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最近、タワーマンションの問題点等についての報道が増えている
ようですね。タワマンに何の興味も無さそうなうちの母親が話題
にしていたということはそういう事です。
僕からしてみると、そもそもタワーマンションは購入の選択肢に
すら入りませんでしたので、あまり情報を集めませんでしたが。
ちょっと考えれば分かるであろう問題点を、購入する人間が考え
もしなかったのは残念な話です。将来起こるであろう諸問題を、
セールスのために情報発信しない業界もどうかと思いますが。
やはり何十年と使う物ですから、どのようにして長期的に維持を
していくか、の検討は当初から十分すべきです。
整形外科には人工関節のような身体に埋め込んで使い続ける物が
ありますが、いかに一度の手術でできるだけ長く、できれば一生
使い続けるか、を常に考えています。
それでも長い年月とともに劣化したり、問題が起きてしまうのは
仕方がありません。ですが、手術をやり直すのは負担が大きく、
難しくなるためお互いのためにもできるだけやりたくない。
だからこそメンテナンスを定期的にしていきます。それを無視し
通院を止めてしまった方が時々、何年かして状態が悪くなり受診
されてくるのはさほど珍しくありません。
タワーマンションも、そうした視点での説明を業界側がすべきで
あったでしょう。
少しリアルに検討すれば、それこそ容易に想像がついたはずです。
例えば修繕はどうするのか。大規模修繕工事はいつ頃やることに
なり、どのくらいの費用が掛かるのか。費用は現実問題ちゃんと
集められるのか。
将来の建て替えはどうするのか。建て替えはいつ頃が想定されて、
いくらくらい掛かるのか。
これだけタワーマンションが乱立して、街の環境はどうなるのか。
公共交通機関の許容は超えないのか、幼稚園、保育園や小中学校
はちゃんと入れるのか、病院は足りているのか。
それを無視し、景色が良い、コンシェルジュがいてホテルのよう、
ジムやゲストルームがある、プールがある、など、維持管理費を
無駄遣いして見栄えを良くするばかり。
まるで、レントゲンの見栄えばかりを良くして手術が上手いのだ
と自画自賛し、患者を集めようとする医師のようで、あまり近く
に寄りたくありません。
だからこそタワーマンションは選択肢にすら入らなかったのです
けれども。
満足している方はいいのですが、不満を抱える方が多数いるから
こそ報道されているわけで。
しかし莫大な金と時間を掛けて作られた街である以上、購入者は
不満を受け入れるか、損切りを受け入れるかのどちらかしかない
時代が遠からず来るだろう、とは思っていました。
思ったよりも早くに問題視されるようになったのは、朗報です。
もしかしたら対策が功を奏する可能性が見えてきました。
かつてのバブル崩壊のようなことは起きて欲しくありませんから
何とか種々の問題が解決し、タワーマンションを買う気になれる
くらいまで状況が改善して欲しいものですが、いかに。
行政も問題視
ただ、既にタワーマンションによる人口過密現象を懸念し、東京
ではタワマンの新築に規制を掛けようとする動きがあるようです。
タワーマンションが乱立して大変なことになっているのは、大分
前から報道されていますね。通勤ラッシュ時の混雑が酷すぎて、
駅のホームに人が入りきらないとか。
鉄道会社は対応を予定していますが、駅ホームの増築など計画を
含めたら数年がかり。まだ何年も我慢しなければいけないとなる
と、我慢しきれない方々は続出しそうです。
ホームができる頃には混雑問題が無くなっていた、なんてオチも
考えられます。そうなってしまったら、頼みの不動産価格も下落
してしまい、逃げるに逃げられなくなる人まで出てきてしまう。
足早に売り抜けた人たちだけが助かるのは、まさに不動産バブル
の再来になってしまいます。
僕も、武蔵小杉ではありませんが、その沿線に収益不動産を所有
している身でありますので、連鎖して地価の下落に巻き込まれる
のは御免ですから、最悪のシナリオは回避して欲しいところ。
相場を荒らすのは常に投機屋と金融機関。今は外国勢力までもが
国内市場を荒らします。勘弁してほしいですね。
まあ、泣き言を言っても状況は変わりません。
まずはタワーマンション規制がどういった方向になっていくのか
経過を追いましょう。
それに対して業界がどのような動きに出るかも大事です。
そしてもう一つ、人の流れがどうなるか。
僕は以前から、都心に住宅をローンを組んで購入する事に対して
懐疑的でした。それなら賃貸か、都市へのアクセスの良い田舎の
方がいい、と。
しかしそう考えない人が多かったからこその現在の東京一極集中。
それが今後、タワマン問題が大きくなっていくにつれてどのよう
になっていくのか。
に関わる話ですから、注目せざるを得ません。
東京オリンピックもあと2年。その後も含め、どのような形へと
収まっていくのか。しばらく注視を続けようと思います。
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