サラリーマンにとって理想的な投資方法とそのポイント

この記事は3分で読めます

いつも応援ありがとうございます。



 

ギリシャの財政破綻問題は、ついに佳境を迎えています。現在市場は、
今回の事件による影響を急速に織り込んでいるところです。

基本的にはこのようなファンダメンタルズ的な大問題が発生をした時、
資産家や機関投資家が最も優先するのは自分たちの身を守る事

 

自分自身の大切な資産、また顧客から預かった重要な資産を守るべく、
ポジションをクローズして推移を見守るようになります。

これがいわゆる「巻き戻り」というやつですね。これまでリスク資産
へと投資をしていた分を手元に引き戻し、また安全資産へと逃避する
行動に出る、と。

基軸通貨のドルはもとより、円とフランは安全資産であると世界共通
の認識があり、何か危機的な事態が起こるたびに円高傾向となるのは
もはや様式美といってもいいでしょう。

ただそれは単に本当に「安全資産だから」ではなく、そういった認識
があるのを利用して資産を守るとともに稼ぎを出そうとしている、が
正しい考え方で。

特に短期筋のヘッジファンドなどがそれを狙って資金移動をしている
のは公然の事実です。

かつて、日銀砲と名づけられた政府主導の為替介入によって数多くの
投資ファンドが倒産したのも、それを裏付けています。

 

国家、機関投資家、投資ファンド、そして個人投資家それぞれの思惑
が渦巻く中で、金融がどのような動きをするのか。

ギリシャ、中国の二つの問題で市場が大きく荒れる中、大局的な視野
をどれだけ持てるかが、投資家の生き残る道、です。

ギリシャの行方はどうなるのでしょうか。世界地図が変わる事態も考えられます。

サラリーマンに合った投資とは

投資の難しい部分は、個人には市場を動かせるような力がない点です。

株や為替において、一般的な資産しか持たない個人がお金を投じたと
しても、それだけでは相場はほとんど、いえ全く動きません。

対して国家や機関投資家、投資ファンドといった存在は、規模の差も
ありますが持てる資金、情報網を利用して市場を動かす力を持ちます。

 

結局、個人投資家は『大人』たちの手のひらの上で右往左往するしか
ありません。

投資にしても投機にしても、『大人』たちの意向次第では大きな損失
を抱えかねませんので、市場にお金を投じる際は彼らがどちらの方向
を向いているか、顔色を伺っておく必要があります。

なんというか、経験すれば分かるのですが、とても息苦しく理不尽な
ものです、本当に。

 

取引単位が短期になればなるほど、それは顕著になります。超短期の
取引であれば、タイミングを見計らえば大人が動かす市場の隙をつき、
稼ぎを出すのはセンス次第で可能ですが。

相場に張り付いていられる時間帯以外はできませんので、日中忙しい
サラリーマンにはあまり現実的ではなく。

また中途半端に短期であったり、中途半端に中長期であったりすると、
それはそれで今回のような問題の発生時に大きな損失を抱える羽目に
なってしまう。

市場のいい養分でしかありません。

 

サラリーマンが投資に関わるならば長期、それも数年以上の資産保有
を見越した超長期投資が最も理に適っていると、常々思います。

 

長期投資における最大のポイント

超長期投資といえば不動産投資もそうですね。収益不動産の売買は、
日本においては短期的な取引をするには重い税率や規制が課せられて
いますので、少なくとも5年程度の保有を見越すのが一般的。

5年もの年月があれば、結構な資産価値の増減があるものです。ですが
そんなものは最初から見越しており、それ以上のプラスが期待できる
からこそ、私たちは収益不動産に投資をします。

トータルで考えて地域全体が成長し、入居者が集まり、お金を生んで
くれるだろうとの期待を込めて、収益不動産へと投資をしている。

 

そう、超長期投資をする上でのポイントは、成長、です。

 

株だって同じです。長期に株を保有するのは投資先の企業が成長する
であろうと期待してこそ。

一時的なブームで終わるであろう事業を中心に添えている企業の株を
長期的に保有しようとは、普通思いませんよね。

例えばスマホゲームなんかは、個人的にはあまり長い間、成長の期待
できる事業ではなさそうに思えますので、長期投資には不向きだろう
と感じます。

 

株でいうなら先々の成長が期待できる企業へ。為替でいうなら先々の
経済規模の拡大が期待できる国の通貨へ。

そして不動産なら先々の賃貸需要や人口の伸びが期待できる地域へ。

伸びが期待できない地域への投資法もありますが、ややテクニカルな
手法となりますから僕のような資本の少ない初心者にはやや難しい、
不向きな投資です。

 

やはりトレンドに乗るのが一番確実で、落ち着いて見ていられるもの
ですから、大局的なトレンドを見定めた上で成長の期待できるものへ
投資をするのが一番でしょう。

私たちは常に投資先の評価価格を気にしていられるほど、時間的にも
精神的にも余裕がないのですから。

 

レバレッジ管理には注意を

長期投資の欠点は、損切りしにくくなっていくことですね。

長期に抱えていると、間違いを認められなくなっていきます。自分が
正しいのだと思い込みたくなってくる。

そうしているうちに損が膨らみ、大きな損失を抱える羽目になり得る。

 

その点だけは、気をつけなければいけないと思います。そこさえ失敗
しなければ、長期投資はサラリーマンにとって大きな心の支えとなる
に違いありません。

レバレッジの管理にはくれぐれもご注意下さい。

 

宜しければブログランキングも応援クリックお願いします。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. 退職金に期待し過ぎるのは禁物な時代です。
  2. 桜のように華やかに咲いても、すぐに散ってしまっては問題です。
  3. お金の悩みは恥ずかしい、との感覚もありそうです。
  4. 投資はギャンブルとは異なります。
  5. どのような絵を描くか。投資家としてのセンスが問われています。
  6. お金を使うばかりが能ではありません。
  1. この記事へのコメントはありません。

このサイトについて

不動産投資を中心に、金融・経済、そしてビジネスについてコラムを書いています。

きりのきについて


人気ブログランキング参加中です。お楽しみ頂けたら応援お願い致します。



楽待不動産投資新聞様にて時々コラムを書かせて頂いております。

2014年4月不動産投資を始める際に最も重要なリスクヘッジの仕方。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る