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不動産投資もビジネスの世界でして。
まあ、色々とトラブルがあるものです。とはいっても別に今回の話は
僕が不動産投資でトラブルを抱えた、というものではないのですが。
別の事例から思ったことを記事にして、教訓を得ようとの内容です。
日本人らしさとして、トラブルを避けるために「なあなあ」で済ませ
ようとの気質があります。
お互い様、とも言うべきでしょうか。良くいえば非常に前向き、責任
の所在を徹底的に追及してもお互いしこりが残るだけだからと曖昧に
して(棚上げ)、目の前の問題を解決しようとする性質。
理解できるもの同士であれば和を保ちながら穏便に物事を進められる
非常に効率的な手段ですが。
そうでない場合、泥沼へと嵌る可能性を秘めています。
戦後日本が陥っている国際的衝突は、ほぼ全てこれら日本人的気質を
他国へ押し付けようとしたからといっても過言ではありません。
日本として言いたい事はあるけれども、我慢して曖昧にしてあげれば
相手も譲歩してくれるだろう、と。
問題発覚当時に明確にしておかなかったが為、今になって掘り返され
屁理屈・捏造によって問題が再燃してしまっている。
相手は悪意を持ってやっているかもしれなかったのですから、それを
敏感に感じ取って毅然とした態度ではっきりと日本の立場を言うべき
でした。
今はだいぶ改善されてきましたが、日本の外交下手は国益を損ねすぎ
でしょう。これは国民への裏切りです。
と、それは極端な例ですが。
日常的にも、このようなトラブルのケースは少なくありません。
押せば受け入れる日本人ではいけない
日本にも欧米文化が随分と浸透していて、日本人の考え方や行動も昔
と比べてかなり違ったものとなっているのだと思います。欧米だけで
なく、様々な国際色が日本に混ざっている。
それが良いことか悪いことかはともかく、時代の必然。私たちは受け
入れて対応をせざるを得ません。
ただ、根底に流れる日本人の血にもまた抗いがたく、齟齬が生まれて
しまっています。
日本人の感覚では「やくざの手口」である方法が、時に外国文化では
当たり前だったりします。
いちゃもんをつけて強い物言いをし、我を通す、とか。
難しいのは私たちがいちゃもんであると感じていても、相手が悪意を
持って因縁をつけているのか、それとも相手は自分が絶対正義である
と信じているのかが分からない部分。
日本人が責任を曖昧に終わらそうとするのは、お互いが後者である時
水掛け論にしかならないため、円満解決を得るべく自然とそのような
行動を取るようになったのではないかと思うのですが。
はっきり言って、相手に悪意があった場合に非常に弱い。
日本人は強く言われてしまうと一歩下がってしまうんです。これが、
ビジネスにおいては結構危ない。
一方的に損失を負わされてしまう事態に繋がります。
強い「言葉」に負けず状況把握から
僕が最近経験したトラブルは、とある学会より会費を払っていない為
除名にします、との連絡があった事。
僕の記憶では数年前に退会届を出している。相手は年会費を滞納して
いるから除名にする、許してやるから3年分早く支払え、と。
この例では、相手に悪意はありません。
除名、などという強い言葉を使われるとそれだけでたじろいでしまい
たくなりますね。
まあこの場合、僕は放置をしても会誌に一度「除名処分者」リストに
掲載されるだけで全く何の痛みもありませんし、放っておいてもいい
のですが。
関係各位に迷惑が掛からないようにと思って、最後に会費をしっかり
納めて退会届を出したにも関わらず今になってこんな話を切り出され、
どうなってるんだと思いましたので、ちょっと交渉しました。
結果、学会側のご好意もあったのだろうと思いますが、無事こちらの
主張を認めて下さいまして、事なきを得ています。
この事例でも、強い物言いに負けてうっかり払ってしまうと、一方的
に損をしてしまいます。
かといってそのままに曖昧にしてしまうと、あとでどのような因縁を
つけられるか分かったものではない。いえ、この場合は流石になにも
ないと思いますけれど。
こちらとしては退会届を提出した証拠は出せない。相手側にも退会届
が提出されたとの証拠はない。
裁判であれば圧倒的に不利な条件ですが。
相手側にも「一切漏れなく事務処理をしている」との証拠がない以上、
僕としてもはいそうですかと納得する訳にもいかない。
このような状況の時に、いかにして自分に有利となるような結論へと
話し合いを持っていくかの能力は、ビジネスにおいて重要である、と
僕は思います。
もちろん本来はこのような事態にならぬよう、全て文書化して明確な
証拠を残しておくのが最重要ではありますが。
柔らかくひっくり返すべし
結局、こちらとしてもやっているのは相手と同じ手段でしかないので
あまり褒められたものではありません。
対応を間違うと、最終的には裁判沙汰になってもおかしくない。
言い方一つで結果が全く違うものになります。裁判になっては手間も
時間もお金も無駄になりますので、なるべく避けたい。
水掛け論が発生してしまった際に、いかにして円満解決へ通じる道筋
を立てられるかに、交渉の実力が試されると言っていいでしょう。
世の中には話が全く通じない相手もいますので、どうにもならない事
もあるものですが……。
けれども、一方的に要求を受け入れてしまうには今の時代デメリット
が大きすぎます。一歩引くと更に相手は踏み込んでくると思った方が
いい。
一歩も引かないぞ、との態度では裁判沙汰が増えてしまいますので、
ある程度の柔軟性は見せた方が良いと思いますが。
相手に「一筋縄ではいかないかも、面倒そうだ」とは思わせるような
振る舞いをして牽制する程度には気持ちを強く持つようお勧めします。
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