仕事に感じる「大変さ」の質の違いを乗り越えるには。

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最近、子供が通っているプリスクール(英語保育園)のことで色々と
大変なことがあり、妻がぼやいていました。

僕はその相談を聞くたびに、結局は経営者がまず先頭に立って行動を
しないとなんともできない、という答えを繰り返しました。

 

そのプリスクールはごく小さくやっているところで。何十人もの子供
を預かっているわけではなく、アットホームさが売りの小規模で濃密
な教育をしています。

うちの子供はとても気に入っていて、帰る時間になっても帰ろうとは
せずに、意味もなく延長を繰り返すほど。

延長料はとても安いので、助かります。

 

妻もとても居心地がいいようで、何とかそこを盛り上げようと様々な
手伝いをしたりしているらしいのですが。

少子化のこのご時勢、なかなか入園者を集めるのも大変なようで。

毎年確実に卒業生は出ますし、他の園に行くことになる子供もいます。
そのたびに、次が入らなかったらどうしよう、子供が集まらず経営が
行き詰ってしまったらどうしよう、と悩みを抱えている様子。

 

我が家としても、せっかく子供が気に入っていて、尚且つとてもよい
学びを得られていますから、せめて何とか倒産することなく、存続を
して欲しい。

そう思って、妻の相談に対し僕も本気で協力をしています。

 

教育は客商売ですから、様々なトラブルがあります。僕からすれば、
何でそんなことを悩むのだろう、といった類の内容ばかりなのですが、
何かと面倒ごとが多いらしく。

最近、ついに「事業って大変……」と、当たり前の感想を呟くように
なったところ、です。

ようやく妻も、ビジネスについて真剣に考え始められましたね。

 

仕事に対する価値観の違い

事業が、ビジネスが大変なのは当たり前です。仕事ですから。

サラリーマンだって日々、朝から晩まで汗水たらして働いて、大変な
思いをして仕事をしています。

妻も仕事をしていた経験がありますから、それは分かっているはず。
大変ではない仕事など、ない。

 

「大変」の質が異なるだけです。

僕の感覚からすると、この世で最も大変な仕事は何かと言われたら、
それは工場である、と答えます。

特に、完全なる単純作業の繰り返しの工場。いわゆるライン工です。

 

一日中立ちっぱなしで同じ作業を繰り返し続けるなんて、とてもでは
ありませんが僕にはできそうにもありません。

病気になってしまいそうで。

ですが、それをさほど苦にならずに続けることができる方もいます。
「大変な仕事」に対する価値観が違うんですね。

 

いわゆるサラリーマン型の思考からすると、事業をすることはとても
大変なことに感じると思います。

なぜならば、自分で全てを決定しなければならないから。

 

サラリーマンは基本的に、与えられた仕事をこなすことがメインです。
勝手に余計なことをすれば、かえって怒られることすらあります。

自分の決定権は極めて限定されている。役職が上に上がればそれだけ
決定権は拡大していき、ビジネスに近くなっていきます。

 

妻は仕事をしていた時ヒラのままで退職していますから、専門職とは
いっても自分で何かを決めて成し遂げた経験はほとんど無いはず。

そんなサラリーマン型の思考だったからこそ、ビジネスをすることの
大変さをより強く思い知ったのだと思います。

何が大変かと感じるのは人それぞれです。

何が大変かは人それぞれ

ただ、そんなサラリーマン型の人でも、ライン工の仕事はあまりにも
大変だ、と感じる方は少なくないはず。

そうであればもう一歩。もう一歩踏み込みことができれば、ビジネス
がさほど大変なものではないことに気がつけます。

 

サラリーマンを拒絶して起業をした人間からすれば、窮屈で可能性の
小さいサラリーマンの方が、自由に好き勝手にやれる起業よりずっと
大変な仕事です。

何でもかんでも上司にお伺いを立てなければいけないし、自分の予定
を自分の好きなように組むこともできない。

そんな不自由な仕事、やってられるか、と。

 

全てのことを好きなように自分で決定することができる方が、遥かに
楽なんですよね。

難しい決断を迫られることもあります。しかしそれも、自分が最終的
に選んだ選択肢であれば受け入れられる。

ある日知らない間に勤め先の会社が倒産していたら、そのせいで住宅
ローンを滞納してしまって自宅を売る羽目になってしまったら、貴方
は現実を受け入れることができますか?

納得いかないでしょう。でも、自分で決めたことであれば仕方がない。
またがんばろう、とすぐに気持ちを切り替えることができます。
(場合にもよりますが……)

 

楽しむことこそが成功への道

事業主となることの何が大変に感じるかといえば、恐らくは「何でも
自分で決めなければいけない」ことだと思います。

誰も指示をしてくれない、答えを教えてくれない、何でも自分が決断
しなければ仕事がいっさい進まない。

 

でも、それがビジネスの醍醐味です。全て自分で決めていいのだから。

 

自分がどのような世界を実現したいかが明確になっていれば、決断を
することは大して難易度が高くありません。

向かう先と目の前が見えていれば、どのような決断を下せばいいかは
簡単に分かります。

 

冒頭の件で結局は経営者がまず先頭に立って行動をしないとなんとも
できない、と繰り返したのは、僕には経営者がどんな世界を夢見て、
目の前にどのような風景が広がっているのか分からないからです。

一般的なアドバイスはすることができるけれども、具体案については
経営者が積極的に動かなければ完成しない。

いくつか頼まれごとをしたのですが、繰り返しそう答えました。

 

しっかりと「経営者」「事業主」となることができれば、ビジネスを
することは難しいことではありません。

ただし「サラリーマン」のままでは、極めて困難なものであり、成功
を収めることはまず難しい。

 

不動産投資も、ビジネスです。リーダーシップを持たなければ、簡単
に成功できるものではありません。

せっかく後一歩のところまできたのですから。一皮向けて、経営者と
なってビジネスを楽しみましょう。

自分の夢が詰まった世界が実現していく様子を眺めることほど楽しい
娯楽はありませんよ。

 

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