属性に頼って不動産投資をする時代は終わる?

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こんにちは、きりのきです。

さて、12月ですね。今年の成果は如何だったでしょうか。

 

僕は普段、大学医局の人事で動いている派遣医師として
日常診療に従事しています。あくまで勤務医ですので、
サラリーマンではありますがやはり普通とは言えません。

では派遣社員と言えるかというと、これもまた似ては
いるものの実態はだいぶ違います。

 

一番の大きな違いは、派遣先の事情よりも派遣元、
つまり医局の事情で自分の立場が変わっていく、
ということです。

仕事内容はどこへ行ってもそれほど大きな差がありませんから
仕事をする分に困ることはないんですが。

何が困るというと、自分の属性が変化してしまうこと。

 

人事異動で主な勤め先が変わると、給与の額も結構な幅で
変化をします。勤続年数も1年、2年と細切れです。

これは非常に厄介なことで。

何が嫌かというと、金融機関から融資を受ける際の属性評価が
不安定になってしまうことです。

紅葉の季節ももうおしまいです。

人事異動による属性変化が不安材料

医師の中でも、医局に所属せずにフリーランスで
しょっちゅう勤務先の病院を変える方がいます。

医局の人事ではなく、自分の意思で病院を渡り歩いて
腰を落ち着かせることを嫌う人です。

 

それはそれで、ある意味自由で楽しそうな生活とは思いますが。

それが病院側の問題かそれとも本人の問題かは分かりませんが、
同じ医師の目からも奇異に見えます。実際、変わっている方が
多い気がしますね。

業界の事情を何となく知っている僕からもそう見えるのですから、
事情を全く知らない人から見たら余計に怪しく見えるでしょう。

金融機関であってもそれは同じです。医師であっても就業が
安定していないと融資を受けるのは難しくなります。

 

僕にとっては他人事ではありません。

もちろん僕は医局人事で動いていますから、実際には
フリーランスで個人契約している方とは事情が異なります。

しかし医局のシステムに詳しく理解のある融資担当者や
支店長がいるならともかく、そうでない場合は同じような目で
見られてしまうことがある

こと融資を受けるということに関しては、就業が安定しないのは
マイナス要素でしかない。

 

加えて、勤務先が変わると収入が変化します。それも結構な割合で。

フリーランスで自分で選んでいるのなら、収入の面でも交渉したり
折り合いがつかないところは選ばない、なんてこともできますが、
医局からの派遣だとそうはいきません。

人事は強制です。

ある程度の希望は聞いてくれるものの、収入面については
交渉の余地はありません。給与面については医局と派遣先の
病院で話がついていることがほとんど。

 

数百万円の差が出ることもありますから、アパートローンを
受けている身としては不安です。

融資を受けた根拠を失うことになりますから、
その後の融資に悪影響が出かねません。

 

恐らく近いうちに僕は人事異動の検討をされます。

今の僕のポジションは金銭面ではかなり良い方だと思われ、
人事異動により収入源となる可能性は否めません。

ここには書けませんがお金以上にもっと大事な理由もあり、
何とか現状維持で収まって欲しいところなのですが。
どうなるかは、医局次第です。

 

属性が悪くても融資が降りる時代は来るか?

ここまでは不安要素ばかり書きましたが、ここからは
ちょっと僕の今後の楽観的な予測を。

金融機関は今後、融資の基準を緩和せざるを
得ないのではないかと考えています。

 

何故か?

現在の基準のままでいくと、今後は住宅ローンを組める人が
どんどんいなくなってしまうからです。

住宅ローンはアパートローンと同じく、年収に掛け目を掛け
貸し出せる金額を決定しますが、根拠は労働給与だけ。

雇用が不安定では住宅ローンといえど貸し出しにくい。

 

でも、貸さないことはできません。金融機関はお金を貸すことが
一つの使命であり、貸し出し金利がメインの収入源でもあるためです。

日本政府としても日銀としても、民間金融機関の貸し出し額が
減ってしまうのは好ましいことではない。

だからこそ大規模の金融緩和を続けています。
その甲斐もあり、なんとか貸出額は増加しています。

 

ただ、今後はこのままいくと再び落ち込む時が来るでしょう。
非正規雇用の割合が多くなりすぎて、今後住宅を買うであろう層は
住宅ローンを組めないというちぐはぐが発生してしまいますから。

それを何とかするためには、貸し出し基準を変えるしかない。
金融機関側が変わるしかないんです。

 

もし勇気を持って貸し出し基準を大きく変化させ、非正規雇用でも
住宅ローンを組めるようにした金融機関があれば、きっと申し込みが
殺到することでしょう。

果たしていつそうなるかは分かりませんが、積極的に金融機関が
それを狙うというより、苦渋の選択としてそうせざるを得なくなる
だろうというのが僕の予測です。

 

それはつまり、不動産投資家にとっても融資を受けやすくなる
メリットが発生することになるので楽観視している、と。

もしかしたらアルバイト生活しながら不動産投資にチャレンジする
なんて時代が来るかもしれませんね。

 

来年に向けて動き出そう

もっともそれ以前に世界的な大事件が起きたり、大災害が発生する
といった問題でそれどころではなくなっている可能性も考えて
いたりするんですが。

そこまで考えていたら何もできませんので。

とりあえず現状は少なくともあと2年、人事異動による属性変化が
起こらないことを祈って、医業と事業に携わっていこうと思います。

今年もあと1ヶ月。1年を振り返り来年の計画を練りながら、
最後までマイペースに走り続けましょう。

 

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