イギリスのEU離脱問題で金融市場は混乱中【2】

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いつも応援ありがとうございます。



 

続きです。

前回はイギリスのEU離脱国民投票の結果日本が大きな影響を受けた
理由とそれに対して今後どうしていくのが日本経済に好ましいのか、
を書きました。

 

結論からすれば、余剰資金がある人は自分の応援したい企業の株を
購入し、長期保有しましょう、というお話です。

株価が安定すれば企業も経営しやすくなりますし、生まれた利益が
国内で循環するようになれば私たちも豊かになります。内需が拡大
し、企業はより健全な経営ができるようになる。

実際はここまで単純な、都合良くいく話ではありませんけれども、
国内からの投資資金が増えれば日本経済に好影響を与えるのは確実。

 

どんな形でもいいと思います。個人で投資をしても投資信託の様な
商品を介してでも、定期預金や保険などの商品を介してでも。

とにかく国内の資金が国内の企業へと投資されるような環境こそが、
私たちの生活を安定的に向上させる絶対条件。

新興国のように外国資本に市場を牛耳られ、生まれた富が外国へと
流出をするような環境にしてはいけません。

国内には世界でもトップクラスの預貯金があります。その一部でも
株式市場へ長期投資資金として投じられれば。

日本経済の復活は、案外難しくないのではないでしょうか。

特にこれから来る世界的な経済混乱期に乗じて飛躍できれば、再び
ジャパンアズナンバーワンと呼ばれた頃のように夢や希望の持てる
国へとできるかもしれない。

 

別に国としての力が強ければいいとは全く思いませんけれど、長く
続く日本経済の暗い雰囲気を脱し、好景気の日本であって欲しいと
思っています。

恐らく僕は今後も人生のほとんどの時間を日本で過ごしますから。

EU離脱問題も、ちょっと目を離すと景色がガラッと変わっています。

混乱が複雑化するEU

さて、ではイギリスを始めとした欧州は今後一体どうなるでしょう。

当のイギリスはキャメロン首相が辞任の意思を示し、政治的混乱期
に突入しています。

 

2014年にスコットランドの独立の是非を問うた住民投票が行われ、
既に英連邦の和は乱れつつありましたが、今回のEU離脱派の勝利が
スコットランド独立の話も蒸し返し、他も騒がしくなっています。

イギリスは歴史を紐解いてみると舌が何枚あるのか分からない国家
ですので、報道を見聞きするだけでは真実が全く見えませんが。

ポンドの暴落、株価の暴落で、経済の縮小が起こっているのだけは
間違いありません。

 

イギリスは兼ねてから財政問題で揺れており、経済縮小が財政破綻
の引き金にならなければいいのですが。

もし英連邦の分裂なんてなれば何もしなければ確実に破綻ですし、
何をするかとなれば下手をすれば内戦でしょう。

あくまで可能性であり、流石にそこまでのことにはならないだろう
とは思いますが、絶対に無い話ではありません。

EUと決別したいと過半数の国民が思う程に不満が溜まっているのが
イギリスの実際だったのですから。

 

ではEUはどうでしょうか。

EUへの影響力の大きいイギリスが抜けたことで、ユーロは信用不安
が再燃し、市場経済も縮小傾向です。

ただでさえ、ここのところの中国経済の不振による景気後退懸念が
あったところの事件です。EUには財政問題を抱えている国も多く、
全体的にドル不足に陥っています。

そこへきてこれ以上ユーロ安となると、対外債務を払いきれない国、
要するにデフォルトをする国が出てくる可能性が否定できない。

 

2015年にギリシャの財政問題で大騒ぎとなったのを忘れてはいない
でしょう。

最近はすっかり報道されなくなりましたが、現在はどうなっている
のかというと何も解決していません。

7月にはギリシャの資金が底を尽くとも言われており、ギリシャの
財政問題はいつ再燃してもおかしくない。

 

国家財政としては極めて健全に見えるドイツも実際にはドイツ銀行
が帳尻あわせをしているだけであるとの見方が強まっています。

実際にドイツ銀行は75兆ドルものデリバティブ取引残高があります。
もしEU諸国のどこかで財政破綻が起ころうものなら、ドイツ銀行は
途端に経営破綻するでしょう。

フォルクスワーゲン問題も依然として沈静化していません。製造業
が強いドイツにとってユーロ安は強力な味方であり、必ずしも景気
に悪影響であるとはいいませんが……。

ユーロ安により欧州の購買力が落ちて、中国経済に致命傷を与える
可能性もあり、状況はあまりにも複雑化しています。

 

金融リテラシー向上を

正直なところ欧州は位置的にも文化的にも遠すぎて、日本国内での
報道を聞いているだけでは様子がよく分かりません。

参議院選挙、及び東京都知事選があり、どうしてもそちらへ注目が
集まってしまいますので、より情報は少なくなります。

欧州からすれば年号が歴史の教科書に載るような事態に陥っており、
その雰囲気は極めて緊迫しているのだと思いますけれども。

 

まあでもその遠さが、日本にとってはラッキーでした。

当日こそ市場の反応は大きく、急激な円高株安となりましたけれど
その後は落ち着いたもの。

まだまだ何が起こるか分からず油断はできませんが、このピンチを
チャンスにできれば景気回復は夢ではありません。

 

その為には、日本人一人ひとりが金融リテラシーを向上させる必要
があります。少なくとも投資に興味があるのであれば、より正確な
深い知識を身につけるべきです。

そしてぜひ、自分なりのポートフォリオを持って長期投資に望んで
頂けると、将来自分に還元されてくるのではないでしょうか。

 

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