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インターネットの発達により、全世界のあらゆる情報が
極めて低価格で手に入るようになったのが、現代です。
多くの情報が手に入るのは、僕にとってはとても好ましいこと。
興味のある世界の知識が自宅でもどこでも、すぐに手に入れる
ことができるなんて、なんと幸せなことか。
僕が不動産投資をスタートすることができたのも、インターネットの
お陰と言って間違いありません。ネットが無かったら、僕も未だに
「情報弱者」の一人であったことでしょう。
これだけ情報が溢れているのだから、さぞ世の中の多様化が
進むのだろうな、と一時期思っていたのですが。
意外にもそうはならず、むしろ「物真似社会」とも言える時代が
来てしまったというのが現実でした。
皆が皆、一様に同じことをするようになってしまったんです。
何でもネットで調べられるようになった時代の弊害
不動産投資のことをネットで調べていて思いませんか?
どこを見ても誰もが同じことを言っています。
物件の評価方法について、リフォームの内容について、
融資の受け方について、金利交渉の仕方について、
税金を節約する方法について、など。
どこを見ても、コピーしただけのような画一的な内容ばかりで、
正直言って面白くありません。
最近は、ネットで調べることはほぼなくなってしまいました。
分かっています。中には個性的な内容で、実に面白いものが
あるということも。しかし非常に数少ないと感じます。
気持ちはよく分かるんです。成功するパターンがあるならば、
それを真似した方が簡単だし確実だろうと考えてしまう気持ちは。
ゲームと同じですね。最近のゲームは冗長すぎて、攻略サイトを
見なければ面倒でやっていられません。
シンプルな楽しさが失われてしまった。いえ、自分が感じることを
できなくなってしまったのでしょうか。探求する楽しさを。
ネットにより情報が溢れたことによる弊害です。
いつでもどこでもどんなことでも、ネット端末が一つあれば
すぐに情報を引き出すことができるようになってしまったため、
『試行錯誤』の意識が薄れてしまった。
調べた方が効率的だろうと、脊髄反射でネットに接続して
しまうようになっています。
失敗が許されない社会が日本に出来上がってしまったのも関係していますね。
新卒で就職に失敗してしまったら次はない、などという意識が
就職活動時の行動を画一的にしてしまい、マニュアル通りの
応答しかできなくなっています。
履歴書の書き方も、エントリーシートの書き方も、面接での
態度も、服装も、回答も。没個性の極み。
とりあえず皆と同じことをしていれば間違いはないだろう。
情報の氾濫が起こったどこの国でも人種でもこういった傾向が
起こっていますが、日本人の特性にマッチしすぎてしまった。
この病気に罹ってしまった私たちは今後、最大限努力をして
治療に望まねばなりません。
でなければ、非常に危険な未来が待っています。
真似は最高の勉強法です、が。
真似をするのが悪いとは言いません。
真似るとは最も効率の良い勉強方法です。
日本人はかつて、真似をすることにより高度経済成長時代を
駆け抜け、今の国際的地位を築いてきました。
今、真似をして経済成長しつつある、もしくはした国といえば、
何処でしょうか?
思い当たりますよね。中国、そして韓国です。
さて、ここで質問です。中国、及び韓国は、このまま真似を
し続けることにより、日本と同じように成熟し、先進国入り
をすることができると思いますか?
答えは、多くの方が「ノー」と思うのではないでしょうか。
なぜか。彼らがしていることは「劣化コピー」だからです。
それなりに使えはする劣化コピーを、低価格で提供をしているに
過ぎません。世界的に経済が低迷する中で、「低~中品質で低価格」が
時代にマッチしたために売れています。
ただ、いつまでもそれが通用するかというと、どうでしょうか。
既に行き詰まり始めているところをみると、終わりは近そうです。
日本人である私たちも笑ってはいられません。
日本がここまで経済成長を遂げ、世界の先頭集団に混ざることが
できたのは、ただ真似をするだけではなく研鑽を積むことで
オリジナルよりも品質の高いものを作ることができたからです。
真似から始め、新しい技術を研究、開発し続けたからこそ
先進国として認められるまでになりました。
真似るという行動は直接的に利益を得るためにすることではなく、
勉強し、より発展させるための足掛かりでしかないことをよくよく
覚えておかなければ、いつか必ず没落します。
継ぎ接ぎだらけの劣化コピーになってはいけない
個人における不動産投資だって同じです。
本や教材で学び、真似をするのは成長速度を速めるために必要。
しかし漫然と真似、劣化コピーな経営をし、困ってきたら
次のノウハウを購入して継ぎ接ぎにしていくなんてしていれば、
確実にどこかで大きく躓きます。
ノウハウを学んでまずは同じようにやろう、これは結構です。
でも、次にどうすればいいか迷った時、すぐ別のノウハウに手を
出すことはやめて下さい。
姑息的な解決方法を調べてすぐ真似るのは非常に危険です。
情報に呑まれない。これからビジネスの世界で生き残って
いくための、最重要事項の一つと思っています。
続きます。
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