強い絆のコミュニティ形成の中に商機あり

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信用とは、一度落とすと取り戻すのが大変です。特に小さな規模
での仕事ほど、信用を守るのが重要になります。

大企業のように大きな会社だと、不祥事で信用を多少落としても
事件が風化するまで粘れば組織としては何とかなってしまう場合
が多い。

 

例えばマクドナルドなんかそうですよね。異物混入を契機に一時
大変評判を落としました。今はどうでしょうか。色々と悪評払拭
に手を尽くしたのでしょうが、人気は返り咲いています。

先日、またマクドナルドの商品から人の歯が出たなんてニュース
がありましたが、今度は大して注目されていません。

マクドナルドの異物混入や緑肉なんて話は、世間では完全に風化
してしまっています。

なお、マクドナルドの批判ではありませんので悪しからず。僕も
マクドナルドは子供の頃から食べていて、今もてりやきマックや
マックポテトを時々食べたくなります。

歳を取った分だけカロリーや健康面が気になってしまい、あまり
行けませんが。

 

その他でも、よほど屋台骨を揺るがすような根本な悪事を働いた
ところ以外は、企業としての地位は揺るいでおらず。

信用を落とした後、それでも経営を上向かせられるかどうか、は
事業活動の内容次第ではあるものの、世間的な悪評はこのネット
の時代においても時間と共に風化し、影響が薄れていきます。

大企業はそれだけ、多くの、多様な人間や市場を相手にしている
ということであり、積み上げてきた資産が大きいのでしょう。

大企業が羨ましくなる瞬間ですね。

 

対して中小企業は厄介です。企業規模に応じた程度の顧客としか
取り引きしていないため、何かで信用を落とすと一気に収入源が
失われます。

大企業であれば減益程度で済むかもしれませんが、中小企業だと
赤字転落どころか資金繰りがあっという間に追いつかなくなる。
運転資金が容易に枯渇し、あっという間に破綻しかねません。

自転車操業でなくとも現金ストックなど収入が断たれてしまえば
大して役に立たないんです。無収入で一年間持つ企業がどれほど
あるでしょうか。

 

中小企業こそ、信用を第一に経営努力をしなければいけません。
少し調子が良いからと、大企業病に中小の分際で罹ってしまえば
明日はありません。

コンビニばかりの風景よりも、中小の店が並んでいる街並みが好きです。

中小規模の強みを生かす

しかし、だからこそ中小には勝機があります。

中小企業こそ信用が重要である。それは逆に考えれば、信用こそ
大事にしておけば安定した経営に繋がるという点。

それは自分が信用を守る行動をすると共に、相手に信用を求める
のが事業成功の鍵であるという事です。

 

自分が信用を守る行動をする。これは実に当たり前の話ですね。
商売は信用が第一、なんて何百年前から言われている話でしょう。
こんなこと、事業をした経験の無い人間でも知っています。

信用第一とはいっても、放漫経営はいけません。厳しいところは
厳しく、コスト意識を強く持っておくのは大切です。

しっかりとした経営者である姿を見せるのもまた、経営者として
の信用を守る行為。付き合いの深いところとなあなあでやるのは
信用を守っているのではなくただの慣れあいです。

 

例えば金融機関との付き合い。これは大変重要で、メインバンク
として古い付き合いがあるところは困った時に助けてくれやすい
のでできるだけ残しておくべきですが。

古い付き合いがあるからと、他所より高い金利で借り続けるのは
カモにされているだけです。このような人、本当に存在します。

親しき中にも礼儀あり、との諺のようなもので、大切な繋がりも
引き締めなければおかしくなっていくものです。

これこそが、相手に信用を求めるという事。自分が相手のために
努力をするのと同様、相手には自分に対しての努力を要求する。
そして共に業績を上げていくのが良い関係ではないでしょうか。

 

仲の良い相手に要求をぶつけるのは大変気が引けるのはよく理解
できます。できますが、お互い本音でぶつかれない関係で本当に
仲が良いと言っていいのでしょうか。

意見があれば意見をぶつけ、交渉ができるところは交渉をする。
その代わり、一度決まった契約はしっかりと果たし、次も宜しく
と肩を叩き合う。

中小企業が目指すべきは、厳しさの中で、真剣にお互いの利益を
尊重するコミュニティの形成、です。

 

仕事が好きなら辛さなし

信用が第一、は実のところ事業主だけに言える話ではありません。

むしろ、勤め人こそ信用第一であると言えます。もし職場で信用
を失ったらどうなるか。まともな役職は与えられず窓際へと押し
やられてしまうでしょう。

上司、同僚に信用を求めず漫然と職場に漬かってしまったならば、
逃げ出すべき時に逃げ遅れて取り返しのつかない状況に追い詰め
られてしまうかもしれません。

 

職場で信用を獲得すれば、ミスしてもたいして責任は問われない
ケースなんていくらでもあります。

逆に信用を失えば、しっかりとした仕事をしたとしても疑われ、
些細な間違いでも全てが否定されるような状況に貶められます。

自身がそうでなくても、見聞きした経験はありませんでしょうか。

 

信用第一とは、仕事をする全ての人間が心掛けなければいけない
言葉だと思っています。

全員がそれを理解するのは難しいようですが、だからこそ己だけ
でも信用を第一に仕事と向き合う。

疲れる生き方でもありますが、やり甲斐もあります。楽しく仕事
をするためにも、信用というものについて真面目に考えるのは、
将来のためになるのではないでしょうか。

 

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