凡人を自覚する人が自身の価値を総合的に高めるために必要な考え方【1】

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農協改革が大きく進展しています。

僕は農家とは全く縁がありませんが、農産品と縁を持たずに生活する
ことができる人間は日本には存在しません。

農協改革が市場にどのような変化をもたらすか、農家の生活に好影響
を与えるかそれとも悪影響を与えるかはまだ分かりません。

しかし、政府に何らかの想定があって改革を断行しようとしている、
力強い意思は伝わってきます。

 

それが本当に日本のためになるのかどうかは、同じく分かりません。

何が「日本のため」であるかは、主義主張が異なるならば180度違って
いることも珍しくありませんので、政治争いや主義主張の論争をする
場でないのにそこに注目するのは無意味です。

私たちにとって真に重要であるのは政府が何を考えているかではなく、
政府が何をやろうとしているのか。

そして今後どのような変化が継続的に現れるか、です。

岩盤規制と言われた農業の改革に着手する理由がTPPにあるであろう事
は間違いありません。

ほとんど報道をされていませんが同じく岩盤規制と言われている医療
でも新型法人の設立が進んでおり、今後日本の医療がどのようになる
かは全く不透明です。

医療現場で仕事をする人間としては、憂慮せざるを得ない。

 

今後、2015年から2016年に掛けて、これまでにないいくつもの大きな
変化が日本に訪れると思われます。

私たち庶民に影響を及ぼすものも少なくないでしょう。

それに抵抗をする方々が、動乱を起こすかもしれません。自分、及び
家族を守るために、これまでよりも注意を払わなければいけない。

私たちは、いったいどのような準備をしておけばいいでしょうか。

 

まずは金銭的依存体質からの脱出

これまで繰り返してきた通り、一つの収入源や立場に依存しきること
から脱しておくことは最重要です。

僕は医師ですら、そう遠くない未来に厳しい格差のある世界へと変貌
するだろうと考えています。歯科がそうであったように。

 

規制改革あるなし関係なく、この先の人口動態を見れば明らかです。
今後20年間は逆に仕事が多すぎて大変な時代へと突入しますが、以降
については確実に患者数が減っていきます。

医療は需要が無くなることはありませんが、新たな需要を掘り起こす
こともほとんどできない。更には単価もいじれないとなると、人口の
減少に伴い市場が縮小するのは目に見えている。

医師でも看護師でもその他のコメディカルでも、社会的な立場は低く
なり続けることでしょう。

 

医師でも失業する時代が、そう遠くないうちに来るんです。たかだか
20歳代半ばの人間が、勉強ができるというだけで国家から与えられる
免許証にあぐらをかいている場合ではない。

失業しなかったとしても、市場が縮小すれば収入が減少するのは当然
のこと。

今の収入を維持したいのであれば、本業から期待できないなら他から
得る手段を考えざるを得ない。

 

副業をしてでも、家族と協力してでもいいので、本業以外から収入を
得られる環境を早いうちから構築しておくのが賢いのではないか、と
僕は感じます。

と、ここまでは今までと同じ話。僕は投資事業、二つを本業に追加
して「収入の3つの柱」を構築しています。

天才的な才能があったら人生楽しいでしょうか。

自分は何者であるのかを見失わない

加えて、本業をより突き詰める必要もあります。

先ほど歯科の例を出しました。歯科が、格差のある社会へと変貌して
しまっている、と。

 

時々、歯科はワーキングプア化しているとの意見を聞きます。一部で
それは事実でしょう。

ですがそれとは裏腹にものすごく稼いでいる方もいます。

歯科の貧困のニュースが流れる脇で、歯科医師が脱税にて逮捕される
ニュースを見たことがあります。年収は、1億円を超えていたそうで。
それも開業ではなく、勤務歯科医です。

 

それほどに腕の立つ方だったのでしょう。複数の歯科病院で数多くの
手術を行い、報酬を得ていたのだと思います。

優秀な、技術のある歯科医に多額の報酬が払われるのは当然のこと。

そう、歯科の世界は総貧困化を起こしたのではなく、格差が拡大した
だけに過ぎない。歯科医として平凡であるか、非凡であるかの差で、
収入が変わる時代へと変化したんです。

 

自身を、技術を磨き上げることで、どのような世界でも生き残ること
は可能です。それどころかより裕福になることも。

弁護士でもそうでしょう。どこにも雇ってもらえない若手がいれば、
事務所を開いて大成功する人もいる。

税理士でも、公認会計士でも、建築士でも、どんな世界でも同様。

 

医師、医療者も、その仲間入りをすることになるだけです。医師だけ
が特別な存在であるなど、誰が決めたでしょうか?

医療教育の水準が上がるほどに、平均的な能力しかない医療者の立場
は平凡なものになっていくでしょう。

より専門性の高い知識、技術を持っているものが、この先の日本では
求められているんです。

 

年齢や才能の壁は……

とはいえ、知識や技術を向上させようと思っても年齢が上がれば習得
は難しくなりますし、そもそも才能の限界を迎える方が先かも知れず。

そこまでいくと、凡人は諦めるしかないじゃないか、と感じてしまう
ところがありそうです。

さて、いかがでしょうか。

 

次回へ続きます。

 

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  1. ストイックな考え方で素晴らしいと思いました。どんなに恵まれている環境にいようとも、常に上を求める姿勢は成功の秘訣ですよね。

      • きりのき
      • 2015年 3月14日

      確かに、僕は色々と環境的には恵まれている方だと思います。
      苦労されている方が多い中、非常に申し訳ないことではありますが……。

      しかしいくら恵まれた環境にいても、それを活かす方法を知り、行動を
      しなければ宝の持ち腐れです。せっかくあるものなのだから、できるだけ
      有効活用しようと考えた結果、今の僕が出来上がりました。

      「年月」も大切な要素ですから、今の境遇に不満を抱えている方は少しでも
      早く目を覚まし、行動を開始していただきたいと思っています。

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