個人不動産投資家が賃貸大手と戦う心構え

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最近、トラブルが多いです。

 

といっても、不動産のことではなく。
レントゲンが、です。

僕の勤務先の病院は結構古くから一族経営でやっている
小規模の病院で。どれくらい古いかというと一度建物を
建て直したくらいには歴史があるようです。

建て直す以前の建物は僕は見たことありません。

建物が古いということは、当然ながら機器も古く、
しかし医療機器は建物ほど長持ちしませんから
更新、メンテナンスを繰り返して使っています。

 

で、レントゲン機器については比較的新しく、
立派なものを使っているんです。

整形外科ではレントゲンが命ですから、撮影機械が
しっかりしているのは大変ありがたい。

逆にMRIなんかは古くてとても画像が見辛いので、
早く壊れないかなぁと日々期待しながら使っています。(笑)

 

で、そのレントゲンが最近よくトラブルを起こします。
トラブルといっても撮影に問題があるのではなく、
レントゲンをPCで見る機械の方の問題です。

サーバーがおかしくなって画像が診察室で見ることが
できなくなってしまう。

こういった精密機器は当然、メンテナンス含めての契約。
特に医療機器は人命に関わることもあり、大手などは
24時間体制で保守点検してくれるんですが。

 

現在契約している中小企業はそこが全然ダメなようで、
日曜はおろか土曜日の午前中もも対応してくれない始末。

僕は経営に携わってないので実情はよく知りませんが、
多分安いからという理由で今の契約を結んだのでしょう。

 

トラブルが起こってはじめて分かるメンテナンスの大切さ。

人のふり見て我がふり直せと言いますし、この経験を
自分のビジネスの教訓として残すべく、考察してみましょう。

事業者としてサービスを受ける側と提供する側、
二つの方向からの教訓を考えてみようと思います。

 

事業者としてサービスを選ぶ責任

まず、事業者としてサービスを受ける側の視点から。

事業者としてサービスを受ける目的は、それを顧客へ
提供するためです。要するに、サービスを受ける側とはいえ
何かあった時に被害を被るのは自分の顧客。

これは絶対に忘れてはいけません。

 

経費のことは確かに理解できます。利益率が低いビジネスほど
経費には敏感にならねばならず、少しでも安くしたいという
思いは常に持つべきです。

しかしそれで顧客サービスが不十分になるどころか
満足に提供できなくなったり、不利益を与えてしまうのは
許容していいことではない。

 

この場合、勤務先の病院は土曜日も午前中診療をしていますから
土曜日の対応ができないというのはちょっと困りますね。

せめて診療時間は常に対応をしてくれるようなプランに
すべきだったのではないかなと思います。

入院患者さんもいるんですから、緊急検査がどうしても
土日に必要となった際、機会が壊れていて検査できないでは
言い訳になりません。

 

不動産投資でも、同じような例はあります。

 

例えば無料インターネットサービス。

土曜にインターネットが全く使えなくなって修理は週明けです、
問い合わせも応じません、では困ってしまうと思いませんか?

 

電気・ガス・水道のようなインフラ系はほぼどこでも
ちゃんと対応してくれるとは思いますが、目を光らせて
おく必要はあります。

管理会社さんは対応が本当にピンキリです。

実際にお願いしてみないと分かりませんが、問題があると
発覚するのは、トラブルがこじれてからであると思った方が
無難です。

任せ始めはちゃんと管理が行き届いているか、自分でちゃんと
確かめておく癖をつけなければいけませんね。

 

おまかせ不動産投資は仕事を減らしているのではなく、
仕事内容が変わっているだけです。

即ち、賃貸不動産の管理からサービス提供者の管理へと
管理するものが変わっているだけ。

その辺り、勘違いしないようにしましょう。

 

事業者としてサービスを提供する責任

サービスを提供する側の視点として、このレントゲン機器の
管理会社は自分の立場が分かっていないようです。

まず自分が中小企業であるという自覚が必要。

 

あくまでイメージ問題ですが、安心感という点では
やっぱり大手が有利です。

例えばパソコン。

詳しくない人にとっては、聞いたことのないメーカーよりも
東芝、パナソニック、NECというような大手メーカーの方が
安心ですよね。

同じ値段、同じスペックであれば
大手メーカーの製品を選びたくなります。

 

では、中小企業は安さで対抗すればいいのでしょうか?

大手と同等のサービスを安く提供できるなら、
中小企業として立派です。大手では困難なことを
売りとするのは素晴らしいこと。

 

でも、安くてサービスの品質が悪かったらどうでしょう。
いわゆる安かろう悪かろう、というやつですね。

使い捨てでいい商品であればそれも一つの戦略。
でも、保守点検を伴う継続的なサービスにおいて
中小企業としてそれでいいのでしょうか。

 

安さだけを追い求める方向もナシではありません。
顧客層を選べば、それもまたよし。

しかし値下げ合戦では体力のある大手には敵いませんし、
もし大手が同価格のサービスの提供を始めたら、
あっという間に顧客を奪われかねない。

中小企業にとっては、値下げ合戦に挑むのは
下策であると言わざるを得ません。

 

安いけど品質は大手と同等です。価格は同じだけれど
大手にはできない細やかなサービスを提供します。
価格も安いし、サービスも大手以上に頑張ります。

このような姿勢が中小企業には必要なのでは
ないでしょうか。

中小でも生き残っている店は品質が素晴らしいところが多いと思いませんか?

中小企業は中小企業の戦い方を

コンビニが、大手スーパーが日本中に作られて以来、
個人商店は次々と閉店、もしくは吸収されています。

それは、中小企業として大手と戦う戦略をまるで
持っていなかったからです。

 

外食産業もそうですね。ファミレスが、牛丼屋がそこら中に
建っており、昔ながらの食堂は姿を消しつつある。

しかし個人商店は増えませんが、外食産業は新規の店が
たくさん開業し続けています。個人レベルで。

何故外食産業では個人も数多く成功しているのか?
中小企業として、大手に対抗する戦略を持って
経営をしているからに他なりません。

 

どうして僕がこんな話をしているかと言えば。

私たち不動産投資家も中小企業であり、今後人口が減る中
大手と戦っていかなければならないからです。

 

UR賃貸住宅と価格競争して、勝てますか?

 

中小企業には中小企業の戦い方があります。
それは、大手には実現できないことでなければいけない。

10年後、20年後には、移民政策が行われなければ
賃貸住宅需要は今よりもずっと減少します。

10年後、私たちは何歳でしょうか。

 

今のうちから準備しておかなければ、将来憂き目に
遭ってしまうかもしれませんよ。

 

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