不動産投資は夢を叶える存在ではなく、夢を支える存在である

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不動産投資を始めたいと考えている方は、不動産投資に対して大きな夢
を抱いているものと思います。

中には不労所得アーリーリタイアをしたい、会社に縛られずに趣味を
楽しめるような生活を送りたい、と思っている方もいるでしょう。

そして、不動産投資ならばそれを実現できるだろうことも、強く確信を
されているのではないかな、と思います。

 

ある一面でそれは正しい。

実際、家賃収入だけで生活されている人は少なくありません。生活費を
稼ぐだけならさほど大きな規模の投資も必要なく、生きるためには十分
な収入を得るのは容易です。

不動産投資において、20万円~30万円程度なんてたいした金額ではない。

余計なお金を稼ぎすぎても使い道が無いなら意味がなく、サラリーマン
としての給与程度を稼げればいいのだ、仕事のストレスと時間の拘束が
無くなればいいのだ、と考える方は少なくないようで。

特に若い世代に増えていらっしゃるみたいですね。

コンビニのバイトを代表とするように、賃金は増えないのに仕事の内容
は難化し仕事量は増え続け、先々に待遇の改善も見込めない環境では、
それも仕方のない話なのかもしれません。

 

不動産投資は、そのような未来を実現する潜在能力も、秘めています。

ですが、単純に収益不動産を購入し、純利益なりキャッシュフローなり
で目標家賃収入を達成したからといっても、イコール未来を実現した、
とはいきません。

所詮、家賃収入は家賃収入。今、手元に大金が入ったわけではなく。

 

宝くじが当たったのとは、株やFXで億を超える稼ぎを出したのとは訳が
違うのを勘違いしてはいけません。

不動産は人生におけるメインではなく、サポート役です。

不動産収入は安定している?

収益不動産から得られる家賃収入は、定期的な家賃であり不安定な収入
でもあります。

利益の多い月もあれば、収入が減ったり経費がかさんだりした為に利益
が全く得られない月もあります。

納税や多大な修繕費によりマイナスとなる月もあるでしょう。

 

給与所得と異なり、家賃収入は安定しません。毎月貰えるものである為
誤解をしてしまう方がいらっしゃるようですが、結構上下をするもの。

このあたり、個人事業主としてビジネスをしているのと感覚的には全く
同じで。

毎月同じ額が入って来ると思った大間違い、むしろ急な支払いが来るで
あろうことを予測して十分な余剰資金を用意しておくくらいの気持ちで
なければまともにはやっていけない。

不安定な収入を前にしていかにやりくりしていくべきか、を考えていく
必要がある訳です。

 

サラリーマンの様に、毎月一定の賃金を得られるのであれば支出のみを
考えていればお金に困りはしません。

が、不動産投資を始めることで収入の心配までしなくてはいけなくなる。

お金について悩みがなくなるどころか、お金についての悩みは、今より
ずっと増える点には勘違いしてはいけない。

 

不動産投資は決して安定収入が得られるものではありません。

 

決定権の重さ

確かに、サラリーマンをしているよりは労力は小さいです。何もしたく
ないのであれば管理会社など格安で手助けしてくれるところはたくさん
あり。

使われる側から使う側へとなれるという意味でも、サラリーマンよりも
優位な立場の人間となれます。

ですが、それが「楽」であるかどうかというと、感じ方に相当な個人差
があるのではないかと思います。

 

例えば世の中、人を使う側よりも使われる側にいる方がよい、と答える
人は決して少なくありません。

責任を持つ、判断を下す、そういった事が苦手な人にとっては、不動産
を経営していくのは非常にストレスが溜まるもの。

何しろ、全てを自分で判断し、決定し、指示を出さなければいけないの
ですから。

判断を下した後も、誰も「正解です」「素晴らしい判断です」とほめて
くれたりしません。自分が正しかったかどうかすら、自分自身で判断を
しなければいけない。

サラリーマンの仕事と同じようにはいきません。

 

勿論、普段から現場において管理職をされていたり、何らかの決定権を
持つ立場で仕事をされている場合は、その分だけ有利であると思います。

不動産投資で成功をする確率は普通より高いでしょう。

ただ、そういった方は「不動産投資で不労所得を手にし、リタイアして
楽で自由な生活をしよう」とは考えないと思われます。

不動産投資を少し勉強すれば、容易い道ではないのがすぐに、はっきり
と分かるから、です。

 

リタイアよりも成長を目指しています

その辺りをまず頭に叩き込んで、どのように不動産収入を安定させるか、
収入の平均値を底上げするか、考え、努力できるようになるのが、最も
早くリタイアする道であると思います。

正しい答えに到達した頃には、如何に馬鹿な考え方をしていたか、自省
していることでしょう。

人生長いのですから、アーリーリタイアなどしても楽しくありません。

 

もっとも、個人の価値観は様々ですので、あれこれ言いはしませんが。

何を心配しているかというと、そのような期待を持っているならば僕の
ブログなどを読んでいても面白くないのではないか、です。

僕はアーリーリタイアを否定していますので、夢を抱かせてあげられる
ような意見を書けません。

 

価値観を変えるか、読むものを変えるか。どちらか一方を選ぶべきかな、
と。

是非とも、前者を選択して下さる事を期待します。

 

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