長く住みたい部屋作りのヒントは自分自身の気持ちにあり

この記事は3分で読めます

いつも応援ありがとうございます。



 

久々に物件に空室がちょっとだけ増えました。正確には退去予告の
段階ですから、これから空く予定です(偶然2件重なりました)。

どうもこの時期は、ファミリータイプの退去予告が多くなるような
気がします。退去の理由はどちらも「手狭になったため」とのこと
で、お子さんが増えたり、成長したりしたのでしょう。

そこは2DKの部屋ですから、確かに子供が大きくなって自分の部屋
を欲しがっているとしたら、ちょっと狭いのは確かです。

 

片方は良い条件の部屋が見つからなかったら退去取り消しますとの
事でしたが、逆に言えばいつか良い物件が見つかったら退去をする
のでしょうから、こちらとしたら優良物件が見つかるのを祈ります。

正直言って人気のある地区ですから、地域最安値クラスで賃貸して
いる現マンション以上に良いところはほぼ無いものと思われ、少し
負担を増やさざるを得ないでしょうね。

むしろそれだけ収入に余裕があるのかもしれません。今時賃貸住宅
に家族向けとはいえ10万円以上を出せるというのは、余裕ある家庭
であると言っていいと思います。

大企業勤めであったりすると、家賃補助がしっかりしていて条件の
良い家に住まないと勿体ない、といった場合もあるのでしょうか。

 

いずれにしろ、どちらも長くお住まい下さり、ありがたかったです。
今後のご多幸をお祈り申し上げます。

インテリアにしても自分が好きなものを選びたいですね

価格帯により異なる事業環境

収益不動産の部屋単価は、物件を選ぶ際に何気に大きなポイントで
あったりします。

あくまでも目安でしかありませんが、家賃によって入居者層に違い
があるのはまごう事なき事実。

そして常識的な経営をしている中で、どうしても低価格帯に絞った
サービスの方がトラブルが多く、中価格帯が比較的落ち着いた経営
になるのは個人的な感覚として正しいように感じます。

 

というのも、別に低価格帯の物件を探す方に問題があるというわけ
ではなく、安い物件は安いなりの対応しかできないのがトラブルの
種になっているからです。

一度住めばそこには居住権、生存権が発生するのはご存知の通り。
その権利は、価格帯で差はありません。

そこに権利意識が生まれれば、低価格帯だと提供できないサービス
に不満が生まれ、トラブルの原因となるもの。

それらの原因が全て大家側にあるとか、入居者側にあるなどと極端
な物言いはしたくありませんが、どうしても予算に制限がある以上
お互い納得いかない事が増えるのは仕方がない話。

 

言ってしまえば中国企業の開発、製造した安い家電や自動車を購入
するとトラブルが増える、といったレベルの話。

インドネシアが日本の新幹線と比較検討して安い中国製の高速鉄道
の導入を決定したら全く工事が始まらずに不満が高まっていますが、
これも同じような例で。

中国製の高速鉄道を導入する国が増えれば満足いく国も増えるとは
思いますけれども、事故やトラブルもお金を掛けた日本製より多く
発生すると予測されるのと同じです。

 

価格の安さには理由がありますが、決して安さを求める全員が全員、
安かろう悪かろうを理解したうえで、安いものを選んでいるのでは
ないのをよく理解すべきでしょう。

そういった意味で、低価格帯の物件を選ぶのは顧客に付け入る隙を
相手に与えてしまう投資なのだと意識しておく必要があります。

必ずしも低価格帯はトラブルが多く、中~高価格帯が少ないなんて
統計はありませんし、そう思い込むのは問題があるとは思いますが。

低価格帯の物件に貴方が感じる印象がまさに真実であるについては
よくよく反芻しておくのがよいように感じます。

 

自分が住みたいと思える部屋作りを

収益不動産を選択する際には、各部屋が自分も「住める」と思える
ような物件を選ぶのを僕は推奨しています。

むしろ自分が住みたくないと思うような物件を貸し出すのは、相手
に失礼であると言わざるを得ません。

何より顧客について理解ができなければ、良いサービスを提供する
なんて不可能です。衣食住は生きるために必須な物ですけれども、
現代日本人は結構好みがうるさくなっています。

その点は、自分を顧みれば分かるはずです。絶対に食べたくない物、
絶対に住めない部屋と思うところが存在しませんでしょうか?

 

僕の所有するマンションはどちらも、自分でも住んで良いかな、と
思うものを選択しました。

価格帯は大きく違います。地域が大きく異なりますので。対象層も
家族向けと単身向けの違いがあります。

が、もし自分がその立場であるとしたら、と想像して「お得だ」と
感じられるような部屋作り、価格帯に設定したつもりです。

やはり人間、お得感がないとなかなか選ぶ根拠がありませんので。

 

昨今は利回りが下がっていて新しく買った物件については価格競争
が難しい面もありますけれども、その中でもお得感を出して、自分
も住みたいと思える部屋作りを常に目指すべきでしょう。

無理して「お金になりそうだ」と自分を納得させただけの不動産を
購入してしまうと、思ったように入居が得られずに苦しむ可能性が
高まるような気がしてなりません。

ビジネスの基本は「人に喜んでもらう事」にあるのですから。

 

宜しければブログランキングも応援クリックお願いします。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. 名刺交換
  2. 水回りは住まいでもかなり重要な要素です。
  3. Office desk
  4. 繁盛期に逆に繁盛しないとショックですが……。
  5. 騒音に神経質な方も数多く。
  6. 20121121-195458.jpg
  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

このサイトについて

不動産投資を中心に、金融・経済、そしてビジネスについてコラムを書いています。

きりのきについて


人気ブログランキング参加中です。お楽しみ頂けたら応援お願い致します。



楽待不動産投資新聞様にて時々コラムを書かせて頂いております。

2014年4月不動産投資を始める際に最も重要なリスクヘッジの仕方。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る