相手の立場、意思、感情を察することは経営者必須の能力

この記事は3分で読めます

いつも応援ありがとうございます。



 

長らく時間の掛かっていた安保法制も、ようやく決着の見込みが出てきた
ようですね。

採決のタイミングだけ偶然報道を見ることができましたが、プラカードを
掲げていた議員はただ印象操作をしたいだけにしか見えません。

どうやっても数ではかなわないから、それしかできないのが現実であるの
も確かではありますが。

政治に関わりたいとの気持ちは僕の中にもありますが、まあこんな幼稚な
集団の中には入りたくありませんね。政治参加は別の方向性から考えよう
とより強く思った次第です。

 

日本において政治が興味を持たれない理由、投票率が下がり続ける理由は
明白です。

今回の安保法制でもそうであったように、結局誰も「本音」を話さない。

敢えて言えば現時点では与党の方がやや本音と建前が近いかな、と感じは
しますが、野党なんてどこも本音を隠しているのが見え見えで。バックに
何がいるのかをバレバレなのに隠そうとしている気持ち悪さがひどい。

正しい、支持されると考えているからこそ政治家をしているのですから、
何も隠さずに本音をさらけ出し、正面から支持を得ようと努力すればいい
のに。

本音を出してしまうと支持が得られないのを分かっていて、それを化粧で
誤魔化そうとしてばかり。

そこに拒絶反応を感じてしまうのでしょう。

 

報道各社も同じ調子なのがまた性質が悪い。安保法案を強行採決である、
と野党が主張しているのをそのままに報道をしている新聞社やテレビ局が
ありますが、まさに偏向報道ですね。

自ら、報道機関としての信用を捨てようとしているようにしか見えません。

右も左も、報道各社の感想とかどうでもいいので、事実を分かりやすく、
対比報道のみ偏りなくする事に注力して頂きたいものです。

そんな報道社が現れれば、ものすごく支持を得られるのではないかと思う
のですが。

動物の感情も察することができれば楽しそうですね。

ビジネスで尊重されるべき「立場」

安保法案の是非はともかくとして。

人の本音と建前をいかにして見抜くか、という技術は、ビジネスを行って
いくにあたりとてつもなく重要です。

ビジネスに限らず、世の中に「立場上話せないこと」が存在するのを否定
できる方はいないでしょう。

 

例えば医師の立場としては、どんなに成功率が高い手術であっても「絶対
に成功します」とは口が裂けても言いません。

時々、それを求めてくる方がいらっしゃいますが、医療契約は準委任契約
であり、病気を治癒させるところまでは含んでいません。

要するに医師や病院は、医療行為に対する結果を保証するような話をする
ような真似は立場上できないんです。

もしそれを求められても、僕は「絶対に治るとは確約できません」と正直
に伝えます。

 

会社の都合で秘密にしておかなければいけない事なんて、いくらでもある
のではないでしょうか?

それを察せずに追求する行為は、自らの信用を落とすだけ。相手に信用を
して欲しいのであれば、言えない事情があるのだろうと察して理解を示し、
暗黙のうちに了解をするのも重要、です。

 

誤魔化しと悪意

ただ厄介なのが、誤魔化したいが為に「察して下さい」との雰囲気を醸し
だしてくる人がいたり、建前を堅牢に取り繕って悪意のある本音を巧妙に
隠そうとする人がいること。

 

前者は施工ミスなどを素人だから分からないだろうと、いかにもな説明で
丸め込んだり、管理上の発注ミスを他に押し付けようとしたり。

私たちも収益不動産のオーナーになった以上はプロですから、適当な説明
で誤魔化されていては自分が損するだけで誰も庇ってくれません。

腑に落ちない部分はしっかり追求するように、常に疑問を持つ癖をつけて
おかなければ、気がつかないうちに損を押し付けられてしまいます。

とはいえこの場合、相手も悪気があったわけではないでしょうからあまり
厳しい追求をせず、やんわりと入るところから本音を引き出すテクニック
を身に着ける必要がありそうです。

 

後者は手抜き工事をしようとしたり、稼ぎの出ない物件を売りつけようと
したりする連中です。

これらには容赦する必要なんてどこにもありません。悪意をもって自分を
騙そうとした相手とは金輪際関わらないのですから、徹底抗戦をすべき。

いえ、その前に大事な話をする段階までいかずとも、相手の悪意に気づく
鋭敏さを持つ方がいいかもしれません。相手の事務所に訪れた瞬間、敗北
が決定してしまうのかもしれないのですから。

 

極端な例で言うと、スパムメール。特別な資金援助に選ばれましたとか、
どう考えても詐欺としか思えないメールを犯罪集団が送り続ける理由。

それは、そのような直球で反応する人間の方が最後まで思い通りに信じて
くれるため、騙しやすいから、だそうです。

不動産投資の広告でも、普通じゃない利回りの高さをアピールしていたり
とか、ありえない保証を提案していたりとかする広告が存在しますよね。
スパムメールほど露骨でないにしろ。

はい、同じパターンです。連絡を取ったって鴨がやってきたとしか思って
いません。

 

経営者は察する力をつけるべし

本音と建前を切り分けて、理解してあげるべき部分であるのか、それとも
きちんと追求しておくべき部分であるのかを判断するのは、一見難しそう
に思えるかもしれません。

が、人、企業、そして世界をしっかりと把握し、興味を持って理解しよう
とすれば、相手が善意から言っているのか、悪意を持っているのかくらい
はその端々から感じ取れるものです。

経営者にとって、相手の意思や感情を読み取るのは重要な技術。また逆に
自分も相手から計られているんだと意識して、ステージの向上に努める事
をお勧めします。

 

宜しければブログランキングも応援クリックお願いします。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. 信じるか信じないかはご利益があるかどうかに大きく影響します。
  2. いつの間にかコンピュータにすっかり支配されていますね。
  3. 2014年の不動産動向は?
  4. 尖っていた方が面白いですよね。
  5. 相手が企んでいることを知りたいと思いませんか?
    • 安保世代
    • 2015年 7月20日

    一部で60年、70年安保が再現したかのような騒ぎですが、冷静に考えれば
    ごく当然の法案なので何を騒いでいるのかと思います。

    世界の人100人に自分の国のこととして聞けば、95人は賛成すると思いますよ。
    日本では約3割の人が、新聞テレビが誘導する通りに動きます。

      • きりのき
      • 2015年 7月21日

      ありがとうございます。

      僕はかつての安保闘争についてはあまり詳しくないのですが、
      興味が沸きましたので調べてみようかと思います。
      ありがとうございました。

      現状に関しては全く仰るとおりと感じます。僕自身の政治的
      スタンスを語る場とはしないようにしていますので記事中は
      あいまいな立場に立ち、書かせていただきました。

      成立してからが本番でしょうから、先々に不安もありますが
      自身の抱える正義に嘘をつかないように生きたいものです。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

このサイトについて

不動産投資を中心に、金融・経済、そしてビジネスについてコラムを書いています。

きりのきについて


人気ブログランキング参加中です。お楽しみ頂けたら応援お願い致します。



楽待不動産投資新聞様にて時々コラムを書かせて頂いております。

2014年4月不動産投資を始める際に最も重要なリスクヘッジの仕方。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る