優良な不動産投資ノウハウは真似るべし。ただし……。【2】

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不動産投資でも、勉強して得たノウハウの真似をするだけ、
画一的な投資、経営をするだけとなるのは危険です。

それは、オリジナルの劣化コピーにしかならないためです。

ノウハウを確立した張本人は、自分の経験に基づいて
無意識に微調整している部分が多くある。

それは一冊の本や一度のセミナーでは語り切ることができず、
たとえ教科書としてまとめ上げられていたとしても、完璧な
コピーをすることはできません。

 

武道の教本にはその流派の全てが書かれているはずですが、
本を読んで真似をしようとしてもそうそう上手くいかないのと
全く同様のこと。

達人は、それぞれ自分なりのコツを持っているもの。

 

販売という形で広まっているノウハウに頼りきりになるのは
より一層危ない。

理由は大きく分けて二つあります。

轍の上を走るのはとても楽なことですが。

ノウハウコレクター

まず私たちのような初心者が頼りたくなるのは、大きく成功を
収めている人が公開しているコンサルトやセミナーです。

そのような方の元には多くの人が集まります。

実績というのは人の信用度を高める強烈な効果がありますから。
セミナービジネスを大きく成功させるためのポイントですね。

 

セミナービジネスは収益率が非常に高く、効率の良いビジネスです。
経費はほとんど掛かりませんから、集めたお金の大部分は利益の
美味しい商売。

実績のある先人たちの多くがサイドビジネスとしてセミナーを
開いたり、教材を販売したりするのはそれが理由です。

集まる人が多くなればなるほど効率が更に高まり、
収入も多くなりますのでとにかく人を集めます。

広告費を掛けてでも集めます。リピーターがつけば広告費すら
必要なく、定期的にまとまった金額を得ることができる。

 

初心者としては有難い次第です。何千万円を稼ぎ出す可能性を
秘めた知識を僅か数万円と数時間で得られるのですから。

セミナービジネス、多いに結構。基礎作りや自分を振り返る
ためには実に有用です。

僕も時間の都合でセミナーにはあまり行きませんが、本や教材は
よく購入します。その中でオススメできるものだけを厳選して
時々紹介をさせて頂いています。

 

問題は教材を読んだりセミナーに出たり、コンサルトを受けたり
される方々の大半が、真似をするのが精一杯だったり、忠実に
再現をしようとするだけであったりすること。

リフォームの内容なんてまさしくこの傾向にあります。

一面だけアクセントクロスを貼ると部屋の雰囲気が変わり、
インパクトが出て入居付けに効果的だと話題になったら、
皆が一斉に真似します。

ある程度は効果があるとは思いますが、多くの人が真似をすることで
効果は一気に薄くなっていきます。

飽和してしまうんです。

 

ネットの情報拡散の強さにより、飽和してしまうスピードは以前より
遥かに速くなっています。新しいノウハウを購入し、真似をしても
すぐにまた飽和してしまう。

その上、真似ばかりしていると地力がつかないため、真似した結果
うまくいかなかった時に困ります。

どうしていいのか分からなくなる。すると次のノウハウを適当に
漁り出して、どんどん継ぎ接ぎだらけの統一感のない経営に
なっていってしまう。

精神的に疲れるし、こんなこと長くは続きません。
下手すると情報ビジネスにお金を吸われるだけになってしまいます。

 

公開された情報は誰でも知ることができる

もう一つは、対策を取られることです。

素晴らしいノウハウが公開されると、皆食いつきます。
初心者だけでなくベテランも取り入れてきます。

そうして大きく流行した手法が出現すると、それを利用して
稼ごうと考える人が現れます。

 

例えば不動産仲介業者が流行りのタイプの物件を、金融機関と
結託してパッケージで販売したりとか。

これも悪いことでは全くないのですが、中には自分たちの稼ぎを
多くするために価格を釣り上げたり、今ひとつの物件をそれらしく
仕立て上げたり、なんてことが発生します。

本来そのノウハウで得られる利益は半減し、いつの間にか
旨味のない投資手法になってしまう。

 

また、出る杭は打たれるとの諺通り、少し強引な方法であったり、
法の抜け穴をくぐるスキームだったりするものは、頼りすぎると
あとで痛い目をみるかもしれません。

有名なのは消費税還付スキームです。

以前は個人でも可能でしたが、今は個人では完全に潰されています。

また誤った方法で行ってしまうと還付がされないばかりか
最悪逮捕されてしまうことすらあり得ます。

 

金融機関の融資なんかもよくありますね。以前は個人向けに
フルローンを乱発していたような銀行が金融庁に指導を受け、
融資基準が急に上がってしまったり。

経験もなく伝聞ばかりを頼りにしてしまうと、あとあと手詰まりを
起こしてしまう結果となるでしょう。

 

勉強して真似をすることはむしろ推奨

本やブログを読んだり、セミナーを受講したり、教材を買ったり、
コンサルトを受けたりすることは、僕は「推奨」します。

自分で一から十まで独自手法を編み出すなんて、効率があまりにも
悪すぎます。他人の知識、経験を得られるならできる限り多くを
吸収した方がいいでしょう。

それは新しい分野へと挑戦する時の基本事項。

 

そこを踏み台に経験を積み、独自の手法を生み出して下さい。

結果として同じ結論に辿り着いたとしても、それでいいんです。
頭でっかちが知識をひけらかすのと、自ら考えて工夫を凝らし、
経験をしてきたのとでは意味合いが全く違いますから。

どちらが長く生き残るかは、明らかでしょう。

せっかくやるのならば、プロらしく後者を目指すのが
日本人的だと思いませんか?

 

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