投資先を見極めるには信用を最重視して。

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昨年末に、再び東芝株が暴落をしました。時価総額がシャープを
下回るなど、株主にとっては厳しい展開が続いています。

今回の原因は不正云々ではなく、海外投資の失敗から巨額損失を
計上する見込みとなった、との報道からです。その額は数千億円
に及ぶとのことで、大きな赤字決算が予想されます。

赤字補填の為に増資されるのではないかとの思惑もあり、株価は
まさにナイアガラの滝。不正会計事件から持ち直していましたが
同水準まで落ち込む形となっています。

 

東芝も戦前最大の財閥の流れをくむ三井グループの会員会社です。
そう簡単に倒産したりはしないでしょうが、管理銘柄入りとなる
可能性はあります。

上場廃止の恐れはシャープよりよほど高いのではないでしょうか。
2015年の不正会計事件が重くのしかかっていますね。

完全に膿を出しきれれば、技術力はあるので再び浮上してくると
思われますが、このタイミングで東芝株の購入をするのならば、
数年間の塩漬けを覚悟しなければいけないでしょう。

東芝に強い思い入れのある方は、是非応援をしてあげて下さい。

僕はこのような鉄火場を底で救い上げようとするのが大好きなの
ですけれども、東芝に関してはまだ買う気が起きません。

最大の理由は、そもそもの東芝不調の発端が「不正行為」にある
からです。東芝の発表は信用できないのだと証明されている状況
では東芝に『投資』などできません。

投資をするのに信用が第一である事など、普通の投資家であれば
誰でも知っている話。

 

シャープの株は買いましたし、未だにホールドしています。別に
特別な思い入れがシャープにあったわけではありません。

単純に、シャープは何か不正をして落ち目となったのではない為。
改革が為されれば持ち直す可能性は高いと判断しました。経営を
再建できれば、後は大企業ですからね、当面安心でしょう。

改革に関しては、台湾企業である鴻海の巧みさに期待をしました。
むしろ日本企業であるままよりも海外への販路拡大には圧倒的に
強くなるだろうとの予想も込めて。

今のところは、徐々に経営再建への期待が高まっており、株価も
徐々に上昇をしています。東証二部から一部に返り咲けば多くの
投資家がシャープ株を購入するでしょう。

もしかしたらそこが売り時かもしれませんが。

 

ちなみにシャープはもう日本企業ではない、だから潰れてしまえ、
などという感情的な意見は、無意味でしょう。

そんなことを言ったら日産だって日本企業ではありません。日本
国内に外資企業で素晴らしいサービスを展開しているところなど
多数存在します。

シャープの製品が好きではないとしたら、企業の国籍問題は関係
ありませんし。僕も中国企業を積極的に信用しませんが、それと
シャープは何の関係もないですから。

あくまで、企業としての今後に信用をおけた分だけお金を投じた
に過ぎません。もっとも、外資は凋落も早いのでさほど長期所有
するつもりはなく、雰囲気を読み売却する予定でいます。

画像はナイアガラの滝ではありません。

信用の構築には繰り返しが必要

対して東芝の苦難はこれからです。経営再建のために、かなりの
事業を売却してしまっています。

東芝のバランスシートはかなり縮小しており、原発建設など主要
な事業もまだまだ苦戦が見込まれています。

有利に働きそうな外部要因も2017年には色々とでてきそうですが、
それは東芝が信用できるかどうかとは全く関係が無く。東芝株を
長期保有する理由を見いだせない状況が続きそうです。

 

僕も東芝製のノートパソコンや洗濯機などを使っていて、とても
良い製品であると思っているだけに、極めて残念。

もしも膿を出し切れそうな雰囲気を感じ、その時点で株価が底値
に近そうならば、株式へと回せる資金があったら購入をするかも
しれませんが、当面は様子見します。

信用が第一です。僕はまだ、東芝のことが信用できません。

 

投資をする際には、投資先がどれ程信用できるかが極めて重要と
なります。相手の信用度が自分の基準を満たさなかったならば、
たとえどれ程期待ができそうでも僕は買いません。

太陽光発電や風力発電などのお話も何度か頂いた経験があります
けれども、どうしても発電事業の将来も、販売会社も信用できず
話は全て立ち消えています。

相手も繰り返し勧誘してこないところを見ると、僕のことを信用
できなかったか、それとも会社自体が消えてしまったか。いずれ
にしろ、共にビジネスができる環境にはなかった、と。

 

信用とは、繰り返し接触する中で相手を見極める事で生まれます。
信頼関係は、信用する相手に自分が何者であるかを繰り返し見せ
つける事で生まれます。

強い信頼関係を築けるパートナーを見つけるには、まず自分から
信用のできそうな相手を探し出し、実際に信用できるまで接触を
続けなければいけません。

どのような形での接触でも構いません。シャープや東芝といった
企業となら製品を繰り返し使うでもいいですし、個人とであれば
何度も面会する、メールなどのやり取りをするのが簡単です。

 

最終的に己の眼力が大切となるのは変わりませんが、何度も話を
すれば相手がどのような人物かは徐々に分かってくるでしょう。

恐れず、接触を繰り返して下さい。こんなにたくさんの人がいる
のですから、相性が良く信用における人物は必ず見つかります。

 

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