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大家業を営んでいる者にとって非常に厄介な問題の一つ。
それは家賃滞納です。
僕自身も現在進行形で家賃滞納をしている入居者を抱えています。
今のところは、単なる支払い遅延だと思って様子を見ていますが。
家賃滞納して不法占拠する側が保護される国、日本
そんな家賃滞納についてのトラブルが増えているとのことです。
家賃滞納によるトラブルが増加、 年金生活、失業、連帯保証人など理由はさまざま
家賃を滞納する理由に様々なものがあるのは分かりますし、
状況次第では寛容になってあげるべき、とは思います。
しかし問題は、日本社会全体に「家賃滞納には寛容であるべき」という風潮が
渦巻いてしまっていること。
大家業というのは、居住空間を提供するサービス業です。
安心できる居心地の良い住居をレンタルすることで、対価を得ています。
そう、貸し部屋は「商品」なんです。
普通、商品の代金を払わずに利用したら、
「窃盗」「詐欺」という犯罪行為です。
飲食店で代金を支払わずに逃げると食い逃げで逮捕されます。
コンビニで商品を盗めば万引きで逮捕されます。
まあ、この二つも犯罪行為に関わらず
寛大な措置が取られることが多いですが……。
大家業は賃貸業務ですから、上記とは事情が違う、と思うかもしれません。
では、お金を貸している金融機関に対して行われた「滞納」であれば、
どうでしょう?
いくら借主が困っていても、金融機関は容赦してくれません。
少し遅れる程度なら、目は付けられて信用は失っても
強制徴収はされないでしょう。
でも、明確な滞納であればすぐに担保を差し押さえられます。
言い訳など聞く耳を持たず、粛々と法に則った処理が行われます。
税金の滞納なんて、もっと悲惨です。
自己破産なんて効きませんから。
家賃滞納の被害者は誰なのか?
大家業とはいうと、家賃を滞納して不法占拠されていたとしても、
そうやすやすと退去させることができません。
もちろん、法に則って処分を進めれば数ヶ月~半年で強制退去に
追い込むことは可能です。
ただ、特に個人の大家はバックに何があるわけでなく、
家賃滞納トラブルに対しての経験も浅い。
しかも、不法占拠されている間、被害は拡大し続けます。
だからこそ、管理会社に対応してもらったり、保証会社を付けたりします。
特に保証会社は家賃滞納トラブルのプロです。
滞納家賃の回収率に会社の存続がかかっていますから、
それこそ金融機関並の対応です。
実際にどんなことが行われているかは定かではありませんが、
少なくとも明らかに法に触れるようなことはしていないでしょう。
警察が介入していないのがその証拠。
声をあげている人間も、どちらが不法であるかは、
しっかりと認識しているんでしょう。
僕が問題だと思うのは、トラブルそのものというより、
世間の風潮です。
家賃滞納の被害者、誰でしょう?
大家ですよね、どう考えても。
大家の多くは、多額の融資を背負って不動産賃貸業をしています。
入るはずの家賃収入が入らないというのは死活問題。
それこそ、融資返済が滞ってしまえば恐ろしいことになります。
大家にとって家賃を滞納されるというのは
金額以上の損害が出かねない、許容し難い事件なんです。
大家は法律を知り、不当な弾圧から開放されるよう努力すべき
にも関わらず、世論的には滞納者の苦悩を伝えるばかりで、
大家側の事情に触れられることはない。
記事に対するコメントを見ても、大家の擁護や滞納者の糾弾は
それほど目立たず、むしろ民間大家は強欲だ、違法行為を行っている、
などといった書き込みが多い。
これは異常です。
敷金を返し渋るだとか、礼金高過ぎだとか、更新料意味分からないとか、
嫌なら契約しなければいいんだし、
本当に違法だと思えば法的に対処すればいいんです。
それを全体の問題かのように扱い、大家側を糾弾する。
この構図、僕の短な出来事に似ています。
医療業界、特に医師に対する叩きです。
救急車の受け入れ拒否(本来は受け入れ不能が正しい)問題とか、
医療事故訴訟だとか、ドクハラがどうだとか。
そして年収がいくらでどうとか、関係のないことまで叩き始める。
そもそもの叩きの原因がおかしいというのに。
しかし、医療費滞納、踏み倒しについてはなぜか
さほど大きな問題にはならない。
医療費が回収できずに倒産する病院だってあるというのに。
私たち大家は、自分のステージを上げ、より充実した人生とするために、
必死で努力して、リスクを背負って行動しています。
しかも結果として、お金と引き換えに住居を提供し、
社会に貢献しています。
にも関わらず、大家全体が不当な批判を受けている。
一介の大家として、僕には見過ごせない問題です。
他にも大家に不利な法や判決は数多い。
そこを解決していかなければ、今後も苦しくなる一方でしょう。
個人の大家が増えつつある今、大家も大きなコミュニティを形成し、
団結して政治に働きかけなければない時代なのかもしれません。
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いろいろな事例と比較されていますが、混同は良くないです。誰が被害者か知りたいようですが、被害者は誰でもありません。
①大家は保証会社から家賃を受け取っているので、経済的損失はありません。
②保証会社は借主から、保証料を受け取っているので、損害はありません。
つまり、保証会社は多数の借主から、保証料を取っている保険会社の様なものです。もし貴方の理論が正しいならば、交通事故を起こした方は、保険会社に取って加害者なのでしょうか?
生命保険を勧誘しておきながら、加入者が死亡したら、加害者になるのですか?
医者が、患者の命を救えなかったら、医者は加害者になりますね。もしかしたら、医者の技量不足とも考えられます。
わざわざご丁寧にコメント頂いて大変恐縮ですが、当方の頭の出来が
良くないのか、仰る意味が把握できませんので大変申し訳ありません。
とりあえず、僕は被害者が誰かを知りたい訳ではないのと、僕は
家賃保証会社ではありませんので保証会社が滞納者をどう思われて
いるかは把握しかねますが(少なくとも被害者と加害者の関係では
ありませんね)、家賃保証会社は永久に大家に対して家賃保証を
して下さる存在ではありませんし、滞納者にご退去いただくのには
多大な費用を大家が負担せざるを得ないのは事実で、尚且つそれが
多くの誠実な入居者さんの家賃負担を上昇させてしまっているのは
現実です。残念ながら、家賃滞納により家主には経済的損失があります。
生命保険会社は加入者が希望して入るもの、家賃保証会社は大家が
入居の条件として提示するもので、まるで条件が異なりますので
比較の事例にはならないかと。
交通事故のお話も同様に、ちょっと比較としては不適切なように
感じます。敢えていえば、悪質な滞納者というものは交通事故を
自演で起こして保証料を騙し取ろうとするようなものでしょうか?
やむを得ない事情で一時的に滞納をしてしまい、話し合いにより
誠実な対応をして下さる方については何も言及しておりません。
あくまで話題に上げているのは、悪質な滞納者の話ですので。
医師が患者の命を救えなかった場合については、その過程がどうで
あったかが問題になる場合はありますね。時に、何の悪意がなかった
としても加害者になるかもしれないリスクを背負って、医師は仕事に
従事しております。
このようなところで、趣旨をご理解頂けましたでしょうか?
古い記事ですので、以後はコメントは引かせさせて頂きますことを
ご了承下さい。