高額セミナーが未だに流行中。支払う前に、相手をもう一度観察するように。

この記事は3分で読めます

いつも応援ありがとうございます。



 

昨今はよほど、収入とか将来性とか言ったものに対する不安、鬱憤、
そして劣等感といったものが渦巻いているのか。

教育ビジネスのインフレーションが酷い事になっています。

情報化社会の弊害でしょうか。インターネットにより余計な情報が
入ってくるようになったため、そういった負の感情、不公平感など
を抱きやすく、増幅しやすくなっているのかもしれません。

 

スマートフォンによりインターネットと常時接続されている現代、
あらゆる活動(精神活動も含む)が他人や情報の影響を受けざるを
得なくなっていて。

ポジティブにもネガティブにも、どちらにも大きく振れやすい過敏
な社会となってしまっているのだと思います。

 

教育ビジネスはそんな土壌のもと、競争が激化する以上に需要増大
していて、通常は競争が激しくなれば安くなるはずが、逆に価格の
高騰が起こっています。

これは、教育ビジネスが「投資活動」をターゲットにしているから
です。不動産投資に人気が集まると収益不動産の価格が上昇するの
と同じ理屈。

更に、投資活動の結果得られるものが「お金」ではなくて「お金を
得る能力」であり、極めて不確実というか過度の期待を抱きやすい
ようになっていて。

より良いモノを得ようとして高いお金を自発的に払おうとする心理
が客側にあり、売る側としては極めて都合の良い市場です。

幼児教育大学ビジネスが代表的でしょう。大学なんて、奨学金と
いう名の学生ローンを背負ってまで入りたい、入らせたい人が殺到
しているのですから。

 

見合ったものを得られればいいのですが、実際にはそうでない方々
が存在するために一部で騒がれています。奨学金に対するデモなど
が起こっているのはご存知でしょう。

一言でいえばこれは「レバレッジを掛けた投資に失敗した」だけで
誰かに文句をいう筋合いはなく、いわゆる弱者救済、平等の左翼的
政治思想を掲げたい人がいるだけと思うのですけれども。

一方で教育ビジネスを「する側」に詐欺的行為が横行しているのも
また確かであり。

これから生活を、人生を変える為に頑張ろうと決意を強くする方々
は、向上心を強めるだけなく冷静に教育投資をする必要性があるか
どうかを見つめるよう心掛けた方が良いように思います。

大金を支払えると本気で思える相手と巡り合えたならそれは素晴らしい出会いです。

人間を値踏みするべし

最近、SNSで「稼ぐ方法」を高額で販売する教育ビジネスが流行を
しているようです。

この手の「稼ぐ方法」を教えるビジネスは遥か昔から存在していて、
自己啓発系とともに『怪しい』と言われる代表格なのですが。

僕は決して、この手の教育ビジネス自体を否定はしません。

 

聡かな詐欺や、ねずみ講のような法に触れるか良くてグレーゾーン
であるようなものは断固として認めません。

ですがそれ以外、所謂「正論」を述べていて行動を促すことに重点
を置いているものに関しては、詐欺的な行為であるとの認定が困難
です。

大学ビジネスもそうですよね。別に大学側は、入学して卒業すれば
良い企業に就職できて高収入になれる、などとは歌っていません。
あくまで学ぶ場と機会、空間を提供しているだけ。

「稼ぐ方法」を教える対価としてお金を取るのと大学ビジネスには
さほど大きな違いは存在しません。大学を卒業していても在籍中に
何をしてきたか、卒業後に何をするかで先は大きく違ってきます。

 

一つ注意喚起をすると、「そこまでの大金を払う必要性が目の前の
教育機会にあるのか」という部分。

自己投資に大金を支払うのは悪くありません。僕も一つのセミナー
に対して40万円ほど投じた経験があり、極めて有用で現在でも役に
立っています。

そこでしか得られない経験を多くさせて頂きました。

 

ですが、それは講演者の方についてある程度知っていて、明らかに
金額以上のメリットを持ってこれるとの確信があったから自己投資
したのであって。

SNSで話しただけの、どこの馬の骨とも分からない人間のセミナー
に果たして提示金額ほどの価値があるのか。

よくよく考えておかなければならないでしょう。直接話を繰り返し
するだけで、心理学的には相手に好意を抱きやすく。相手の評価を
過大に捉えているかもしれません。

 

お金を払うことに意味を持たせる

少なくとも不動産投資に関する知識などは、ほぼインターネット上
に公開されています。

誰かが全てをまとめて語って下さっている訳ではありませんので、
自分の頭でまとめていく必要はありますが。

それはつまり、もしお金を払うとしたら『話をまとめてくれる相手』
に対してお金を払っているだけで。知識に払っている訳ではない点
にご注意下さい。

 

相手がメンター、もっと分かりやすく言えば師匠、先生として尊敬
できる、提示された金額を払ってでもその人の話を聞くべきだ、と
思えるならば、きっと支払った以上の何かを得られます。

ですが、本当にそんな純粋な気持ちで教わりたい、と感じる人など
かなり稀なはず。

運よく出会えたとしたら、とても幸運かと思います。僕のように。

 

さて、目の前の高額セミナーや個別指導を提案している方は、どう
でしょうか?

もう一度よく考えてから、自己投資に踏み切るか決断して下さい。

 

宜しければブログランキングも応援クリックお願いします。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. ゴールを見据えなければシュートはできません。
  2. 大きな一本の木よりも小さな木がたくさんあるほうが緑化に効果がありますよね。
  3. 健康の悩みは抱えたくないものです。
  4. 施設だって立派な企業の資産、内部留保の一部です。
  5. 猫にだって遊びが必要です。
  6. 僕だってやる気のなくなる時もあります。
  1. この記事へのコメントはありません。

このサイトについて

不動産投資を中心に、金融・経済、そしてビジネスについてコラムを書いています。

きりのきについて


人気ブログランキング参加中です。お楽しみ頂けたら応援お願い致します。



楽待不動産投資新聞様にて時々コラムを書かせて頂いております。

2014年4月不動産投資を始める際に最も重要なリスクヘッジの仕方。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る