不動産投資のスタート前から検討しておくべき相続に関すること

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相続について、30歳代で真剣に考えている方はあまりいないと
思うのですが。

30歳代というのは、親世代の若さと健康が失われつつある時代
であり、そろそろ向き合わなければいけない時期で。

両親がその辺りまでしっかりと考え、準備をしている恵まれた
人であるなら何一つ悩む必要はありません。また相続するほど
の財産が無い場合も同じく気楽に構えていられます。

単純にマイナス(要は借金を抱えている)なだけであるならば
それもまた相続放棄をするだけで終了ですので、誤った処理を
したりしなければ何も問題はないでしょう。

 

が、親が家業をしていたりすると、そうはいきません。

自分が育った自営の店をどうするかは、結構切実な問題です。

相続財産がプラスであっても事業を継承するとなるとプラスと
なるかは分かりません。逆に相続財産がマイナスであっても、
事業がうまくいけばプラスに持っていけるでしょう。

事業が絡むと相続財産の評価が極めてしにくいし、継承をする
人物によっても変化してきます。

評価をしにくいということは、相続人が複数いる場合の分与の
不平等にも繋がります。

事業に関わる財産を全て事業の継承者に相続をするとしたら、
それはそれで不満を訴える人が出てくるでしょう。

例え継承者以外は全く活用する事ができない事業用資産でも、
お金に換算できてしまう時点で不平等は生まれます。

 

逆に金額で平等に割ったとしても、換金性や実用性の面で不満
が出るもの。

売るにも売れない、活用するにもできないような田舎の土地を
貰うのと、評価額分現金を貰うのとでどちらがいいでしょうか?

換金できないけれども相続税評価額が高いものを相続すると、
相続税の支払いにも困ってしまうかもしれません。

 

大きな相続財産が残る家は、大概が何らかの自営業をしている
ものです。事業用に多額の融資を受けているケースも多くあり、
遺言が残されていない場合は一大事件になり得ます。

親がどのように考えているのか、30歳代のうちに、まだ両親が
しっかりした判断力を持っているうちによく聞き、相談をして
おいた方がいいかもしれません。

事前の予防措置が、相続問題を回避するためには何よりも重要
です。

30歳代から徐々に身体の変調を感じることもありませんか?

保険に入っていれば安心?

加えて、多額の融資を受けて不動産投資を行っている私たちに
とっては、相続問題は他人事ではありません

もしも収益不動産の所有者が事故や病気で突然死亡でもすれば、
相続人には大きな問題が突如発生する事になります。

子供がおらず大切な相続人がいないのであればまだしも、子供
が複数いたりするなら、もしもの時にどうするべきかの指針
今のうちに立てておいた方がいいように感じます。

 

将来的にはいいんです。

個人的な考えでいえば、平均寿命くらいまで生きるとすると、
それまでに借金は無くなるように行動しますし。

それ以前、子供たちが30歳代になる頃までに財産の相続などに
頼らずとも独り立ちできるように仕立て上げ、資金援助その他
頼られても自分で何とかさせるつもりで。

最悪相続で揉めそうな雰囲気の兄弟姉妹関係になるようならば
財産は全て寄付してしまうか、くらいの気持ちですから。

 

しかしそれは当面先の話。僕の資産形成、資産運用はこれから
長い年月に渡って続きます。

その途中で何かあったとしたら、どうするのか。この部分を、
不動産投資をやっている人間は本当真剣に考えておかなければ
いけないのではないかと。

 

人によって状況は異なっていると思います。融資全額が団信で
カバーされる方、一部残ってしまう方、僕のように団信に加入
していない方。様々です。

団信で全額カバーされるから安心かといえば、今度は相続税の
問題が発生しますのでそう簡単な話ではありませんし、投資用
不動産の相続をして苦労をしている人は少なくない。

一切保険に入っていないとしても、ちゃんと相続に備えて準備
をしておけば残された家族は安心して暮らせたりもします。

 

果たしてその差はなんなのでしょうか。

 

大切なのは相続人の育成

結局のところ、人をしっかりと育てられているかどうか、また
自分の考えを明確に伝えられているかどうかが重要である、と
僕は感じています。

 

時々、配偶者に秘密で不動産投資をされている方を見かけます。
もしもご本人が亡くなられたとして、よく分からない賃貸事業
が残されたらどうでしょうか。

配偶者のキャラクターによりけりですが、前述のように困って
しまったり、様々な支払いに追われるだけで残した財産により
不幸になる可能性は否定できません。

少なくとも相続の中心人物となるであろう人間には、普段から
経営に関わって貰い、大まかにでも全貌を理解させておくべき
ではないでしょうか。

 

細かいことは全てノートに書き残しておくのも大切です。

メールや電子機器で全てのやり取りを行うと、紛失したり開く
事ができなくなったり、はたまた存在を忘れられたりするかも
しれません。

ノートであれば燃えなければ安心です。遺品整理でも発見され
やすいでしょう。更新が面倒なのが難点ですが、その辺は工夫
次第かと思います。

 

たとえ大きな融資が残ってしまっても、逆に相続税が発生する
リスクは無くなりますから、資金繰りは楽かもしれません。

健在の頃から経営に関わってもらって、金融機関の担当さん等
とも日ごろから顔を合わせるようにしておけば、金融機関にも
安心していただけて、面倒事は起こりにくくなるはずです。

 

資産やお金を遺すより、経験や考えを遺してあげられるよう、
今のうちから対策をして下さい。

そうすればより安心して不動産投資に取り組め、経営は更なる
改善を見せるのではないでしょうか。

 

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