為替市場の潮目が変化? 世情に思考を巡らし、自己を磨く材料にしよう。

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また徐々に円安方向へと動き出しています。個人的には予想通りと
いった(長期的にみて)ところ。短期的な動きは完全にランダムと
思っていますので、短期的に利益を出したとかではありませんが。

為替の動きで最も重要なのは「政府や日銀の姿勢」であると思って
います。そもそも貨幣制度自体が政府と中央銀行により支配されて
いるものですので、当然といえば当然の話。

その貨幣制度を支える二つの機関のリーダーが、金融政策に対して
どのような思想にあるかは極めて重要です。為替動向の方向性は、
リーダーによって決定されるといっても過言ではないでしょう。

これは日本に限った話ではありません。

 

今注目されているのはFRB、米連邦準備制度理事会の金利に対する
動向です。米国が利上げをするかどうかの思惑が、世界の為替動向
を左右しています。

現在のFRB議長はイエレン氏。彼女がどのような発言をするのか、
世界中の政治家や投資家、事業家が見守っています。

議長とはいえ、政策の決定は議会での多数決。どうして議長の発言
がそこまで重要視されるのでしょうか?

議長のバックグラウンドに何があるか、を想像すれば理解が早い。

金融政策を決定する議会の長に選ばれるには、それに相応しい支持
を得る必要があります。どのような思想の下にあって、それを誰が
支持しているのか?

議長の背後には多数の実力者たちの影があり、それは議会全体にも
強い影響力を与えます。

FRB議長の発言にはそのバックグラウンドの意思が繁栄されている。
だからこそ、FRB議長の思想や発言は注目される訳ですね。

 

トップの背後に誰がいるのかをはっきり知ることはできません。

しかし日頃の発言内容やこれまでの政策方向性、また緊密な政治家
や政党がどうであるかを調べれば、トップの思想くらいは把握可能
ではないでしょうか。

前FRB議長であるバーナンキ氏など、会見で挨拶をしただけで為替
を揺り動かしました。これは笑い話ですが、それだけトップの発言
には世界中が注目をしているとの証拠。

少なくとも長期的な為替の方向性については、中央銀行の長官など
金融政策を決定する機関のトップに委ねられているのだと断じても
言い過ぎではないように思います。

考えることは自分を大きく成長させます。

日本の金融政策の背景は?

そのような視点で現在の日本銀行の長である黒田総裁を見てみると
どうでしょうか。

黒田総裁は着任時よりデフレ解消インフレターゲット2%を目標
に金融政策を推し進めています。

副総裁にも同じ方向性の思想の持ち主である岩田氏が就任しており、
黒田体制に方向性のブレはありません。

 

勿論、日銀の金融政策決定会合は民主的主義の下に意思決定されて
いますので、黒田総裁の独裁で決まる訳ではない。

けれども、黒田総裁も、その背景にいる人々も、その一致した思想
の通りに金融政策が決まるよう、尽力を尽くすはず。

結局のところ、黒田総裁の思想通りに進む可能性は極めて高い。

 

では黒田総裁の背景に誰が潜むかというと。

全体像は全く知り得ませんが、少なくとも安倍政権が強い影響力を
与えているのは間違いないでしょう。

日銀は政府とは独立した決定権を持つ機関ですが、政府の一機関で
あるのもまた間違いありません。

政治的な思惑は全く介入していないと考える方が不自然です。

 

安倍総理も日本のデフレ脱却に関しては強い意志を見せています。
デフレ下の経済縮小が是正されなければ日本政府の財政問題も日本
経済の行く末も暗いままであると考えている為。

となればどのような方向性になるか?

少なくとも金融緩和はそうそう打ち切れませんし、デフレの状態が
続く限り、また過度のインフレへと突入しない限り金融緩和は維持
され、時に拡大される可能性が高い。

黒田総裁やその背景の人々がそう考えている限りは、多くの投資家
が過度の円高には行く可能性が低いし、誘導するにはリスクが高い
と考えます。

 

おかしなリスクを抱えるくらいであればインフレ期待の波に乗った
方が遥かに利益を得やすい。

今後の長期的な主要トレンドは、そのような方向となるとの様相が
強いと思われます。

トップが急に変わったり、思想に大きな変化が生まれない限りは。

 

まずは自身の能力底上げを

あくまで長期的には、という話です。何度も言うように、為替等の
短期的な動きは完全にランダムで、読めるものではありません。

ですが長期的には、中央銀行など金融政策の決定をする集団の面子
と政治の雰囲気を見れば、どのような方向性に進むかは短期の動き
よりも遥かに読みやすい。

少なくとも現時点では、デフレに戻れば更なるインフレ政策を日銀
が打ち出してくるのは間違いありませんし、少なくともデフレ圧力
が強まらないような舵取りはしてくるはずです。

 

そう考えると、現時点で何に投資するべきかは想像しやすいのでは
ないでしょうか?

一つだけ具体的に意見を申しておきますと、日銀が金融緩和の姿勢
を崩さない限り金融株には気を付けた方がいいと思われます。

金融緩和は金利の低下を伴います。金融機関が何から利益を得るか
といえば、何でしょうか。少なくとも僕は、今の時点で欲しいとは
あまり思えません。

先月の会合から、少し様相が変わっていたようにも感じますが……。

 

日銀がインフレ政策を拡大して得をする投資先。想像力を働かせて
よく検討してみて下さい。

こうして思考を巡らせる事が能力の向上を生み、成功のきっかけと
なるのだと、僕は信じて行動しています。

 

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