい
な、程度な支出は無駄でしかない。
お金に余裕がある人にはどんどん無駄な支出をして頂きたい。しかし
借金を背負っている身で無駄な支出をするのはどうかと思います。
せめて疲労を溜め込まないよう長時間運転に耐え得る乗り心地の良い
高級車を選ぶべきなのだ、とか何かしら理由が付けられてから支出を
する習慣づけをしてはいかがでしょうか。
理由が見つからなかったのなら、素直に申告して税金を納め、現金を
手元に置いておいた方がずっとマシというものです。
経費を使えばお金は無くなる
不動産投資では、資金的余裕はそう簡単には作れません。
積算評価の高い収益不動産を購入し、資産の評価額が債務を上回って
いたとしても、現金がある訳ではありません。
見かけ上の資産増大に過ぎない。
債務超過でないのは安心していい状態ではあります。
少なくとも金融機関から睨まれることはなく、平穏は維持されるはず。
何の心配もなく。
ただしそれは、しっかりと納税をした上で現金収支のプラスが続いて
いる事が担保になっています。大きな経費が計上されているのが確認
されたならば、眉をひそめるでしょう。
この支出はなんですか、と直接聞いてくる人もいるかもしれません。
その時に明確な理由があってのものであることを説明できなかったら
金融機関の貴方の印象は変わってしまいます。
無駄遣いをするタイプかもしれない、今後の支出にも注意が必要だ、
と。
まあ別に、これ以上借りる気がないなら金融機関からの印象なんて、
どうでもいいといえばどうでもいい。
返済さえ滞らなければ何も言われないでしょう。高級車一台購入した
程度で経営基盤が揺らぐなら、最初から融資を出したのが失敗だった
だけですし。
むしろ怖いのは、自分自身の気の緩みです。
一度生活レベルを上げてしまうと二度と下げられない、とはよくよく
言われる話(この点については後日反対意見も書きますけれども)。
高級車は、確かに大衆車よりも乗り心地が良く、快適です。自動車を
移動に多く使う身であれば、可能な限りストレスの溜まりにくい車を
購入した方がいいのは確か。
ですが、一度その良さを実感してしまうと、買い替え時にそれより下
のランクには変えられなくなる可能性が高い。
自分がよくても家族が嫌がるかもしれません。
気が大きくなり、その他にもお金に余裕があると錯覚して、少しずつ
ランクの高いものを求めるようになってしまいがちです。
無駄遣いは確実に増えます。経費で落とせる分だけお得だから、と。
そんな生活が続いて現金を貯められなかった場合、債務超過に陥って
無かったとしても危険が迫っています。
資産超過ならいざとなったら売却して債務の一括返済ができるなんて
思っていたら、期待していたほどの値で買い手がつかなかった、税金
を計算に入れ忘れていた、など落とし穴にハマる罠が。
経費の無駄遣いは、順風満帆な航海中に、自ら船底に穴を開ける行為
そのもの、です。
納税すれば残りは自分のもの
それ比べて、納税のなんて素晴らしいことでしょうか。
税を納める事そのものが、国に、社会に対する貢献です。寄付行為と
同じくらい崇められるべき行為。
逆に言えば、租税回避は蔑まれても仕方ない行為。寄付の習慣が薄い
日本において、租税回避は極めて印象が悪い行動です。
たくさん税金を納めると、大変気が引き締まります。無意味な贅沢を
する気なんてどこかへ失せてしまうほどに。
しかし正しく税金を納めれば、その分だけお金が残るはずです。もし
残らなかったらどこかがおかしいと思った方がいい。
年々融資残高も減っていく中、しっかりと税金を納めて手持ちの現金
を増やせているなら、じきに本当の意味で資産超過になるはずです。
どこを資産超過と見定めるかはそれぞれの匙加減ですが、無駄遣いを
体験するのはそうなってからでも遅くはありません。
それほど余裕があるならば、金融機関から咎められたりもしないはず。
それどころか、より優遇をしてくれるようになるでしょう。
不動産投資で大きな融資を抱えられるのは、購入する不動産そのもの
にそれに見合った価値があるからです。
しかしそれは、あくまで借金とトントンである事を意味しているだけ
に過ぎず。
上流層と同立場に自分を立たせてくれたのではない事を勘違いしない
ようにお気をつけ下さい。
いつの時代も自らを滅ぼすのは、自分自身の実力を計り違えたところ
から始まるものです。
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