格差拡大と教育投資。適切な投資額の決定を。

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格差拡大が叫ばれる昨今ですが、また新たな報告書がまとめられ、
その深刻さを如実に表しています。

なんと世界人口のうち所得の低い半分に相当する36億人の資産額
と、世界で最も裕福な富豪8人の資産額が同じだそうで。

8人はそうそうたる顔ぶれで、マイクロソフトのビル・ゲイツ氏、
Facebookのマーク・ザッカーバーグ氏、米投資家のウォーレン・
バフェット氏と、誰もが知っている名も並んでいます。

世界人口の半分36億人分の総資産と同額の富、8人の富豪に集中

 

どうしてこれ程までに富の偏在が起こるのかと言えば、資本主義
の弊害としか言いようがありませんが。

ただ、どのような世界であろうとも富の偏在は発生しています。
共産主義国家ではある意味で今以上の格差が存在してきましたし、
人間が欲を持つ生き物である以上は仕方ないのでしょう。

格差は能力の差だけで生まれているのではない為、理不尽である
と感じることも多いかと思います。が、正直言ってお金を稼いで
幸福度が決定するわけでもありませんし。

格差を見て自分は不幸であると感じるよりも、幸福の基準を自分
の中で発見し、人との比較など無意味であると早いところ悟った
方が建設的です。

 

実際、あまりにも桁が違い過ぎて、自分がもし同じ立場になった
としても幸せであるとのイメージが全く湧きません。

お金が必要以上にあっても持て余すだけ。収入はある程度以上に
なると幸福度に影響しないとの研究結果もはっきり出ていますし、
僕程度の器の人間には分不相応です。

僕にはごく小さな、幸せな家庭があればそれでいい。多忙な毎日
も、仕事が楽しく、また家族がいるのでとても幸せです。

 

厄介なことに僕の場合はその平凡な幸せを手に入れるまでに高い
ハードルが存在してしまっているので、こうして頑張って投資に
事業にと奔走する日々をもう少し続けなければなりませんが。

それでも、目標がマイナスを解消するだけであり底が見えている
ものですから、まだマシです。

もしも「億万長者になりたい」などという天井の見えない欲望を
理想としてしまっていたら、どこまでいっても幸せになれません。
自分の器が小さくて良かったと心底思います。

段々、教育のスタートが早くなっていますよね。それと共にお金の負担も増大します。

格差が拡大するほど増大する教育支出

ただし昨今は子供に掛ける教育費が青天井となっており、「普通」
とは何なのかが庶民レベルでも分かりにくくなっています。

子供をしっかりと教育し一人前の人間に育て上げるのは親として
当然ですが、格差社会が叫ばれるほどに何とか自分の子供だけは
少しでも上に押し上げようとの気持ちばかりが強くなり。

そこに目を付けたビジネスも発展、子供の教育費が収入に占める
割合は過去と比較して大きく増大しています。

 

中には世帯収入の許容を超えた金額の教育支出に頭を抱えている
方は少なくない。

子供の教育の為に、親からお金を借りる人も大勢いるようです。
減税制度の存在もそれを加速しているかもしれません。身近にも
私立小学校の費用を親から借りている人がいると聞きました。

個人的には、親が賄いきれないほどの教育費を子供に掛けて何の
意味があるのかと疑問になってしまいますけれども。

 

とはいっても、子供の教育費は本当に予測がつきにくい、非常に
難しい問題です。

子供が小学校から大学まで塾にもいかず国公立でストレート進学
してくれたならこれほど楽な話はありません。しかし大学試験に
失敗して浪人でもしようものなら、莫大な費用負担が発生します。

そうならないようなるべく早くから学校以外の教育機関へ通わせ、
能力の底上げをしようと試みます。そんな準備を進める程に将来
の自分の自由資金や老後の貯蓄が失われていきます。

 

子供の存在が、将来予測を困難にしています。その不確実性こそ
が面白いのですけれども、子供が自分の人生計画を台無しにする
可能性を秘めており。

だからこそ、僕は継続的に得られる収入と金融資産を自分が必要
とする以上に設定し、どのような事態にも対応できるよう備えを
しています。

そんな想像をして、ろくな教育を受けさせてあげられそうもない
ので子供なんて生まない方が良い、独身である方がコスパが良く
幸せだ、と考えるのも分からないでもありません。

何とも生きづらい時代になってしまいました。僕が格差を感じる
としたら、こういった「時代による格差」かもしれません。

 

教育支出は20年の長期投資

ですが、結局子供の教育も「投資」なんです。これは昔から何ら
変わりません。

自分の子供を盲目的に信用したり、逆に期待しなさ過ぎて不十分
な教育しか受けさせなかったりすれば、損失(機会損失)となり
自分への損失として還ってきます。

投資である以上、見極めが大切。自分の子供をどれだけ客観的に
評価できるかが教育投資の成否を分けます。

 

僕は、自身が小学校は公立で過ごしてきましたし、あまりレベル
の高いところに無理して入っても辛い思いをするだけだろう、と
過去の経験から実感しまして。

一時期は私立小学校も流されて考えましたが、結局地元の公立に
子供も通わせることとしました。代わりに、中学校からは自分と
同じく私立に行かせようかな、と。

それで困らない学生生活を送れましたので、経験論的に子供たち
にも同じような教育投資をベースとして行っていく予定です。

時代に合わせたチョイスは適宜判断しつつ。

 

まだまだ子育ての序盤である僕がこんな物言いをするのは、やや
滑稽ではあると自分でも思いますが、間違いではないでしょう。

プロの投資家のはしくれとして、子供への投資も失敗しないよう、
投資資金を調節もしながらなるべくそれぞれに適した教育を受け
させてあげられるよう、頭を悩ませようと思います。

格差などに人生が振り回されることのない人間に育て上げる為に。

 

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