あらゆる人間がリスクヘッジを行うのが健全な時代

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少々円高傾向となってきましたね。

もっとも、円高というよりはドル安な感じです。ドルインデックス
が90を割り込むのは、リーマンショック時にFRBが金融緩和をした
時以来の事。

単純に、各国の金融政策がかみ合っていない状態になってしまって
いるためボラが大きくなっているだけのような気がします。

 

あまりドル安がすぎると、せっかく持ち直し始めている企業の業績
がまた悪い方に傾いて、デフレ脱却から遠のいてしまいそうです。

医療関係からするとデフレの方が短期的には経営が楽なんですが、
世間が不景気というのは歓迎すべき状況ではありませんし、長期で
考えると結局収入が落ちる方向にしか進みません。

短期的な利益を期待せざるを得ないような状況では、遅かれ早かれ
経営破綻は目に見えています。ここは、多少経営が厳しくなろうと
何とか持ちこたえ、インフレへと振れて欲しい。

 

現在の保険医療制度が永続的に実現できるかというとかなり厳しい
部分もあるようには思いますが、当面は維持されるものと思われ、
いつ終わりを迎えるかは分かりません。

世間の想像よりもずっと長持ちするように思えます。長持ちさせる、
が正解かもしれません。少なくとも自民党政権が続く以上そう簡単
に止めますとは言わないでしょう。

政権が変わったとしても、国民皆保険制度の廃止は余程の風が吹く
タイミングでない限り、時の政権に致命傷を与えるのは間違いない。

それくらい、現在の日本の医療制度は受け入れられています。病院
に受診する機会が無い方には実感がないかもしれませんが……。

 

そうなると、当面はインフレが始まると経営は厳しい状況が続く
予想されます。

であれば何をすべきかは、話は簡単。

一般企業と同じように、リスクヘッジを十分に行うようにするのが
今後の医療関係者に求められるところと思われます。

こんな風に悩まなくても良い体制を作りましょう。

リスクヘッジの重要な時代

医療機関も、経営の不安定に対してはリスクヘッジをしておくべき
であると思います。

大規模医療機関では法人レベルで、診療所など個人事業や一人法人
では個人レベルで、それぞれリスクヘッジをしておいた方がいいの
ではないか、と。

 

医療法人は非営利法人であり、また活動内容には制限が定められて
いて、一般法人のような事はできません。株を買ったり医療以外の
事業に手を出したりはできない。

そのために手段はかなり限定的になります。が、それはイコールで
「できない」ではありません。

本当に規模の大きな医療法人を見ると、かなり経営が多角化をして
いたりするケースが多く、経営安定化に必死の努力をしているのが
見て取れます。

 

そうしなければいけないほどに保険医療点数が低く、本来の医療の
あるべき姿が損なわれているのが実態ですが、それは今に始まった
ことではないし、すぐに解消できるものではなく。

長期的な安定経営を確保するために様々なリスクヘッジをしている
様は、尊敬に値します。背景に労働者の搾取が隠されている構造は、
世間一般の企業と何ら変わりなく、その点は容認できませんが……。

それだけ努力をしても、最近数多くの報道があるように、職員から
労働搾取をしなければ経営が成り立たないような状況なのは非常に
大きな社会的問題でしょう。

 

個人レベルのリスクヘッジであればずっと簡単です。それこそ個人
で投資をすればいいだけ。

医療という景気とあまり連動をしていない業界から収入を得られる
環境にあるのですから、投資では景気の変動により利益が確保可能
なものに手をつければどちらに転んでも安全域は拡大します。

 

リスクヘッジの役割はピンチにならないような安全弁ですから利益
を確保しよう、稼ごうとし過ぎるとするのは間違いで、主たる事業
に影響ない程度に留めるのが鉄則です。

それを守りさえすれば、主たる事業へとより正面から向き合う余力
が確保できて、そちらでも良好な業績が上げられる可能性は高まる
のではないでしょうか。

ピンチの時に短期的な利益確保に走るのが世間からの信用を致命的
にまで落とすのは、誰でも想像に容易いものです。

にもかかわらず、日本有数の大企業でもその愚を犯してしまうのは
社会の構造そのものに問題があるのかもしれませんね。

 

強固なリスクヘッジ体制構築を

これまで何度も述べてきたように、サラリーマンでも同じである、
と僕は考えています。

労働と投資活動、どちらか一方に偏ってしまうとあまり良い結果に
なる気がしません。主たる仕事と、それを支える(リスクヘッジを
する)仕事。

人の字が支え合っている、とは昔から良く言われたもので、経済面
でそんな状況を作り出せるのが幸福への一歩になるのではないかな、
と。

 

お金のことが気になってしまうと、価値観がお金に縛られてしまう
人間は目が曇ってしまいます。僕だって普通の現代人である以上、
その呪縛からは逃げられません。

解放されるには、窮地知らずの経済活動を行えるような人間になる
こと一点のみ。もしくはギャンブルで一山当てるか。

僕がギャンブルは不向きであるのは実証済みですので、地道な努力
で更なる構造改革を進め、リスクヘッジを強固なものとしておこう
と思います。

 

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