いつも応援ありがとうございます。
日本政策金融公庫は事業を開始したばかりの事業主にとって強い
味方です。
そもそも普通の金融機関と違って、日本での起業をサポートする
のを目的とした公的機関です。色々なところで通常の金融機関と
異なってきます。
もちろん創業支援だけではなく、政府の意向に沿った形で様々な
融資事業を行っています。
ある意味で公共事業のようなもの。ただ、赤字になってしまうと
国の財政に悪影響を及ぼしますので、あくまでもしっかりと返済
が行われると判断されたものに限り融資をしているはずです。
不動産賃貸事業にも融資を実施しているのは、多くの方がご存知
の通り。通常の金融機関よりも融資上限額は天井が低いですが、
低利で貸してくれますし使い方次第では大変有用。
返済期限もあまり長くはならないため、かなり利回りの良い物件
でしか利用がしにくいのは確かですが、利用されている方の多さ
を見る限りは相当メリットも大きいのではないかと。
あまりはっきりした物言いをしないのは、僕が直接利用した経験
を持たないため。あくまで条件面や利用した方の経験談からの話
で、申し訳ありませんが。
個人的には、できる限り民間金融機関を利用するようにした方が
良いだろうとは思っています。
気になるのは、やはり融資上限が低い点と、返済期間が限られて
いる点。僕のように1棟RCマンション主体の投資だと、どちらも
希望条件が満たせません。
築古木造物件の再生案件で高利回りを狙うような場合は、非常に
マッチしているかもしれませんね。空き家の再利用は、国も力を
入れている分野ですから融資が通りやすい可能性があります。
日本政策金融公庫を利用する際、絶対に外してはいけないのは、
投資ではなく起業である事、です。投資にお金を貸すのは、誰が
見てもおかしいのは理解できるでしょう。
民間金融機関だってそうですけれど、日本政策金融公庫となれば
なお一層アウトです。
最近は猶の事、その傾向が強化されています。それにもやはり、
国の意向が関連しています。
時の政策に準じる金融機関
日本政策金融公庫は現在、無担保の融資を取り扱っています。
無担保の融資は金融機関にとって大きなリスク。貸し倒れた場合、
元本の回収が困難となるため。
にもかかわらず、法人に対しては代表者のみの保証、個人事業に
いたっては個人保証すら不要で、無担保の融資を実施しています。
何故でしょうか。
そこには金融庁のスタンスが大きく影響をしています。
政府としては、民間金融機関に融資を多くしてもらって経済活動
を活発に行ってもらいたいと常々考えています。ただ、民間企業
である民間金融機関は自分の身の安全も守らなければならない。
そうなると、できるだけ貸し倒れリスクを抑えるために担保提供
をしてもらうのが今や習慣づいています。最近こそ以前より緩和
されはしましたが、それでも担保は重要な要素です。
しかしそれでは、担保を持たない人間が融資を受けられません。
富める者が更に富めるだけの融資しか成立せず、創業のハードル
は下がりません。
政府としては多くの融資が成立して、経済の流動性が高くなって
欲しいと考えています。だからこその創業支援で、無担保無保証
の融資を政府機関で実行しています。
近年、民間金融機関にも無保証の融資を推奨しているのはご存知
の通り。
ただし、流石に無担保では貸し倒れリスクが高く、金利について
は若干高くなる傾向になります。無保証融資も同様。
金利を上げれば損益分岐点をそれだけ早く超えますから。リスク
のコントロールには最適です。もっとも、金利が上がるだけ事業
に求める利回りはより高く求められますけれども。
それでも事業の可能性は大きく広がります。資金のあるなしは、
事業の自由度を大きく高め、成功率を上げるだろうことは容易に
想像できるのではないでしょうか。
金利を高くすれば金融機関の収益率も高まりますし、事業自体を
しっかりと評価しなければならなくなりますから、むしろ本来の
金融機関の姿であるように思います。
経営が危ないところも、メインバンクとしてしっかりと支えて、
貸し倒れにならないように伸ばしてあげればいいんです。
実に健全な融資の姿勢といえるでしょう。倒産を心配する必要が
ない強味があってこそ、かもですが。
不動産投資でも、当初は融資を利用せずに小さく事業を興して、
実績を積み上げたら提供できる担保がなくても融資を受けて規模
拡大を狙えます。
日本政策金融公庫は、実に有用な金融機関であると感じます。
知っていて損はなし
民間の金融機関から融資を引っ張れる力のある人間にとっては、
最近は金利もやや高くなってきているため利用する価値は薄れて
いるようには思います。
流石に無担保無保証のリスクが増大してきているのでしょうか。
税理士さんも、最近はあまり積極的には勧めていない、と言って
いました。
それでも、一般的な金利水準からすれば十分な低金利。よっぽど
特殊な環境でなければ是非お願いしたくなる条件です。
借り換えには応じてもらえないのが残念ですね。
日本政策金融公庫は、その融資概要を調べれば調べるほど有用性
が理解できるはずです。
ウェブサイトを見ればいくらでも情報が獲得できますので、見た
事のない人は一度目を通してみてはいかがでしょうか。
今すぐに利用をする予定がなくとも、制度を知っておけばいつか
資金が必要となった際にふと思い出せるかもしれません。
経営について相談にも乗ってくれます。門戸は常に開かれている
公的な金融機関なのですから、一人で悩まず一度訪れてみるのも
いいのではないでしょうか。
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