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僕は、安く済まそうとの考え方が嫌いです。
最大の理由は、安く済まそうとした結果、逆に高くついてしまうことが
少なくないからです。
不動産投資においては、コスト意識はとても大切で。得られる家賃収入
は最大値がほぼ固定されてしまっていますから、一度物件を購入したら
利益を増やすには経費を削減するしかない。
これが、多くのベテラン投資家が「不動産投資は安く買ったもの勝ち」
であるという理由。
最大のコストである収益不動産そのものを安く購入できれば、得られる
利益はその分だけ上昇します。
ただし、購入時の費用は最初に決めたら変更は不可能。もし購入代金を
後から割安にしたいと思ったら、家賃の引き上げをするしかありません。
が、家賃の引き上げはそれこそ簡単ではなく。
収益不動産を所有してからできるのは、経営に関わる経費を削減する事
だけで。
それが理由で、セルフリフォームをしたり、代替品を利用したり、価格
の交渉をしたりと皆がんばって経費削減の努力をしています。
僕も前習えで自分のできる限りの経費削減をしてはいます。が、冒頭に
書いたように、何でもかんでも安く済まそう、とは考えないようにして
います。
ちょっとしたものでもこだわりを持った上で、予算とつき合わせて検討
をするのが重要であり、予算は可能ならばギリギリまで利用する方向で
経営を進めています。
安かろう悪かろうは回避
まず第一に、安物は見てくれが良くありません。質感そのものから安物
の匂いがしてくるのを忘れてはなりません。
自宅で使っている日用品を、百円ショップの品と交換してみれば分かる
と思います。
実用に問題は無くても、安物臭は漂ってきます。稀に遜色のない品質の
ものがありますので良い物は採用してよいと思いますが、ただ安いから
との理由で選択するのはビジネス上よろしくない。
賃貸住宅を借りたいと不動産屋を訪れる方々は、新たな可能性を求めて
部屋探しをしています。
内見をする際に大事なのは、印象。いくつかの部屋を見て、良い印象を
受けた部屋に決めるもの。
判断材料の多くは直感です。
安物であると感じるのは直感的要素が大きい。ぼろっちいとか安っぽい
といった印象を与えてしまっては、せっかくの入居者を逃がしてしまう
結果となりかねません。
ある程度の品質が保証された上で他より安い、というのならば選択肢の
一つとして悪くないと思います。
が、些細なものであってもお金がもったいないから安く済ませよう、と
考えてしまうと、釣れたはずの魚を逃してしまいます。
コスト削減が第一、で考えずに、必ず予算と品質のバランスを確認して
決めるのをお勧めします。
最終コストに注目
次に、安物は耐久性が低いものが多い。
当初は安いが故に値段以上の性能を発揮してくれますが、耐久性の低さ
により時間とともに性能は激減します。
その分だけ頻繁に手入れが必要となり、手入れをしなければトラブルの
原因になってしまう。
安く済ませようとした結果、ランニングコストが高くなってしまった話
は少なくありません。
安いのだから悪くなったら交換すればよい、との考えもあります。
しかし、交換の繰り返しで耐久性の高い高品質のものを使うのと価格が
変わらないのであったら、手間もトラブルも少ない後者の方が僕は好き
です。
同じ時間を同じ価格で付き合っていくのなら、良品の方がストレスなく、
気持ちよく使えますよね。
それに、品質が良く耐久性が高いものは、古くなると味が出るものです。
注意点としては、品質の高いものであってもメンテナンスをしなければ
長持ちしない場合も少なくない点。
自動車なんか典型的な例で、いくら素晴らしい品質の高級車であっても
定期的なメンテナンスをしなければ性能も安全性も担保されません。
ランニングコストを検討する際は、メンテナンスに掛かる費用を具体的
に検討しておかなければ、こんなはずではなかったのに、と後悔をする
かもしれない。
初期にお金を掛ければいい、とも言い切れないのが難しいところです。
顧客の要求に合うかが重要
一般的なビジネスと異なり、不動産投資における経費のほとんどは顧客
の快適さに関わる部分。
それは、得られる収入にも関わってくる、非常に重要な経費です。
事務所で使う文房具だとか棚だとかの品質なんて、最悪自分が我慢する
だけで解決する話ですが、サービスに直接関わる部分についてはそうも
いきません。
お金がもったいないから安く済ませてしまえ、との搾取根性はかえって
利益を圧迫してしまいます。
日本人は客の立場になると、品質やサービスに敏感なんです。
特に、住宅を借りるのは日常生活上で最も高いコスト。
高いお金を払っているのに安っぽいもので妥協をしてくれるなんてこと、
ありません。
もちろん、とにかく低価格を求めている人々を対象としているのならば
こちらも低コストを目指すのは当然ですが。
低価格戦略には、規模の大きい大資本がライバルとして立ちはだかる事
を忘れずにいて下さい。
果たして価格競争で自分が勝てるのか。最終的に体力勝負となる消耗戦
を生き抜けるのか。
脆弱な僕には厳しい話ですので、僕は僕なりの価値・サービスの提供を
主体に経営を続けようと思います。
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