生活の軸を自らの労働に依存してはいけない

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休暇を取ることはものすごく大切であることを、今回初めて知りました。

震災後に福島県郡山市から関東に帰ってきて、今の住まいで暮らし始めて
ちょうど3年程度経ちます。現在の勤務先に勤め始めてからは2年半程度が
経過しました。

9月の連休で、3年ぶりに自分のために有休を取ったんです。

 

勤務先には自分しか整形外科医がいないので、休めるのはよほど緊急事態
で休まざるを得ない時か、代診を医局にお願いして計画的に休める時か、
ですが。

前者はともかくとして、後者で休もうとしても患者さんのことを考えると
そう簡単には休めないのが実情。

何しろ入院患者さんもいますから。外来の患者さんだけでも、僕を目当て
にして来てくださっている方しかいません。

患者さん自身のためにも、病院経営の持続性のためにも。そう簡単に休む
という選択肢が取れない僕がいます。

社蓄なんて言葉が一部ネットで流行っていますが、僕が一般サラリーマン
であれば確実に仲間入りしていたでしょうね。性格的に。

 

そんな僕が、ついに自分の休暇のために休みを取りました。家族サービス
の側面があったことも否めませんが、それでも休まなければいけない事情
が特別あった訳でもありません。

整形外科医となってから初めてかもしれませんね、取らなくてもいい休み
を自分から取ったのは。

 

3日間、都合により旅行には行けませんでしたがその予算を一部利用して
普段は行かないようなレストランへ行ったり、余った時間を普段はやろう
となかなか思えない徹底した部屋の片付けに利用したり。

仕事のことを完全に忘れて過ごした結果、翌日の勤務はとてもすっきりと
クリアーな状態で穏やかに仕事ができました。

外来患者数はいつもより多く、普段以上に忙しかったはずなのに。

 

今まで重い頭を抱えて仕事をしていたのは何だったんだろう、と。

最近は記事を書くにもうまく考えがまとまらず非常に苦労をすることが
多かったのですが、今これを書いている最中は意欲も沸き、流れるよう
にキーボードを叩けます。

休むって本当に大切なことだったんですね。一晩眠れば翌日には仕事を
するに問題ない、なんて生活がずっと続いていましたので気づきません
でしたが、この連休で生まれて初めて休みのありがたみを知った次第。

 

そしてそれは、今の環境の悪さを実感することにも繋がりました。

過労で倒れることを好む人間はいません。

過労は身近なものだった

実際、過労死なんて話は自分とは程遠いものだと思っていました。

医師も過労死がどう、とのニュースが時々話題になったりはしますが、
よほど追い詰められて仕事をしていたんだろうな、程度にしか感じて
いなかった。

普通はそうはならないよ、と。

 

ですが、そこまでは至らずとも健康を害する程度には労働環境が劣悪
であると、自分でも気づかない間に自分自身が壊れていってしまう
に気がつきました。

そう簡単に過労死まで至らないことは事実ではありますが少なくとも
労働生産性は低下しますし、事故に遭う確率も高まります。

あまりにも当たり前の話ですが、環境の中心に長くいるとそんなこと
も分からなくなってしまうものだということを学びました。

 

昨今のブラック企業批判も行き過ぎであるとは多々感じる部分も多く
ありますが、その一部は実際に強烈なストレスにさらされているのも
確かです。

そして日本が新自由主義を追い続ける限り、そんな危険な環境の中へ
知らず知らず足を踏み入れてしまう人は増え続けます。

批判は多いかと思いますが、日本の労働規制改革が遅れれば遅れる程
犠牲者は増えていくことでしょう。

 

それは即ち中産階級の死滅にも繋がり、日本は斜陽の一途を辿るほか
無くなります。

労働者のままでは非常に暮らしにくい環境となることは確実です。

 

過重労働者のままでいてはいけない

この経験から、改めて僕が辿っている道は間違っていないとより強く
確信を覚えました。

労働者とはかくも不自由な存在であり、搾取されている存在である事
を本気で誰もが理解するべきです。

 

それを甘んじて受け入れるか抵抗するかは人それぞれであり、どちら
が正しいという訳ではありません。

しかし奴隷が奴隷であることを忘れて鎖自慢をしているようでは中世
のような民衆に自由のなかった時代から何も進歩がない。

時代の変遷により世界はこれほど大きく変わったのに個人の価値観が
古いままでは、ある程度の幸せは掴めるかもしれません。が、それは
たった一度しかない人生に見合う幸せでしょうか?

 

とあるブラック企業の経営者は、転職だとか労働環境の改善だとかを
考える余裕も無いほどに働かせることで、安い労働力を持続的に得る
のだと豪語している、とか。

そこまでいかずとも自分でも認識しないうちに無理をさせられている
方は多いと思います。

少なくとも僕のブログを読んでいるあなたは、今の環境に満足をして
いないはず。

 

安心していいです。あなたが普段思っていることは恐らく正しい。

環境を変えるべく、不動産投資への一歩を踏み出そうともがいている
ことは間違いではありません。

決して楽な道ではありませんが、少なくとも人生の選択肢は何倍にも
膨らみます。

 

人間らしい休みを取れるようになる日はそう遠くありません。

自分のために使える自由な時間があってこそ、数多くの体験価値を得る
ことができ、人生の価値が高まっていくもの。

そんな日へと少しでも早く近づけるように、頑張りましょう。

 

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