2015年も後半戦。お盆明けからは腰を据えて投資チャンスを狙うべし。

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日銀が目標に掲げているインフレターゲット2%の目標ですが、当面は
達成困難のようですね。

2015年度のGDP成長率も物価見通しも、下方修正をされています。

理由として中国経済の減速だとかギリシャ問題だとか、原油価格下落
だとかを上げていますが、結局のところまだ市中へお金が回りきって
ないのが本当でしょう。

 

全体として名目賃金は少しずつ上昇傾向にありますが、金額としては
消費活動に大きな変化が現れるほどではない、と。

一部報道では、消費行動に変化も見られている、とは言っていますが
それは一部に限られたものであるのが現実で。

 

経済規模の拡大とプライマリーバランスの改善という二つの難題を、
同時に達成しようとしているのですから苦労をするのも当然でしょう。

完全に相反しているわけではありませんが、経済拡大と財政再建には
一部政策に矛盾が出てしまう部分が存在するのは間違いなく。

このような結果は必然です。

 

個人的には、今の状況は悪くないのでは、と感じています。

インフレ率が低迷しているといっても主な理由は原油価格の下落から
くるもので、原油のほとんどを輸入に頼っている日本にとっては海外
への資金流出が抑制されます。

日本にとってエネルギー問題は最大の難関のひとつ。原発の稼働率が
極めて低下してしまっている現在、原油の輸入が生命線。

エネルギーの輸入に掛かる費用は経済に大きな負担。そこを原油一つ
に頼りきりにならざるを得ない現状、原油価格は日本経済を左右する。

大規模金融緩和により円安となっている今なら尚のこと。

 

そこが、原油価格の下落によりサポートされているのは、日銀の目標
達成が困難となるとしてもそれ以上の恩恵があるのではないかと。

原油高が収まっていなかったとしたら今頃、コストプッシュ型の悪性
インフレーションとなっていた可能性が高い。

 

イランの核開発協議も合意を迎えましたし、原油価格は更に下がって
くれるかもしれません。日本経済に追い風です。

経済の回復が急すぎると、再びバブルの罠に嵌ります。また格差問題
も大きくなってしまいます。

かのアメリカですら金融緩和措置を開始してから既に7年近くもの年月
が経過しているのに利上げすらできていません。

日本が現在の金融緩和策をスタートして2年と4ヶ月。地に足のついた
景気回復が実現されるような方向に進めて欲しいと願っています。

霞がかってはいますが、先は明るそうですよ。

正念場は米利上げが予想される9月以降

気になるのは、何度か取り上げているアメリカの利上げですね。

市場では既に今年中の利上げを織り込み始めています。利上げをした
ことによる為替の動向は、実のところ「不明」です。

ドル金利が上昇すれば金利差から円安ドル高が進むはずで、さらなる
日本株高も期待できますが、期待を織り込みすぎて下落する、なんて
パターンもあり。

為替動向には要注意といわざるを得ません。

 

ただ、どうなるにしろ予想されるのは、僕が思うに黒田バズーカ第3弾
はおそらく「ない」であろうという事。

アメリカの利上げが実際に行われ、それが今後も金利正常化に向けて
進むだろうと予測がつけば、中長期的には金利差によるドル円相場の
上昇は間違いない。

そんな素人でも容易に予想できるような事象があるのに追加金融緩和
をすればどうなるかなど、言うまでもない話。

政府も日銀も、そしてアメリカも、それは望まないでしょう。

 

かといって日本経済はまだまだ金融緩和を縮小できる地合いではない。

金融緩和の出口を考える段階にはないと、黒田日銀総裁自身が会見で
発言しています。

つまり、少なくとも金融政策については今後しばらくの間、現状維持
が続くのではなかろうかと僕は予想しています。

 

2015年後半は「虎視眈々」

現状維持の政策が続くという事は、年間80兆円のマネタリーベースの
増加が続くという事。

それはつまり、株式市場へも不動産(REIT)市場へも資金注入が続く
ことを意味していて。

投資家にとっては、安心して投資に望める地合いが続くのではないか
と考えています。

 

融資環境も、これまで以上に収益不動産に対する融資を積極的に実行
してくれる金融機関が増えるかもしれません。

日銀が国債買い入れを続け、日本国債の金利を抑制し続けるならば、
民間金融機関は国債以外に利益を上げる道を探さなければいけません。

その中心は、個人・企業への貸し出しに他ならない。

元々、不動産神話の根強い日本です。日銀が不動産市場へ資金を注入
するとなれば、収益不動産への期待感は更に高まります。

 

現に、地銀レベルで収益不動産に対する融資姿勢が強まっている銀行
が確実に増えています。

不動産といえば某銀行ですが、最近は顧客が奪われ気味でかなり焦り
を見せているようで、一部厳しくなった面もあるものの、一定条件を
クリアしていれば出してくれる融資金額が相当に上がっています。

購入資金の融資には及び腰でも借り換えであれば極めて積極的な姿勢
を示している地銀もたくさんありますね。

 

2015年も後半に突入していますが、少なくとも2016年度内までならば
収益不動産を購入するに悪くない環境が続くのでは、と感じています。

もちろん、不動産投資は長期投資ですので、更に先を見通した物件を
探さなければいけませんが。

もう遅いんじゃないか、今からでは稼げないんじゃないか、なんて事
を考える必要はなさそうです。

僕も株式への投資を進めながらも資金を更に増やしつつ、虎視眈々と
物件の購入チャンスを狙いたいと思います。

 

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