主たる業務を真面目に伸ばせば不動産投資でも成功し易くなる

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最近はお若い方でも不動産投資に興味を持たれている方々が増えて
いるようで、何よりです。

いつの時代も将来を支えるのは若い世代で、また若い分だけ柔軟性
も適応力も高く、厳しい現実もよく見えているのかもしれません。

 

高度経済成長期時代~バブル時代とは異なり、今の時代は大企業で
あっても会社に人生を捧げるのが安泰とはいえません。

経営の効率化、利益の最大化を図るために不要な人材は切り捨てに
掛かっていますし、大企業であってもグローバル化した競争の中で
生き残れるとも限らない。

急激な円高とリーマンショックによる世界経済の冷え込みにより、
数々の大企業が大赤字を出し、また時に倒産をしていったのは記憶
に新しい。

 

そんな、一本の仕事に絞って人生を賭けるのはリスクが高い時代で
あるのを敏感に感じ取り。

昨今の投資ブームもあり、またアベノミクスによる株高で大儲けを
した成功者たちがこぞって安定した不動産投資へと鞍替えしている
のもあるのか。

20歳代のお若い方々から、お問い合わせをいただくのもしばしば。

 

正直なところ、僕が不動産投資を始めた時は32歳だったかと思うの
ですが、もっと早くから出会えていれば、と思ったものです。

あと5年早く始めていれば、より利回りが高い物件も取得できたのは
間違いないでしょうし、今頃は投資を始めて9年目のベテランでした。

金融機関からの信用も高く得られていたでしょうし、その頃はある
メガバンクが収益不動産へフルローンを出しまくっていた時期で、
融資条件も最初から良いものが得られたと思います。

そんなのは絵に描いた餅でしかありませんし、僕が早く始めていた
からといって成功していたとは限らず、今となってはどうでもいい
話ではあるのですが。

 

せっかく若くして不動産投資の可能性に気がついたのですから是非
頑張って頂いて、僕よりも成功して欲しい。

そう思ってやみません。

もっとも、僕も負ける気は全くありませんが。

専門の仕事に全力で取り組む姿勢こそ信用を生みます。

不動産投資は本業に非ず

ただし、お若い方々にはひとつだけ忠告をしておきます。

本業を、そして本業のレベルを表面的な部分から実質的な部分まで
高めることを疎かにしないようにして下さい。

 

医師を例として挙げますが、実のところ数年前より医学の世界には
激震が走っておりまして。

医師免許証が国家資格であるのは誰もが知るところかと思うのです
が、では『専門医』はというと、学会主導でそれぞれ独自に認定を
しているもので、特別効力のあるものではありませんでした。

が、ここに国が手を伸ばしてきて。自らの利権とするべく、専門医
の制度を学会主導から国主導へと無理やり舵を奪い取られた状況に
変化してきています。

医師の手綱をより強く掴みたいのでしょうね。

 

それがいい事か、悪い事かは別の話ですので置いておきます。

問題は、政府主導の専門医制度へと変化し、それを何らかに活用を
使用とした時。

今までは唯の看板であったが故に興味が持てず、専門医資格を取得
せずにきてしまった医師が、大きく割りを食う可能性があります。

 

医師としての実力を高めていくのは「当たり前」の話です。それが
できないようであれば医師なんて辞めた方がいいですし、その信用
を利用して不動産投資をしようなんて考えるべきではない。

が、現実には表面的を整えるのも大事なもので。

医師としての自分を守るために、体裁を整える、最低限の専門医を
取得したり、学位を取得したりする労力を惜しんではいけません。

 

たとえ同じ味がする料理だとしても、見た目で、また作った人間が
誰かで不味く感じたり、より美味しく感じたりするように。

学位なんかも「足の裏の米粒」と評されるように、取らなくても害
はない、けれども取らないとなんとなく気持ち悪いと言われます。

しかしそれがいつ「取らないと病気になる」に変わるかもしれない。

あくまで主たる仕事は不動産投資ではないのですから、不動産投資
に目を向けつつも目の前の現実から逃げたり、本気で取り組めない
ようではいけません。

 

本業の精進こそ信用力の増強

融資を受けるならば尚更です。

繰り返して言いますが、サラリーマンが金融機関からお金を借りて
収益不動産を購入できるのは、サラリーマンとしての信用があって
こそ。

それも、将来性まで見越して。

 

お金を借りて不動産投資を始めたのにサラリーマンとしての仕事を
疎かにしては、せっかく信用をしてくれた金融機関を裏切るような
ものです。

よほど特殊な境遇でない限り、20歳代で生活ができるほどの家賃を
得られる収益不動産を購入するお金を手元に持っていたりはしない
かと思います。

私たちの生命線が、金融機関に握られているのは明らかで。それを
自ら危険に晒すような真似はしてはいけない。

 

それどころかむしろ、表面的にも実質的にも、サラリーマンとして
の信用を高める事に注力をすべきで。

先ほど言ったように実力を伸ばすのは当たり前、加えて表面的にも
せめて恥ずかしくないよう、またいざとなれば他でも生きていける
ように資格などの取得は最低限やっておくといいと思います。

 

世の中とは「真面目にやっている風」な人には結構甘いものです。
資格を取るために勉強をしているだけで、実力がつくとともに周囲
の見る目も変わってきます。

若いからこそ、その芽を潰してはいけません。不動産投資への道を
模索しつつも、主たる業務への取り組みは真面目に、誠実に行って
下さい。

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