短期的な利益よりも中長期的に継続的な収益を得られるシステム構築を

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民主党政権から自民党政権へと変わった時点で予想をしてはいましたが、
経済の谷間とは何とも息苦しいものですね。

民主党時代は「デフレ化に」「金融政策を維持しながら」「円高容認」
という訳の分からないことをやってくれていました。

そのちぐはぐであった状況を強力に、半ば強引に修正しようというのが
今のアベノミクスな訳ですが、短期間で大きな変動をもたらしています
ので副作用がどうしても出ます。

それが今の経済の谷間です。

 

リーマンショックが起きて以来、何故か当事者でない日本が一番経済的
なダメージが大きく、長く続いていました。民主党政権が前述のような
ことをしでかしてくれたからです。

よく考えて下さい。リーマンショックって、リーマンブラザーズという
アメリカの一つの投資銀行が倒産した「だけ」なんです。

連鎖倒産が起こったりしていません。当事者であるアメリカなど即座に
金融緩和に走り、現在は先進国で唯一の好景気と言われています。

ダウ平均株価も史上最高値を更新。

 

なぜ日本だけがここまで低迷してしまったかといったら、金融政策など
リーマンショックに対する対応を大きく間違えてしまったからであると
しか考えられません。

黒田日銀の異次元の金融緩和は正しいと思います。どちらかというと、
ようやく経済大国の中央銀行としての役目を果たし始めただけ。

現在の金融政策方針を維持し一方に傾きすぎないようにバランスを取り
続ければ、10年程度で随分と日本の状況は変わってくると思います。

その他にも少子化など問題は山積みですが、経済が良くならないと次に
進めませんからね。消費税についても、ぜひとも「正しい決断」を安倍
総理にはしてもらいたいものです。

谷間を抜けるというのは厳しいものです。

経済の谷間を抜けるにはもう数年の時間が必要

将来的な展望は悪くありませんが、現在の状況が苦しい事もまた確か。

今の時代を生きる私たちにとっては今が最も大事です。将来のため、と
我慢させられ続けてニコニコしていられる人間は多くない。

基本的には「我慢」を強いられるのは庶民で、投資家など上昇トレンド
に乗ろうとしている人間は歓喜の声を上げられるはずなのですが。

 

こと不動産投資に関してはそうも行きません。

むしろ、不動産賃貸事業は経済の谷間の辛さを諸に受けてしまっている
ように思います。

不動産投資が投資であり事業でもあるという、両方の立場にあることが
大きな原因といえるでしょう。

 

急激な円の価値の変動は、事業にとっては大きな障壁です。円安・円高
が起こった時に質問された政治家が言う台詞が「急激な変動は良くない」
です。

自然の流れで少しずつ動くのは容認するが、投機の作用により人為的に
急騰・暴落をするのは経済を不安定にするので好ましくない、との意味。

企業にとって悪影響があり、それに配慮した回答です。

 

それもそのはず、企業は方針を急に転換できません。円が急騰したから
と明日から海外で生産しようとはいきませんよね。工場を建設するにも
年単位の時間と莫大なお金が必要です。

その逆も然り、金融緩和の影響で円安がじっくり進むことは容認しても
投機的な動きで円が暴落するのは許容できない。海外に移転した工場を
明日から国内に戻そうなんて不可能ですから。

 

アベノミクスにより致し方なく急激な変動が起きた結果、企業の業績は
上昇しました。が、営業的な意味で言うとまだまだ時間が必要です。

企業の業績が末端まで降りてくるには数年の月日を要する。民間所得が
上向かないと、消費は増えません。

事業的な側面の強い不動産投資ではこの要素が著明です。家賃に掛ける
ことのできる所得なんて限られているのですから。

 

経済の谷間を抜けて本格的な景気の回復を迎えるか再度景気が冷え込む
までは、この状況は続くでしょう。

この先最低2,3年、不動産投資家にとって耐える時代となると思います。

 

短期的な儲けよりも中長期的な、継続的な利益

そもそも不動産投資は長期投資。短期的に稼ごうなどと考えること自体
間違っています。

ネットや週刊誌には株でいくら稼いだなどと話題になっています。それ
自体は羨ましいと思いますが、正直言って宝くじが当たった人に対して
羨ましいと思う感情と全く同じ。

より深く、では先々はどうするの、と考えると次の一手が見つからない
のが短期的な投資(投機)。

 

その点、不動産投資は違います。経済で多少厳しい時が来たとしても、
住宅がなければほとんどの人は生きられない。需要がなくなって価値が
ゼロになることなど、よほど変なことにならなければありません。

経営が軌道に乗ってしまえば、次の展望を考える間にも安定した、高い
収入を得る事ができます。次の投資先に困っても、収入が途絶えること
はありません。

 

経済の谷間を抜けてしまえば、どちらに転ぼうと不動産投資は安定して
経営をする事が可能です。景気が良くなろうと悪くなろうと、戦う術は
いくらでもある。

その分だけ、今がしんどいだけです。しんどいと言っても大きく損失が
出る事もありませんからせいぜいちょっと風邪引いたかな、程度のもの
ですけどね。

 

今は利回りの良い物件も少なく、今後の相場も不透明でなかなか不動産
へと投資をするに勇気がいるかもしれません。

が、中長期的に、不動産への投資が最も得をするであろうと僕は考えて
います。

株が上がっているから、為替が変動しているからと短期的な利益に魅了
されて間違えないようにして下さい。

じっくりと腰を据えて不動産市場と向き合う。10年後にどのような人が
他人から羨ましがられるか。10年前の自分がどう思っていたか思い出せ
ば、はっきりと理解できるのではないでしょうか?

 

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