生活保護について不動産投資家の視点から考える【1】

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いつも応援ありがとうございます。



 

現在、生活保護についてかなりの議論が重ねられています。

ネット上では厳しい意見が散見されるのをご存知の方も多いのでは
ないでしょうか。

 

衣食住のうちの住を取り扱う不動産投資において、生活保護受給者
と関わることはかなり多いです。

中には、生活保護専門で入居者を集められている事業者もいます。

 

僕も医療に携わるものですので、生活保護の方と接する機会は一般
の方よりも遥かに多いと思います。

その経験の中、生活保護の是非については色々なことを思いました。

そして現在では、生活保護受給者の方々に対してかなり寛容な考え
を持つようになっています。

一時期は今のネットの意見と同じく、厳しい視線を送ってしまって
いたこともありましたが、反省しています。

心の狭い人間でした。それは自分のステージを低くし運を悪くする
狭量な考え方であったと思います。

 

ただ、制度的にはより厳格であるべきとも思います。現在の運用は
あまりにも緩く、適切でない。

適切でないが故に、本当に生活保護を必要としている人々への配慮
が不十分となってしまっていて、その社会的機能を十分に果たす事
ができていないと考えます。

 

異論も多くあると思いますが、僕なりの考え方を書いていきます。

不動産投資をするならば生活保護受給者と接する機会は多くなる為、
自分自身のスタンスをきっちりさせておくべきと思いますし、誤解
をしているようであれば訂正しておくべきです。

これを機に、生活保護について深く考えて頂けると幸いです。

生活保護受給者にとっては冬の時代が来るのでしょうか?

生活保護は先進国として絶対必要な制度

日本の生活保護は素晴らしい制度となっていると思います。

弱者を支援するのは人として当然のことで、その究極形とも言える
ものが生活保護でしょう。

何しろ日本国憲法第25条に以下のように書いてあります。

すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生
の向上及び増進に努めなければならない。

生活保護はこの日本国憲法第25条を遵守するために存在すると言って
間違いありません。

憲法に書かれていることは日本において絶対です。生活保護受給者は
正当な権利の元に保護を受けているだけであり、それを非難したり、
差別的な考えを持つことは間違っています。

と、ここまでは誰でも理解されていることと思います。

 

厳しい意見が出るのもよく理解できる

生活保護に対して厳しい意見が出回るのも分かります。

デフレが続いた日本では、生活保護以下の賃金で生活をしている人も
決して少なくはありません。

生活保護を不正に受給している人間が逮捕される事件は後を絶たない。

生活保護受給者が朝からパチンコ屋に並んでいたり、無駄遣いする様
を目撃したことが無い方はいないでしょう。

うつ病と診断されて生活保護を受給されていても、本当にうつ病か、
それとも怠け者なだけであるかを明確に判別する方法はありません。

 

国の借金が1000兆円を超えた、赤字国債の発行額が過去最高を更新、
などといった報道が相次ぐ中、我々の血税を無駄遣いするんじゃない。

生活保護費が少しでも削られれば生存権の侵害だ、憲法違反だと言い
弁護士を連れて大騒ぎしやがって。

そもそも外国人に対して生活保護を支給するのは憲法違反じゃないか、
外国人は国民じゃない。

 

はい、全ての意見が理解できます。感情論というだけでなく、合理的
で納得のいく意見ばかりです。

それでも。それでも、生活保護は必要ですし、ある程度寛容的に運用
をされるべきであると思っています。

もっとも、不正受給については断じて許されることではありませんし、
外国人への支給に対しては国家としてしっかりと議論をすべきである
とは思いますが。

 

生活保護の主体は弱者でなくてはならない

現金を支給するのではなく、アメリカのようにフードスタンプなどを
導入すべきだとの意見もあります。

生活保護者の自由を侵害することになりますし、アメリカでも問題に
なっているように換金、売買行為の横行、詐欺の温床になってしまう
のは確実。

そして何より、利権問題となります。日本の政治家に利権を持たせる
と碌なことにならないのは誰もが感じているのではないでしょうか。

 

現金を支給することに問題が無いとは言いません。現金であるが故に
貧困ビジネスの被害者となることも多いです。

ホームレスに生活保護を申請させるなどして生活保護を集め、一つの
建物に鮨詰めで集団生活をさせ、保護費を徴収するなどの方法で生活
保護を食い物にするような悪人もいますから。

医療でも問題になりましたね。山本病院事件。生活保護受給者に不要
な手術を繰り返すなどして、診療報酬を不正請求していた事件。

世の中、本当に恐ろしい、許されざるべき犯罪者がいるものです。

 

が、そのような犯罪を抑止するために現金支給を止めるというのは、
生活保護の意義からして本末転倒でしょう。

あくまで主体は、生活保護を必要としている弱者であるべきです。

 

もう一歩ステージを引き上げて考えるべし

生活保護とひとまとめにしても、その需給理由は様々。一部の不正や
疑問点を以ってして、全体を批判してはいけない。

また、経営者として生活保護受給者を通じて「搾取」するようなこと
をしてはいけない。

あくまで弱者を保護し、人権を尊重するための制度であること。また
社会福祉の財源として国民の税金が使われていることを決して忘れず、
運用されなければいけないものと考えます。

そこから外れることは、巡りめぐって自分の首を絞める結果へ繋がる。
運を落としたくない方は、間違ったことをしてはいけません。

 

次回は、もう少し不動産投資に絡めて続けます。

 

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