医学部入試問題の本質を避ける文科省とマスコミは信頼に値しない

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文部科学省の官僚が起こした東京医科大学の不正入試事件が話題に
上がったのは記憶に新しいところ。

僕も医師の端くれですから、一応こうした報道には目を通している
のですけれども、まあ何というか、色々と違和感を覚えます。

下手に扱うと炎上しかねない話題ですので、あまり触れないように
してきたのですが、他にネタも思いつきませんでしたので少しだけ
取り扱ってみようかと。

 

一番感じる違和感は、官僚という公的な権力を持つ人間による裏口
入学が問題であったはずなのに、いつの間にか男女差別等の問題に
すり替えられてしまったという点。

そして一番の不正の大本であった文科省が我に正義ありと「医学部」
だけを攻撃していること。

両方同時にしっかり取り上げていくなら分かりますが、文部科学省
の汚職事件についてはすっかり報道されなくなってしまいました。

こうした話題や問題のすり替えはよく行われる手法ですが、こうも
あからさまであると笑いが出てしまいます。既存メディアが信用に
値しないのをよりはっきりと認識できました。

もちろん文科省も。どうやら医師という職業は攻撃をしやすいよう
で、昔から官僚は隠したい事があると医師叩きをすぐ始めます。

 

さて、今注目されているのは医学部入試で男性の合格者が女性より
意図的に多く設定されている、といった点です。

合格者の選定に当たって男性と女性で差がついているのは確かな話
と思います。こうした状況が、受験生の能力とは関係ないところで
操作されているとしたら不満や批判が上がって当然でしょう。

かくいう僕の母校も報道に名前が上がりました。

 

何らかの調整が行われているのは確かだろうと思います。具体的な
事実は一切僕は知りませんので、そこには触れられません。

噂レベルで、親が卒業生だと受かりやすいとかそうした話を聞いた
ことはあります。確かに僕の父も同大学出身です。

しかし、一方で大学の関係者の息子さんが不合格になり浪人をして
いました。どうも一次試験は実力で通らなければならないようです。

医学部受験は筆記試験だけではありませんからね。面接、小論文、
そして書類選考と、大学によって評価方法や何を重視するかは様々
でしょう。

 

ネットニュースのコメント欄を見ると様々な意見を拝見しますが、
一番の問題点からは皆、目を逸らしているんですよね。

結局、こうした事態を招いている最大の要因はカネである、という
点に。

くだらない議論内容にあくびが出ます。

本質から目を逸らした議論に失笑

僕としては、私立大学なら評価方法は自由に決めていいと思います
し、評価方法を公開する義務なんて無いと思います。

問題であったのは「官僚の息子の筆記試験に加点」していた事で、
合格者の偏りは本質とはまるで違います。

もし一次試験の際に女性だから減点とか男性だから加点とかをして
いたなら問題ですが、恐らくそれはあり得ないでしょう。

何しろ、筆記試験である一次試験は、募集枠に対して大量の合格者
が出るのですから。

 

医学部を受験した経験があれば誰でも知っている話かと思いますが、
私立医学部の合格倍率は20倍とか30倍とかがザラです。最近は僕が
受験した時よりも倍率が相当上がっていますね。

ただ、一次試験合格率はそこまで狭き門ではありません。大体4倍、
5倍程度ではないでしょうか。

2000人受験したら、500人くらいは一次試験(筆記試験)合格です。
なお、大学によって合格者数は違うと思います。

 

何故こうなるかといえば、優秀な上位合格者は国立大学やより人気
のある別の大学に受かってしまい、入学を辞退してしまうため。

僕の母校も、東大の滑り止め、と言われていました。一部、東大を
落ちてしまった人だけが正規合格者として残っていました。

筆記試験の合格者数がこれだけいれば、わざわざ男性に加点したり
女性に減点したりして調整する必要なんてどこにもありません。

 

二次試験が小論文、面接、書類選考となれば、後は大学側の自由だ
と僕は感じます。そもそも正誤が明確でない内容ですから、採点を
する人間によって差が出るのは避けがたく。

大学受験時の筆記試験で正答率が高い人間が優秀な医師として育つ
とも限らない現実もあって、それぞれの大学が「こうあるべき」と
思う層の合格者を増やすのは、別におかしな話とは思えません。

採点マニュアルに男女で差別をするような記載がされていたならば
大きな問題ですけれども。

その枠組みを公開するかどうかは、それぞれの大学の判断次第かと。
公開して信頼性の高いところだと示すもよし、非公開を貫くもよし。
どちらもメリット、デメリットあるでしょう。

 

ただ、ネットで一部意見が出ているような「男性何名、女性何名の
募集である」との公表は違法である可能性がないでしょうか?

男女雇用機会均等法ではそうした募集方法は違法である、と明確に
されています。受験でも同じような判断がされる可能性が高い。

どのような形にしても、何らかの致命的な弊害が出るか、こうした
差別だの区別だのといった批判がでるかのどちらかであるのなら、
今までの形でいるしかない、が現時点の対応と思います。

 

ですが、根本的にそうなった問題は、前述したようにカネの問題
過ぎません。

その本質的な議論が、ネットのコメントでも全くされていない以上、
当該問題は解決不能であるとしか言いようがありません。

 

語り始めるといくらでも話ができてしまうこのネタに、興味のある
人はいるのでしょうか。

反応があれば次回に続きます。

 

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