中央銀行の金融政策で乱高下。急変動で刈り取られないよう。

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日銀が4月の金融政策決定会合において、現状の金融緩和政策を
維持するとの決定が下されました。

僕はしばらくしてからその事実を知りましたが、為替チャートを
確認すると円が急騰、111円台後半から108円台後半へと300pips
の変動が極めて短時間で発生していました。

それにつられて株安。終値で前日比600円超の株安となりました。

 

何故このような動きをしたかといえば、何らかの憶測から日銀が
4月の会合で追加の金融緩和を決定するのではないか、との期待
が高まっていて、それを事前に織り込んでいたからです。

期待は裏切られ、織り込まれていた分の円売りポジションが解消
されたのと、それに反応して円が買われたため、このような動き
が発生した、と。

 

正直なところ、このような市場の「期待」や「失望」での変動は
健全ではありません。

何しろ、一部が勝手に期待して勝手に失望しているだけ。普通に
中長期の投資をしたい人間にとってはただのノイズに過ぎない。

短期トレードではこのような値動きに付き合わなければならず、
故に投機的、ギャンブルであると言われる。

 

市場の値動きは多数決で決定しますが、政策や指標は多数決では
決まりませんから、短期的な動き、特にこういった何らかの報道
をきっかけに動くのは完全な予測は絶対に不可能です。

自分がリアルタイムに知る事の不可能な要人発言で、このような
動きをする例は珍しくない。代表的なのは、昨年のスイスフラン
ショックでしょうか。

いえ、リアルタイムに報道を見ていたとしても、それに合わせて
動くなんて不可能です。急激な変動が発生した時は売買ツールが
まともに表示されなくなったり、動かなくなったりしますから。

個人レベルでの対応はできないと断言します。

 

このような事があるから、短期トレードやレバレッジを掛けての
金融取引には参加をしません。

小額で仕事が終わった後の遊びとしてやるなら趣味としては悪く
ないと思います(世界中の様々な情報に触れるようになり、見識
が広がります)が、儲けようとしてやるものではない。

最低でも、レバレッジの管理だけは間違わないようご注意を。

気分はギャンブラー……ではありませんよね。

世界の動きによる影響に注意

この先の市場の動きは、やや予測をしにくい空気があります。

一番は世界中で景気低迷のリスクがあるとの雰囲気が漂っている
のが原因です。

日本は内需が中心の国であるとはいっても、GDPの1割以上が貿易
によるものですし、内需の中には輸出する完成品の部品の取引も
相当含まれています。

つまり、外需が日本の内需を支えている部分もあるということ。
世界経済の低迷で貿易額が落ち込めば、日本の内需も低迷をして
当たり前でしょう。

 

特に景気低迷の震源地である中国や欧州が色々とはっきりしない。
欧州の優等生と言われていたドイツもフォルクスワーゲンの不正
発覚以来、様々なリスクを抱えているとの噂が流れており。

そこにパナマ文書漏洩事件から世界中で大規模なデモが多発する
事態となり、世界経済は混乱する要素しかありません。

これだけ混乱してしまっては、トレンドが決定しなくて当然です。

 

先進国の中ではアメリカが比較的元気な方ですが、大統領予備選
のトランプ氏の人気を見る限り、内情は見た目通りではないのだ
と思われます。

これでアメリカで何か、サブプライムローン問題の再来のような
事件が起これば、世界恐慌へ一直線です。

自動車ローンでサブプライムローン問題の時と同じ事をしている
との話も聞きますので、冗談では済まないかもしれない。

 

以前も何度か書いているように不動産投資は景気低迷が必ずしも
悪い影響ばかりとは限りませんので、収益不動産への投資を基本
としている私たちは様子を見る余裕がありますが。

それ以外の仕事をしている人はそちらで影響を被る可能性が否定
できませんので、要注意でしょう。

 

不動産投資では焦りは無用

このような世界経済の低迷リスクが強まっている際には、収入源
の分散を図るのが最も適切です。

不動産投資を推奨する理由の大きな一つは、収入源の増加です。
「収入の3つの柱」との言葉は、並列化による総収入の増大、分散
によるリスクマネジメントの両方の意味を兼ね備えたもの。

これまでしっかりお読み頂いて実践できている方は、多少の景気
低迷なんて何も気にせずこれまで通りの生活を維持できます。

もちろん、長引いた時に備えて対策を練る必要はありますが。

 

また、手持ち資産の安全資産への退避も怠らないように。

日本人にとって一番の安全資産は「円」です。世界経済が低迷を
した際には円高が発生するのはお決まりで、経常収支の黒字化に
成功している以上まだ通じる道理でしょう。

市場の混乱が一服したところで、残しておいた円を日本の株式や
不動産に交換しておけば、これまで何度も繰り返されてきた歴史
の勝者と同じ立場になれるかもしれません。

 

ただし。

景気の混乱は、一度起きると予想以上に長引くものです。為替も
株価も、何度も激しい乱高下を繰り返します。

前述した通り、レバレッジの掛け方には慎重を期して下さい。

 

その点、不動産は気楽ですね。入居者さえ集められれば、評価額
なんて何も気にする必要はありませんから。

やはり、不景気の時こそ不動産投資が優位であるように感じます。

 

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