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インターネットの普及・発展により、不動産投資のノウハウが
得やすくなったため、僕のような不動産業界とこれまで何の
繋がりもなかった人間が参入できるようになりました。
成功者の具体的なノウハウからちょっとした体験談まで、
幅広い知識、生きた経験が得られるのが嬉しいですよね。
セミナーや書籍以外からは情報を得ることができなかった
時代と比べて、明らかに恵まれています。
時に入居者をネットで見つけたりすることも。
全国どこにでも募集できるネット広告は実に有用です。
しかしこのインターネット時代、気をつけなければ
いけないことがあります。
それは、ネットで情報を仕入れることができるのは
不動産投資家や大家だけではないということ。
そう、顧客となり得る入居希望者や現入居者なども、
ネットから情報を入手ことができてしまう、またネットで
情報を発信できてしまうということです。
情報の氾濫が誤解を広める
大家として身近な例でいうと。
現入居者がインターネットで賃貸物件を検索し、入居中物件の
募集中の空室を見つけ、それが自分家賃よりも低価格であることに
気付いてしまうとか。
同条件の部屋が低価格で募集をされているのを見つけた入居者は
どういう行動を取るか? そう、それをネタに家賃の引き下げを
迫ってきます。場合によっては退去を盾にして。
同じアパートやマンションの住人同士で細かい賃料の話をする
なんて状況は実際ありません。余程親しいなら別ですが、
普通はお金の話なんてご近所付き合いではしないものです。
しかしネットではそんな遠慮無用。
気になったことは何でも調べることができてしまう。
引越し先を探してて偶然見つけた、なんてことも考えられます。
大家側としてはちょっと嫌なことですが、仕方ありません。
交渉を持ちかけられた時にどうするか判断をする他なく。
インターネットは恩恵に預かれることばかりではないことを
よく考えて利用しなければいけませんね。
他にも、掲示板で情報交換がよくされています。
いくつかで悩んでいる、とか。大家が最悪だった、とか。
一方的な情報ですからどこまで本当かは分かりませんが、
少なくとも私たちの顧客が思っていることなのは事実。
非常に詳しいことまで知っている方がアドバイスをして
いたりもします。何故高いLPガスが導入されているのか
なんてことまで知っていますから。
LPガスの件、本来私たちは自分の利益の為だけにやって
いることではありません。ガス会社さんに協力をして頂いて、
予算内でより良い部屋作りをしようとしているだけ。
都市ガスを選択すれば維持コストを出すために賃料が高くなり、
設備も古いままにせざるを得なかったりしますから。
LPガスであることを隠しているなんてこともありませんし。
ただ、こちらが善かれと思って戦略的にしていることも
顧客からは決してそうは思ってくれないことがあります。
ネットで情報が氾濫すると、悪い噂ばかりが広まりますから。
こちらもそれに対する防衛策を練っておく必要があるでしょう。
また、そういった噂は、逆転の発想で差別化を図るために
利用することもできます。
顧客がどう思っているのか、何を望んでいるのかをリサーチし、
ニーズを捉えてアピールするためにもネットを利用するのは
大事なことかもしれません。
消費者目線の口コミを利用しよう
つい最近までツイッターによる迷惑行動晒し行為、
いわゆるバカッター事件が世間を騒がせていました。
醤油さしを鼻に突っ込んで撮影した写真をアップロード、
みたいなことをする人々がいる、と。
悪質なものは逮捕者も出ていますし、被害を受けて
店を閉めることになったところもあります。
不動産投資家としても大家としても、こういったことは
他人事ではありません。
直接的に自分のことでなくても、○○という管理会社は対応が
悪過ぎるからやめておけとか、この街には××多いから住むのは
止めたほうがいいだとか。
そんな書き込みは匿名掲示板を見ているとしょっちゅうです。
特に、世代が進むごとにネットの情報を重視する人が
増えていますし、何かを知るにもネットの口コミから
情報を得る人が激増しています。
こればかりはどうしようもありませんが、ある程度大きな
話題は知っておくようにしないと、これからの不動産投資は
難しくなっていくかもしれない。
ネットが世論を動かす時代であることは最早、
誰も否定ができない事実なんですから。
それに、そういった面については私たちも同じですから
とやかく言う立場にはありません。
あそこの仲介業者はどうとか、そんなネットの口コミを
見て相談へ行くのを止めたりしますよね。
この先、住む部屋もネットで決めていく傾向へ進むのは
間違いないところです。
街の写真までGoogleMapで確認できてしまいます。
Youtubeにはいくらでも動画が上がっています。
であればそれを否定するのでなく、私たちもビジネスとして
それを取り込んでいかなければいけなくなるでしょう。
今のうちから、まずはネットの文化に慣れることから。
中には苦手だ、という人もいらっしゃると思いますが、
経営者の道を選んだ以上避けて通ることはできませんよ。
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